エミール・ガボリオ
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探偵小説作家として
シャラント=マリティーム県ソージョンに公証人の息子として生まれた。公証人の見習いとなり、20歳の時に騎兵隊に入ったがアフリカで病気になり除隊する。パリでしばらく仲買人に雇われ、25歳の時週刊紙《ジャン・ディアブル》紙に入社し、アレクサンドル・デュマと知り合う。当時の大衆小説の大家ポール・フェヴァルの秘書として代作をするようになり、その材料を仕入れるために警察やモルグ(遺体置き場)を回り歩き、後に探偵小説を書くようになってからこれらの知識が役に立つことになった。
新聞小説だけでなく新聞付きの文芸誌に連載小説を発表するようになってからガボリオの名声は上がりはじめ、彼が原稿を一枚書くごとにメッセンジャーボーイが印刷所へ運ぶ有様だったという。このような生活を13年間おくり、21の長編を書いた。
ガボリオは家庭のスキャンダルをテーマにした普通小説の他に、探偵小説の範疇に入る約8作品(6長編・1短編集・1未収録作品群)を残している。第2作以降の主役である探偵・ルコックは、シャーロック・ホームズなど後世の探偵小説に多大な影響を与えた。 黒岩涙香によるガボリオの翻案と紹介の意義は大きい。
若くして他界したガボリオを惜しんで、「鉄仮面」で有名なフォルチュネ・デュ・ボアゴベイは名探偵ルコックのその後の活躍を「ルコック氏の晩年(La Vieillesse de Monsieur Lecoq )」のタイトルで執筆している。日本ではこれも黒岩涙香が「死美人」のタイトルで翻案しており、更に江戸川乱歩が同タイトルでリライト(代作:氷川瓏)している。
