オトシブミ科
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| オトシブミ科 | |||||||||||||||||||||
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| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Attelabidae Billberg, 1820 |

オトシブミはオトシブミ科(分類によってはオトシブミ亜科)の昆虫の総称である。オトシブミ Apoderus jekelii は紛らわしいので特にナミオトシブミと言うこともある。ここではオトシブミ科について述べる。
中型から小型の甲虫で、体は頑丈で厚みがある。いわゆるゾウムシ類の姿であるが、多くの種では頭部から口器部分が突出する程度は小さく、むしろ頭部の眼より後ろの部分と前胸部が長く伸び、一見すると「首が長い」ように見える。ただし口が長いものも多く、後述のチョッキリ類はむしろ普通のゾウムシの姿である。マダガスカル生息のキリンクビナガオトシブミやフィリピン生息のロクロクビオトシブミは首が非常に長い。
名称
生態
メスは初夏のころ、ある特定の若葉を巻いて揺籃を作る。葉を決まった方法で折り曲げ、緊密に巻いたそれは、円筒形をしており、指で触ったくらいでは崩れない。作成に当たっては葉全体を使う例、葉の一部を切り取って素材とする例など、種によって違いがある。出来上がった揺籃はそのまま葉についている例、落ちやすいように切り取って、後に自然に落ちる例、切り落として「落とし文」にする例などがある。揺籃を作るのは雌であるが、雄がそばに付き添う例がある。
この葉を広げてみるともっとも内側に卵が1個だけ生みつけられているのが分かる。産卵は葉を巻く間に行うもの、完成後に穴を開けて行うものなどがあり、これも種によって異なる。卵からかえると、オトシブミの幼虫は揺籃の葉を食べて育つという、非常に合理的で無駄のない仕組みになっている。
幼虫は揺籃を内側から食べて成長するが、このとき、中の様子を観察しようと揺籃に穴をあけると、幼虫は糞で塞いでしまう。幼虫はやがて蛹となり羽化するが、羽化後もすぐに外へは出ず、数日揺籃の中で過ごす。これは体が完全に固くなるまで待っているためと考えられる。
チョッキリも同様の習性があるが、オトシブミのような円筒形の折り曲げたものでなく、棒状や筒状など、巻き込んだだけのより細長いものを作る。揺籃を作らないもの、他種の揺籃に自分の卵を産み込む寄生性のものも知られる。また、チョッキリ類では幼虫は揺籃から脱出して蛹になる。
主な天敵として寄生蜂類が知られており、卵に寄生するオトシブミタマゴバチ Poropoea morimotoi [1]や、幼虫に寄生するオトシブミコマユバチ Bracon apoderi [2]の寄生を受ける。