初期のオルガヌムは二声の合唱であり、第一声が旋律を歌い、第二声がその完全四度または完全五度上を歌う形式であった。ただし曲の開始と終止では両声部はユニゾンで重ねられた。オルガヌムは元来即興的に歌われるものであり、第一声 (vox principalis) の旋律のみが記譜され、第二声 (vox organum) はそこから耳で聞いてあわせることが常であった。なお、時代が進むにつれて、主旋律以外のパートも記譜されるようになり、さらに旋律の単なる移高ではない複雑な対旋律が作られたり、3声以上のものが見られるようになった。これがポリフォニーの誕生である。