カウボーイズ・フロム・ヘル

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リリース
録音 テキサス州 パンテゴ・サウンド・スタジオ
時間
『カウボーイズ・フロム・ヘル』
パンテラスタジオ・アルバム
リリース
録音 テキサス州 パンテゴ・サウンド・スタジオ
ジャンル グルーヴ・メタルスラッシュメタル
時間
レーベル アトコ・レコード
プロデュース テリー・デイト、パンテラ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 46位(スウェーデン・1995年[2]
  • 117位(アメリカ・2010年[3]
パンテラ アルバム 年表
Power Metal
(1988年)
カウボーイズ・フロム・ヘル
(1990年)
俗悪
(1992年)
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カウボーイズ・フロム・ヘル』(Cowboys from Hell)は、パンテラ1990年に発表した、通算5作目のスタジオ・アルバムフィル・アンセルモ加入後としては2作目に当たり、バンドは本作でメジャー・デビューを果たした。

パンテラがグラム・メタルから、よりハードコアやスラッシュ色の強い方向性へ移行した作品に当たり、ヴィニー・ポールは後年のインタビューにおいて、前作『Power Metal』制作後、自分達の派手な衣装や髪形に疑問を抱き「今までのイメージを捨てて、より音楽そのものに焦点を絞って、できるだけ激しく行こうとした」と振り返っている[4]。1989年、アトコ・レコードのA&Rマーク・ロスは、当初カリフォルニア州タンジアー英語版(当時アトコと契約したばかりのバンド)のライブを観る予定だったが、ハリケーンの影響でダラスに滞在することとなり、上司のデレク・シャルマン英語版の命令によりフォートワースのメキシカン・レストランで行われたパンテラのライブを観て、ロスはライブの途中でシャルマンに電話をかけに行き、パンテラとの契約を進言した[4]。バンドは当初、マックス・ノーマン英語版によるプロデュースを希望していたが、金銭面で折り合いがつかず、最終的にはマーク・ロスの紹介により、サウンドガーデンオーヴァーキル等の作品を手がけてきたテリー・デイトが起用された[4]

クレジットには明記されていないが、ベーシストのレックスは、「セミトリー・ゲイツ」のイントロのアコースティック・ギターも演奏している[5]。「メッセージ・イン・ブラッド」の歌詞は、チャールズ・マンソンのファミリーのメンバー4人が1969年8月9日から10日にかけて起こしたテート・ラビアンカ殺人事件英語版において、被害者の血で書いたメッセージに影響を受けており、パンテラは2000年にも、マンソンの言葉を引用した曲「アップリフト」を発表している[6]

本作のジャケットは、コロラド州のバー「コスモポリタン・サルーン」の店内の写真(1910年撮影)に、メンバー4人の写真を合成して作られた[7]。本作からのシングル「カウボーイズ・フロム・ヘル」および「サイコ・ホリデイ」のミュージック・ビデオは、いずれもポール・ラックマン英語版が監督し、2曲とも同じクラブでライブ映像が撮影された[8]

反響・評価

オリジナル・リリース時はアメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200入りを果たせず、1992年に『ビルボード』のトップ・ヒートシーカーズで27位を記録するにとどまったが[3]、1997年7月にはRIAAによりプラチナ・ディスクの認定を受けた[9]。発表から20年後の2010年には、Billboard 200で117位を記録している[3]。そして2023年5月26日には、アメリカ国内の売り上げが200万枚を突破した[9]

スウェーデンでは、バンドがブレイクを果たした後の1995年3月3日付のアルバム・チャートで、46位を記録した[2]

Eduardo Rivadaviaは後年、オールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「パンテラの最高傑作は『俗悪』だが、同作のコンセプトの基盤を作った『カウボーイズ・フロム・ヘル』は、創造的な面で大躍進を遂げた作品である」、「パンテラのメンバーが生まれ変わったのと同時に、その過程でグルーヴ・メタルという新しいサブジャンルを決定づけた」と評している[1]。『ケラング!』誌の2019年12月6日の特集記事「Every Pantera Album Ranked From Worst To Best」では、全9作中3位となり「パンテラの様々な面を網羅しており、グルーヴ・メタルの先駆者へと進化していく前の、正統派ヘヴィメタル・バンドとしての強力な音楽性を示している」と評されている[10]

リイシュー

2010年9月14日、本作のリリース20周年を記念したエクスパンデッド・エディション盤、デラックス・エディション盤が発売され、いずれもライブ音源を収録したボーナス・ディスクが付属しており、デラックス・エディション盤には、さらに本作収録曲のデモ録音や未発表曲「The Will to Survive」を含むボーナス・ディスクも加えられた[11]。なお、Eduardo Rivadaviaは「The Will to Survive」に関して「より正統派ヘヴィメタル色の強いリフで、アンセルモも主にメロディックな歌唱をしており、ジューダス・プリーストの『ペインキラー』に入っていてもおかしくない」と評している[1]。また、2010年11月23日には、デラックス・エディション盤の全内容に、本作当時のグッズのレプリカも付属したボックス・セット「アルティメット・エディション」も発売されている[11]

収録曲

全曲ともメンバー4人の共作。

  1. カウボーイズ・フロム・ヘル - "Cowboys from Hell" - 4:06
  2. プライマル・コンクリート・スレッジ - "Primal Concrete Sledge" - 2:13
  3. サイコ・ホリデイ - "Psycho Holiday" - 5:19
  4. ハラシー - "Heresy" - 4:46
  5. セミトリー・ゲイツ - "Cemetery Gates" - 7:02
  6. ドミネーション - "Domination" - 5:04
  7. シャタード - "Shattered" - 3:22
  8. クラッシュ・ウィズ・リアリティ - "Clash with Reality" - 5:16
  9. メディシン・マン - "Medicine Man" - 5:15
  10. メッセージ・イン・ブラッド - "Message in Blood" - 5:09
  11. ザ・スリープ - "The Sleep" - 5:47
  12. ジ・アート・オブ・シュレッディング - "The Art of Shredding" - 4:20

20周年記念盤ボーナス・ディスク

ディスク2

1. - 7.は1990年9月15日のファウンデーション・フォーラム公演におけるライブ録音で、8.以降の5曲は1991年のモンスターズ・オブ・ロック・モスクワにおけるライブ録音を収録したEP「Alive and Hostile」より[11]

  1. "Domination" - 4:56
  2. "Psycho Holiday" - 5:26
  3. "The Art of Shredding" - 5:47
  4. "Cowboys from Hell" - 5:03
  5. "Cemetery Gates" - 7:01
  6. "Primal Concrete Sledge" - 3:52
  7. "Heresy" - 5:12
  8. "Domination" - 7:02
  9. "Primal Concrete Sledge" - 3:18
  10. "Cowboys from Hell" - 4:16
  11. "Heresy" - 5:00
  12. "Psycho Holiday" - 5:50

ディスク3

  1. "The Will to Survive" - 4:14
  2. "Shattered (demo)" - 4:48
  3. "Cowboys from Hell (demo)" - 4:06
  4. "Heresy (demo)" - 4:43
  5. "Cemetery Gates (demo)" - 5:20
  6. "Psycho Holiday (demo)" - 5:10
  7. "Medicine Man" (demo) - 4:52
  8. "Message in Blood (demo)" - 4:58
  9. "Domination (demo)" - 4:45
  10. "The Sleep (demo)" - 6:16
  11. "The Art of Shredding (demo)" - 4:12

参加ミュージシャン

脚注

外部リンク

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