イ調のセレナーデ
イーゴリ・ストラヴィンスキーの楽曲
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『イ調のセレナーデ』(イちょうのセレナーデ、仏: Sérénade en la)は、イーゴリ・ストラヴィンスキーが1925年に作曲した4楽章からなるピアノ曲。
ストラヴィンスキーは1920年代からピアニストとしても活躍した。この曲は『ピアノソナタ』(1924年)についで作曲されたピアノ独奏曲である。
曲名
作曲の経緯
構成
他の作品の影響
アルフレード・カゼッラによると、第1楽章(賛歌)の冒頭の旋律はおそらくショパンの『バラード第2番』作品38に由来する。M・A・カーによればこの楽章の別の箇所にも同じ曲の影響が見られる[7]。
同じくカーによると、第2楽章(ロマンツァ)のモデルはやはりショパンの『ピアノ協奏曲第1番』第2楽章ロマンツェであり、第3楽章(ロンドレット)のモデルはモーリス・ラヴェル『クープランの墓』のメヌエットであるという[8]。
第4楽章(カデンツァ)は、草稿によればストラヴィンスキーのピアノのコーチであったイシドール・フィリップによる指の練習のための教本を元にしている[9]。
ストラヴィンスキーは既存の曲を露骨に引用することがしばしばあるが、『イ調のセレナーデ』の場合は元にした曲とは全く違った音楽になっている。
一方、『イ調のセレナーデ』はフランシス・プーランクに強い影響を与え、その『グローリア』(1959)の出だしは第1楽章(賛歌)冒頭のオマージュになっている[10]。