キビシロタンポポ
キク科の種
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キビシロタンポポ(吉備白蒲公英、学名:Taraxacum hideoi)は、キク科タンポポ属の多年草[2][7]。
| キビシロタンポポ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Taraxacum hideoi Nakai ex H.Koidz. (1933)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| キビシロタンポポ(吉備白蒲公英)[7] |
人里の路傍や草地にややまれなタンポポ。花の色は通常白色から淡いクリーム色であるが、淡黄色の個体もある[2][7]。別名、ウスギタンポポ、オクウスギタンポポ、ナンブシロタンポポ、イガウスギタンポポ[2]。
なお、本稿のタンポポ属の和名、学名の記述は、森田竜義 (2017)「タンポポ属」『改訂新版 日本の野生植物 5』pp.285-289を基本とする[2]。
特徴
根生する葉はロゼット状になり、根出葉は淡緑色で、羽状に中裂-深裂し、やや深く切れ込むが、切れ込みが浅いものもある。葉の基部で狭くならず、葉柄はない[2][7]。
花期は3-5月。花茎は高さ15cmほどになり、中空になる。頭状花序は径3.5-4cm、花冠は舌状花冠のみで構成され、白色から淡いクリーム色であるが、薄黄色の個体もある。小花は100-150個ある。総苞は淡緑色、花時の長さ15-20mm。総苞外片は多列あり、総苞内片の半分の長さがあり、圧着し、最外片は幅が広く、卵形から広卵形で、縁に密に毛があり、しばしば縁が膜質になり赤色を帯びる。総苞外片先端の角条突起はないか、あっても長さ0.5mmと小さい。雄蕊は5個の葯が合着した集約雄蕊で、花粉の粒は大きさが不均一である。雌蕊は黒色を帯びる。果実は痩果で、黒色または褐色になる。冠毛は長さ8-9mm、冠毛柄は冠毛より長い[2][7]。
生殖方法、無融合生殖種
分布と生育環境
名前の由来
和名キビシロタンポポは「吉備白蒲公英」の意[7]。吉備国(岡山県阿哲郡新見町、現在の新見市)のものをタイプ標本として、植物学者の小泉秀雄 (1933)が新種記載した[9]。
Taraxacum Hideoi NAKAI(きびしろたんぽぽ)は、植物学者の中井猛之進が裸名で発表し[10][注 1]、小泉秀雄 (1933)が正式に新種記載したものである[9]。
種小名 hideoi について
イネ科植物のミサヤマチャヒキ Helictotrichon hideoi (Honda) Ohwi (1937)[11]、命名当時 Avena hideoi Honda (1926)[12]の学名の種小名(種形容語)hideoi は、このイネ科植物の新種記載者の本田正次は、「小泉秀雄氏ノ採ル所デアル」とし、タイプ標本の採集者が小泉秀雄であるとしている[12]。
このように、種小名(種形容語)hideoi は、小泉秀雄を表すとされるが、小泉秀雄自身がキビシロタンポポに hideoi を付けた訳ではなく、中井猛之進が裸名でつけた Taraxacum hideoi Nakai に対して、小泉秀雄が正式に Taraxacum hideoi Nakai ex H.Koidz. を記載した[1]。裸名も正式記載もタイプ標本の採集者は小泉秀雄である[9]。
種の保全状況評価
ギャラリー
シロバナタンポポとの違い
花が白いタンポポということでは、シロバナタンポポ Taraxacum albidum Dahlst. (1907)[16]に似る。同種は花時の花茎の高さが25-30cmになり、小花数は70-80、あっても100、総苞外片は総苞内片の2分の1から3分の2を覆う。総苞外片は圧着せずやや開き気味になり、総苞外片の先端に付くとがった角条突起が2-2.5mmほどになる[2][7]。
一方、本種は花時の花茎の高さが15cmと低く、小花数は100-150と多く、総苞外片は総苞内片の2分の1を覆う。総苞外片は圧着し、シロバナタンポポのようにやや開き気味になることはなく、総苞外片にとがった角条突起がないか、あっても長さ0.5mmと小さい[2][7]。
- シロバナタンポポ。大阪府 5月上旬。
- 小花の数は少ない。
- 総苞外片は総苞内片の長さの3分の2を覆い、圧着せずやや開き気味になり、先端にとがった角条突起があり目立つ。