カラグールガメ
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| カラグールガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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カラグールガメ(オス婚姻色) Batagur borneoensis | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価[a 1][a 2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) ワシントン条約附属書II | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Batagur borneoensis (Schlegel & Müller, 1844) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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Emys borneoensis | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| カラグール カラグールガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Painted terrapin |
形態
最大甲長76センチメートル[1][3][4]。オスよりもメスの方が大型になり、オスは最大甲長39センチメートル[4]。背甲はやや扁平で[2]、上から見ると細長い卵形[1][4]。背甲の色彩は暗褐色一色か、淡褐色や暗黄色で椎甲板や肋甲板に暗褐色の縦縞(破線状になることもあり)が入る[2][4]。第1縁甲板を除いた縁甲板には甲板ごとに暗色斑が入る[4]。背甲と腹甲の継ぎ目(橋)は発達する[4]。腹甲は大型で細長い[4]。左右の肛甲板の間には浅い切れこみが入る[4]。橋や腹甲の色彩は黄色や淡黄色[4]。
頭部はやや小型で、吻端はやや突出する[4]。嘴の外縁は鋸状に尖る[4]。顎の咬合面は幅広く、1本の稜が発達する[4]。指趾は長く、指趾の間には水掻きが発達する[4]。前肢の爪がある指は5本[1][2][3][4]。頭部や四肢の色彩は灰色や暗黄色[2][4]。
卵は長径6.8-7.6センチメートル、短径3.6-4.4センチメートルと細長く、殻は白く弾力性がある[4]。幼体の背甲は扁平かつ円形[4]。椎甲板に明瞭、肋甲板に不鮮明な破線状の筋状の隆起(キール)があり、縁甲板の外縁が鋸状に弱く尖る[4]。また椎甲板の孵化直後からある甲板(初生甲板)や縁甲板後部に暗褐色の斑紋が入る[4]。成長に伴い肋甲板のキールや鋸状の突起、暗色斑は消失する[2][4]。
オスはメスに比べて背甲が細長く甲高が低い[4]。尾が太いうえに長く、尾を後ろへ伸ばした状態で総排出口全体が背甲よりも外側にある[4]。オスの成体は吻端から後頭部にかけて淡赤褐色の斑紋が入り、繁殖期になると背甲や頭部が白くなり赤色斑の色味が強くなる[1][2][3][4]。
生態
人間との関係
生息地では卵も含め食用とされることもある[4]。英名terrapinはキスイガメを指すアルゴンキン語族の言語に由来するが、転じて「食用ガメ」を指す[4]。
開発による生息地の破壊、水質汚染、食用やペット用の乱獲などにより生息数は激減している[2][4]。特にタイでは野生絶滅寸前で[2]、現在は自然繁殖していない[4]。生息地では保護の対象とされている場所もあり、タイでは飼育下繁殖させる試みが進められている[2][4]。1997年にワシントン条約附属書IIに掲載された[2][4]。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。大型種のため、特大サイズのケージが用意できない限り一般家庭での飼育には向かない[4]。