エロール・スペンス・ジュニア

From Wikipedia, the free encyclopedia

本名 エロール・スペンス・ジュニア
通称 The Truth(本物)
Big Fish(大物)
EJ
身長 177cm
エロール・スペンス・ジュニア
基本情報
本名 エロール・スペンス・ジュニア
通称 The Truth(本物)
Big Fish(大物)
EJ
階級 ウェルター級
身長 177cm
リーチ 183cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1990-03-03) 1990年3月3日(36歳)
出身地 ニューヨーク州ロングアイランド
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 29
勝ち 28
KO勝ち 22
敗け 1
引き分け 0
テンプレートを表示

エロール・スペンス・ジュニア(Errol Spence Jr.、1990年1月13日 - )は、アメリカ合衆国の元プロボクサーニューヨーク州ロングアイランド出身。元WBAスーパーWBCIBF世界ウェルター級統一王者

自身のプロモーションであるマン・ダウン・プロモーションズを主宰している。

アマチュア時代

2008年5月、ナショナル・ゴールデングローブスにウェルター級(69kg)で出場し準々決勝で敗退[1]

2009年5月、ナショナル・ゴールデングローブスにウェルター級(69kg)で出場し優勝[2]

2009年6月、全米選手権にウェルター級(69kg)で出場し準々決勝でジュリアン・ウィリアムズを破り優勝[3]

2009年9月、イタリアミラノで開催された2009年世界ボクシング選手権大会にウェルター級(69kg)で出場し1回戦で敗退[4]

2011年3月、パンアメリカン競技大会にウェルター級(69kg)で出場し2回戦でブライアン・カルロス・カスターノに敗退[5]

2011年6月、全米選手権にウェルター級(69kg)で出場し優勝[6]

2011年7月、ロンドンオリンピック国内予選会にウェルター級(69kg)で出場し優勝[7]

2011年9月、アゼルバイジャン共和国バクーで開催された2011年世界ボクシング選手権大会にウェルター級(69kg)で出場し準々決勝で敗退[8]

2012年8月、イギリスロンドンで開催されたロンドンオリンピックにウェルター級(69kg)で出場し準々決勝で敗退[9]

プロ時代

2012年11月9日、3回KO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2015年9月11日、元IBO世界ウェルター級王者のクリス・ファン・ヘールデンとウェルター級10回戦を行い、8回50秒TKO勝ちを収めた[10]

2016年4月16日、バークレイズ・センターにて元WBO世界スーパーライト級王者でIBF世界ウェルター級12位のクリス・アルギエリと対戦し、5回TKO勝ちを収めアルギエリにプロ初のKO負けを与えた。この試合でアルギエリは325,000ドル(約3500万円)、スペンスは225,000ドル(約2500万円)のファイトマネーを稼いだ[11]。試合後、IBFはIBF世界ウェルター級王者ケル・ブルックへの指名挑戦権を懸けIBF世界ウェルター級3位のコンスタンチン・ポノマレフとスペンスにIBF世界ウェルター級挑戦者決定戦を行うよう指令を出した[12]

2016年6月9日、コンスタンチン・ポノマレフが拳の負傷でIBF世界ウェルター級挑戦者決定戦を欠場したため、IBFは同級4位のジェフ・ホーン、同級5位のラモン・ピーターソン、同級6位のサミュエル・バスケスに決定戦に出場するよう指令したものの全員が指令を断ったため、最終的に同級7位のレオナルド・ブンドゥに指令した[13]

2016年8月21日、IBF世界ウェルター級6位のレオナルド・ブンドゥとIBF世界同級挑戦者決定戦を行い、6回2分6秒KO勝ちを収め王者のケル・ブルックへの挑戦権を獲得した[14][15][16]

2017年5月27日、シェフィールドブラモールレーンで指名挑戦者としてIBF世界ウェルター級王者のケル・ブルックとIBF世界同級タイトルマッチを行い、11回1分42秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[17][18]

2018年1月20日、バークレイズ・センターで元世界2階級制覇王者でIBF世界ウェルター級5位のラモン・ピーターソンとIBF世界同級タイトルマッチを行い、ピーターソンが7回終了時に棄権した為TKO勝ちを収め初防衛に成功した[19][20]

2018年6月16日、テキサス州フリスコフォード・センター・アット・ザ・スターにてカルロス・オカンポとIBF世界ウェルター級タイトルマッチを行い、初回3分ジャストのKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[21]

2019年3月16日、テキサス州のAT&Tスタジアムで実質2階級下のミゲル・アンヘル・ガルシアとIBF世界ウェルター級タイトルマッチを行い、12回判定勝ちを収め3度目の防衛に成功し、同時にWBC世界同級ダイヤモンド王座も獲得した。スペンスが試合の観戦に来ていたマニー・パッキャオに対戦を呼びかけると、パッキャオも「いいですよ。ファンが望むことをしましょう」と対戦に同意した[22]

2019年9月28日、ロサンゼルスステイプルズ・センターでWBC世界ウェルター級王者ショーン・ポーターと王座統一戦を行い、11回に左フックでダウンを奪い、12回2-1(116-111×2,112-115)の判定勝ちを収め4度目のIBF王座防衛とWBC王座獲得に成功した[23]。この試合でスペンスは2,000,000ドル(約2億1000万円)のファイトマネーに加えて、ペイ・パー・ビュー売上げの歩合を稼いだ[24]

2019年10月10日、深夜3時ごろ、愛車のフェラーリで大幅なスピード違反で走行中に車両が何度も横転して大破する単独事故を起こし、一時は集中治療室に入ったが、奇跡的に顔に裂傷と歯が数本折れただけの軽傷で済み、1週間後には退院した。しかし、飲酒運転であったことが発覚し退院直後に起訴された[25][26]

2020年12月5日、テキサス州のAT&Tスタジアムに新型コロナウイルス禍の影響で集客が規制されている中で16,102人の観客を動員した上でダニー・ガルシアとWBC・IBF世界同級タイトルマッチを行い、12回判定勝ちを収め5度目のIBF王座防衛およびWBC王座の初防衛に成功した[27]。またWBCがこの日のために特別に作成した医療従事者が描かれた特別ベルトも獲得した[28]

2021年8月11日、マニー・パッキャオと10日後の8月21日に対戦を予定していたが、スペンスが左目の網膜裂孔と診断されたため試合を欠場することになった[29]

2022年4月16日、約1年4か月ぶりの試合をAT&TスタジアムでWBA世界ウェルター級スーパー王者ヨルデニス・ウガスと3団体王座統一戦を行い、10回にドクターストップによるTKO勝ちを収め2度目のWBC王座防衛、6度目のIBF王座防衛、WBAスーパー王座の獲得に成功した[30]

2022年6月、酒か薬物で酩酊しての運転(DWI)で有罪判決を受け、3日間の刑務所収監と罰金3,400ドル(約45万円)を命じられた[31]

2022年12月10日、ダラスで車を運転中に、赤信号を無視してきた無免許の未成年者が運転する車に正面から激突され、車が大破して脚を負傷した[32]。この事故の影響で、2月に試合を予定していたが数ヶ月延期されることになった[33]

2023年7月29日、約1年3カ月ぶりに試合を行い、ラスベガスT-モバイル・アリーナWBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォードと4団体王座統一戦を行うも、2回と7回に計3度ダウンを奪われ9回2分32秒TKO負けを喫し3度目のWBC王座防衛、7度目のIBF王座防衛、WBAスーパー王座の初防衛に失敗、王座から陥落しキャリア29戦目で初黒星を喫した[34]。この試合でクロフォードとスペンスは共にファイトマネーに、ペイ・パー・ビュー売上の歩合や21,000,000ドル(約30億円)以上となった会場チケットの売上[35]などの興行収入を加えて、それぞれ25,000,000ドル(約36億円)を稼いだ[36]

2023年8月31日、スペンスが対戦契約に含まれていた再戦要求条項を行使した[37]

2024年1月8日、スペンスが白内障の手術を受けたことを報告した[38]

2024年4月17日、スペンスがアマチュア時代からプロ転向後も11年以上にわたってトレーナーに就いていたデリック・ジェームズからトレーナー料の未払いがあるとして5,000,000ドル(約7億9000万円)以上の損害賠償請求訴訟を起こされた。ジェームズはスペンスがアマチュア時代にロンドンオリンピックに出場した際にも自費で参加するなど奉仕し、「報酬の10%をトレーナー料として受け取る」という口頭合意を交わしたと主張、スペンスはクロフォード戦でファイトマネーとペイ・パー・ビュー(PPV)ボーナスを合わせて25,000,000ドル(約39億円)を稼いだとされているので、その10%の2,500,000ドル(約3億9000万円)を受け取るはずが、実際にはスペンスが保証されていたファイトマネーの2,500,000ドルに対する10%の250,000ドル(約3900万円)とボーナスの100,000ドルを合わせた350,000ドル(約5500万円)しか支払われなかったとして、残りの2,150,000ドル(約3億4千万円)を支払うように求めた。またジェームズはPPVで行われたマイキー・ガルシア、ショーン・ポーター、ダニー・ガルシア、ヨルデニス・ウガス、クロフォードとの試合でスペンスが実際に受け取ったファイトマネーとPPVボーナスを合計した全報酬の開示を求めたが、スペンスは口頭合意は全報酬ではなく保証されたファイトマネーに対する10%であると主張し、これまでこの報酬でジェームズは1度も文句を言わなかったとし、マイキー戦3,000,000ドル、ポーター戦1,500,000ドル、ガルシア戦1,500,000ドル、ウガス戦2,000,000ドル、クロフォード戦2,500,000ドルと保証されたファイトマネーのみの開示しかしなかったため、ジェームズはこれらの試合のPPVボーナスを含めた全報酬の開示及びその全報酬に対する10%を支払うよう求めた[39][40]

2023年7月のテレンス・クロフォード戦での敗戦後、長らく実戦から遠ざかっていたが、スーパーウェルター級に階級を上げ、約3年ぶりの復帰戦を行うことが複数のメディアで報じられた。2026年6月に元WBO世界同級王者ティム・チューと対戦する方向で両陣営が合意に達したとされており、試合日程は6月6日または13日、開催地はオーストラリア国内もしくはアメリカ(ダラスやラスベガスなど)で調整が進められている[41][42]

戦績

  • アマチュアボクシング:147戦 135勝 12敗
  • プロボクシング:29戦 28勝(22KO)1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
12012年11月9日3R 2:41KOジョナサン・ガルシアプエルトリコの旗 プエルトリコプロデビュー戦
22012年12月15日3R 0:44TKOリチャード・アンドリュースアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
32013年1月26日1R 1:03TKOネイサン・ブッチャーアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
42013年3月2日4R判定3-0ルイス・トーレスアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
52013年5月3日1R 2:35TKOブランドン・ホスキンスアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
62013年6月1日1R 1:32KOギジェルモ・イバラメキシコの旗 メキシコ
72013年7月20日1R 2:13KOエディ・コルドバアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
82013年9月12日1R 2:33TKOヘスス・タベラアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
92013年10月14日8R判定3-0エマヌエル・ラーティガーナの旗 ガーナ
102013年12月13日1R 終了TKOヘラルド・クエバスメキシコの旗 メキシコ
112014年2月10日4R 1:39KOピーター・オローチ ケニア
122014年4月18日1R 2:52TKOレイモンド・チャールズアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
132014年6月27日10R判定3-0ロナルド・クルスプエルトリコの旗 プエルトリコ
142014年9月11日2R 終了TKOノエ・ボラノスメキシコの旗 メキシコ
152014年12月13日5R 2:43TKOフランシスコ・ハビエル・カストロメキシコの旗 メキシコ
162015年4月11日4R 1:45TKOサムエル・バルガス コロンビア
172015年6月20日3R 1:50TKOフィル・ログレコカナダの旗 カナダ
182015年9月11日8R 0:50TKOクリス・ファン・ヘールデン南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
192015年11月28日5R 1:46TKOアレハンドロ・バレラメキシコの旗 メキシコ
202016年4月16日5R 0:48TKOクリス・アルギエリアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
212016年8月21日6R 2:06KOレオナルド・ブンドゥイタリアの旗 イタリアIBF世界ウェルター級挑戦者決定戦
222017年5月27日11R 1:42KOケル・ブルックイギリスの旗 イギリスIBF世界ウェルター級タイトルマッチ
232018年1月20日7R 終了TKOラモン・ピーターソンアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国IBF防衛1
242018年6月16日1R 3:00KOカルロス・オカンポメキシコの旗 メキシコIBF防衛2
252019年3月16日12R判定3-0ミゲル・アンヘル・ガルシアアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国IBF防衛3・WBCダイヤモンド王座獲得
262019年9月28日12R判定2-1ショーン・ポーターアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦
WBC獲得・IBF防衛4
272020年12月5日12R判定3-0ダニー・ガルシアアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国WBC防衛1・IBF防衛5
282022年4月16日10R 1:44TKOヨルデニス・ウガス キューバWBA・WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦
WBA獲得・WBC防衛2・IBF防衛6
292023年7月29日9R 2:32TKOテレンス・クロフォードアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国WBA・WBC・IBF・WBO世界ウェルター級王座統一戦
WBA・WBC・IBF陥落
302026年6月-日---ティム・チューオーストラリアの旗 オーストラリア試合前
テンプレート

獲得タイトル

ペイ・パー・ビュー売上げ

開催年月日イベント販売件数テレビ局備考
2023年7月29日 エロール・スペンス・ジュニア vs. テレンス・クロフォード 65万件 - 67万5千件[43] Showtime 85ドル[44]
2022年4月16日 エロール・スペンス・ジュニア vs. ヨルデニス・ウガス 24万件[45] 75ドル[46]
2020年12月5日 エロール・スペンス・ジュニア vs. ダニー・ガルシア 25万件[47] FOX 75ドル[48]
2019年9月28日 エロール・スペンス・ジュニア vs. ショーン・ポーター 28万件[49] 75ドル/HD[50]
2019年3月16日 エロール・スペンス・ジュニア vs. ミゲル・アンヘル・ガルシア 36万件[51] 75ドル/HD[52]

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI