エルヴェ・ヴィラール
From Wikipedia, the free encyclopedia
ルネ・ヴィラールは1946年7月24日にパリのサン=タントワーヌ病院への道中のタクシーで生まれた[1][2][3][4][5]。父親には会ったことがなく[1]、母親も親権を失ったため、パリの孤児院に送られた。その後、ベリー地方の何人かの里親の下へ転々と預けられている[1][2]。後にシェール県のラ・スレットへと移り、1957年にアンソニー・アングラン神父と出会い、彼の下で音楽や文学を学ぶ[2][6]。
ルネはパリに向かい、画商のダニエル・コルディエと出会い、1962年にその養子となる[2]。そしてシャンゼリゼ通りにあるレコード店やナイトクラブで働くようになった[2]。その傍ら、ルネは音楽の才能を磨くために歌のレッスンを受け始める。この頃、マーキュリー・レコードの幹部と出会い、歌手としてのキャリアを歩み始めることとなり[2]、「エルヴェ・ヴィラール」という芸名を名乗り始めた。
1965年6月にマーキュリー・レコードからリリースされたファースト・シングルである「カプリの恋の物語 (Capri c'est fini)」は国内外で330万枚売り上げ、有名になった[1][2][3]。続いて、「恋にいのちを賭けて (Mourir Ou Vivre)」や「愛してあげて (Fais-la rire)」をリリースし、フランスの有名アーティストとしての地位を高める。1967年から1969年にかけてはラテン・アメリカでツアーを行い、ラテン・アメリカでも人気歌手となった。また、トルコや韓国、日本でレコードがヒットするなど国外でも人気となる[2]。
その後もフランスでは「Nous」(1978年、売上200万枚)、「Reviens」(1980年、売上100万枚)のシングル盤のヒットやツアーで人気を博す。ツアーではチャリティ公演や孤児院への訪問も行っている[2]。1992年、フランス文化への貢献が認められ、国家功労勲章が授与された。2004年にはベリー地方に自身の名を冠したコンサートホールが建てられた。同年、マルグリット・デュラス、ベルトルト・ブレヒト、パブロ・ネルーダ、ルイ・アラゴンなどの詩に音楽をつけた『Cri du coeur』というコンピレーションCDをリリースした[2]。
逸話
- 「カプリの恋の物語 (Capri c'est fini)」がヒットした頃、フランスのニュース雑誌の『France Dimanche』はヴィラールに母親探しの手伝いを持ち掛け、見返りとして雑誌に再会の際のインタビューや報道の独占権を与える。その結果として、ヴィラールは母親との再会を果たし、『France Dimanche』の売り上げも伸びた[1]。なお、母親は1981年に亡くなっている[2]。
- 1967年にラジオで自身がバイセクシュアルであることを告白した。有名なフランスの歌手としては初めてのことである[7]。
- 『パリ・マッチ』誌のインタビューにおいて、ボリビアでのコンサート中に元ナチスの将校クラウス・バルビーがいることに気づき、身柄の拘束やフランスへの強制送還につながったと述べている。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- Capri c'est fini (1965年)
- Jolie ou pas jolie (Petite fille) (1966年)
- Ya para qué (1969年)
- Chante avec moi (1970年)
- 『フランスの貴公子』 - On laisse toujours quelqu'un derrière soi (1971年)
- La chica con los ojos claros (1975年)
- Rêveries (1977年)
- Nous (1979年)
- J'm'en balance (1979年)
- Je l'aime tant (1981年)
- Ensemble (1983年)
- Les chansons que j'aime (1984年)
- Venise pour l'éternité (1986年)
- L'Amour défendu (1990年)
- Simplement (1997年)
- Cri du cœur (2004年)
ライブ・アルバム
- Premier Olympia (1974年)
- Olympia 1980 (1980年)
- Olympia 1981 (1981年)
- Olympia 1982 (1982年)
- Théâtre des Variétés 92 (1992年)
- Olympia 2007 (2007年)
- Hervé Vilard et nous... Chantons ! (2015年)
主なシングル
- 「カプリの恋の物語」 - "Capri c'est fini" (1965年)
- 「恋にいのちを賭けて」 - "Mourir Ou Vivre" (1966年)
- 「愛してあげて」 - "Fais la rire" (1969年)
- 「さよなら」 - "Sayonara" (1969年)
- 「朝の天使たち」 - "Les Anges Du Matin" (1970年)
- 「天使は恋人」 - "Je Tutoie Les Anges" (1972年)
- "Champagne" (1975年)
- "Rêveries" (1978年)
- "Nous" (1977年)
- "Je l'aime tant" (1981年)
- "Ensemble" (1983年)
- "Le Vin de Corse" (1986年)
- "Tout simplement" (1997年)
- "L'Amour défendu" (1990年)
- "Simplement" (2002年)
- "Cri du cœur" (2004年)