オオカバマダラ
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オオカバマダラ | |||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Danaus plexippus (Linnaeus, 1758) | |||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| オオカバマダラ(大樺斑) | |||||||||||||||||||||||||||
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生息域 |
オオカバマダラ(大樺斑・学名Danaus plexippus )は、タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウの一種である。
英名の「Monarch butterfly[1](帝王蝶[2])」は、主な体色がオレンジ色であることから、イングランド王オレンジ公ウィリアム3世に敬意を表して付けられた名である、とする説がある[3]。
和名は「大きく、樺色で、まだら模様を持つ蝶」の意[4]。
分布
特徴
翅開長は9.4〜10.5cm程度[17]。成虫の羽には、黒、・オレンジ・白のまだら模様がある[18]。オスのほうがやや大きい[19]。
幼虫は餌であるトウワタの葉[16]に含まれる、捕食者にとって有毒なステロイドを体内に蓄えている。この毒は成虫も持ち続けている[2][20][21]。これが捕食者への防御となっており[22][23][24]、例えばコウライウグイスの場合、本種を食べても吐き出してしまう[17]。ただしシメには免疫があり、本種を問題なく食べることができる[17]。なお、成虫は様々な種類の植物の蜜を餌としている[25]。
また、オスがフェロモンを得るために、幼虫の体液を摂取する行動が報告されている[26]。
本種の鮮やかな体色は、捕食者に有毒であることを知らせるための警戒色である[17]。カバイロイチモンジ (Viceroy、Limenitis archippus)等、 オオカバマダラの翅色に似せた擬態(ベイツ型擬態)をすることで身を守るチョウも知られている[27]。

本種は、4000kmほどの距離を移動することでも知られている[28]。ただし、1往復に複数の世代を要するため、鳥類の行う渡りとは異なる[29]。また、なぜ移動を行うかについては定説が無い[29]。
ロッキー山脈の東側の個体群は、メキシコのミチョアカン州に移動して越冬する[2][17]。一方、西側の個体群はカリフォルニア州の海岸で越冬する[17]。 なお、この2つの個体群の間に遺伝的差異は存在しない[10]。越冬地では、集まったチョウの重みで枝がしなることもあるという[2]。
分類
保護の現状
越冬地となる森林が多く伐採された事により、オオカバマダラの個体数は減少している[6][36]。10億匹近くのオオカバマダラが姿を消した、という旨の推計さえ存在する[37]。原因は主に、トウワタ及びオオカバマダラの生息地が破壊された事であると言われている[10][38][39]。気候変動、殺虫剤、伝染病等も本種にとっての脅威となる可能性がある[39]。
北アメリカ諸国では、越冬地を保護区とする[40][30]、トウワタを栽培する[41][42][43][44]、といった保護活動が行われている。なお、越冬地をエコツーリズムに利用する事が、本種に悪影響を与えるのではないかとの指摘もなされている[45]。カナダ政府は、本種を特別懸念(Special Concern)に指定している[46]。