ウィリアム・デイヴィッド・ロス From Wikipedia, the free encyclopedia サー・ウィリアム・デイヴィッド・ロス(Sir William David Ross、W. D. Ross、W・D・ロス、1877年4月15日 - 1971年5月5日[1])は、イギリスの哲学者・古典学者[1]。倫理学やギリシア哲学研究で知られる。 W・D・ロス 経歴 1877年スコットランドに生まれる[2]。エディンバラ大学、オックスフォード大学ベリオール・カレッジで学ぶ[2]。オリオル・カレッジの研究員を経て、オリエルの学長(1929-1947)、オックスフォードの副総長(1941-1944)、古典学会(英語版)会長(1932)、英国アカデミー会長(1936-1940)[2]、アリストテレス協会会長(1939-1940)などを務めた[1]。政府委員会の委員長などの公職も務めた[2]。1938年ナイト爵[2]。1971年没[2]。 業績 倫理学では、ムーアやプリチャード(英語版)の影響のもと直観主義(英語版)にもとづく倫理学説を展開し、「当面の(prima facie(英語版))義務説」の立場を提唱した[3]。21世紀にはパティキュラリズムの立場から再評価されている[3]。著作に『正義と善(英語版)』(1930)などがある。 ギリシア哲学では、英訳アリストテレス全集(1908-1931)の監修を務め[1]、『形而上学』『ニコマコス倫理学』の英訳を担当した[2]。オクスフォード古典叢書(英語版)(OCT)版アリストテレス全集の編纂・校訂などでも知られる。著作に『プラトンのイデア論』などがある。 受講生に出隆[4]、高田三郎[5]がいる。 著作(日本語訳) Plato's theory of ideas. 1951. (1953. 2nd ed.) 『プラトンのイデア論』田島孝;新海邦治 訳、晢書房;理想社、1996年 Aristotle. 1923. 「翻訳 サー・デイビッド・ロス著『アリストテレス』」田島孝 訳、『白山哲学』36、東洋大学文学部哲学研究室、2002年 ほか 脚注 [1]岩波書店辞典編集部 編『岩波 世界人名大辞典』岩波書店、2013年。ISBN 9784000803151。3311頁。 [2]田島孝「訳者解説」『プラトンのイデア論』晢書房;理想社、1996年。ISBN 9784915922251。350-351頁。 [3]林芳紀 著「ロス」、大庭健 編『現代倫理学事典』弘文堂、2006年。ISBN 9784335160400。 [4]三浦洋. “アリストテレス『政治学』訳者あとがき”. 光文社古典新訳文庫. 2026年7月28日閲覧。 [5]京都哲学会「彙報 9 高田三郎名誉教授の御逝去」『哲學研究』第560号、京都哲学会(京都大学文学部内)、1994年10月20日、160-161頁。 外部リンク William David Ross (英語) - スタンフォード哲学百科事典「ウィリアム・デイヴィッド・ロス」の項目。 Related Articles~TimelinesTop QsFact Checks