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カンガルールート

ヨーロッパとオーストラリアやニュージーランドを東半球経由で結ぶ国際航空路線の名称 From Wikipedia, the free encyclopedia

カンガルールート: Kangaroo Route)とは、ヨーロッパオーストラリアニュージーランドを、東半球第三国経由で結ぶ国際航空路線のことである。

カンガルールートを運航するカンタス航空エアバスA380

1947年の就航当初は、7箇所の経由地への寄港を要しており「飛んでは止まり」を繰り返す状況が「カンガルールート」という名称の由来となっている。現在は、旅客機の航続性能が向上したため1回乗り継ぐルートが一般的であるが、オーストラリアのカンタス航空は、航続距離延長型の最新機材を導入することで、シドニー - ロンドン間の直行便の運航を目指す「プロジェクト・サンライズ」を進めている。

概要

旅客機の乗り継ぎ場所としては、主に東南アジアの空港が使われることが多いが、東アジア中東南アフリカ経由での旅行も可能である。北アメリカ南アメリカ経由の場合は、「サザンクロス(南十字星)ルート」という。

1947年にカンタス航空により運航が始まった当初は、ダーウィンシンガポールコルカタコロンボカイロトゥールーズローマの7箇所への途中寄港を要しており[1]、「飛んでは止まり」を繰り返す様子が、オーストラリアを代表する動物であるカンガルーのようであることから「カンガルーフライト」と呼ばれるようになった[2]

この両地域はほぼ地球の真裏ロンドンシドニー間は約1万7000km)に位置するが、オーストラリアやニュージーランドには旧宗主国であるイギリスをはじめとする欧州系の移民が多いことから、親族訪問などの需要が非常に多く、また超長距離路線であるがゆえに高額な運賃設定が可能であるため、ドル箱路線として長らく激しい競争が航空会社間で繰り広げられてきた。

現在では乗り継ぎ空港としての使い勝手のよさなどからシンガポール・チャンギ国際空港を使うのが最も一般的である(同空港をハブ空港とするシンガポール航空の他、ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタス航空、エミレーツ航空もこの空港を経由する航路を提供している)。ヴァージン・アトランティック航空ニュージーランド航空香港国際空港を利用する。また中東の大手エアラインもこの路線には本腰を入れており、カンタス航空がエミレーツ航空と提携したことにより、特にドバイ国際空港のプレゼンスが高くなっている。そのほか、カタール航空によるハマド国際空港経由便や、タイスワンナプーム国際空港マレーシアクアラルンプール国際空港を経由するルートもある。

2016年、カンタス航空がパース - ロンドン(LHR)間の直行便をボーイング787で運航することを発表。2018年3月、初便が運航された[3]

カンタス航空は、エアバス社製の最新機材、A350-1000ULRを利用してシドニーとロンドンを直行便で結ぶ「プロジェクト・サンライズ」を計画しており[4]、同機種は2026年6月に初のテスト飛行が行われ、1号機が2027年4月にカンタス航空へ納入され[5]、同年10月に運航を開始する予定としている。実現すれば「世界最長」の飛行時間となり、所要時間は乗り継ぎに比べ4時間短縮される[6]

また旅行会社のキャプテンズ・チョイスは、カンタス航空のチャーター便を利用して、14日間かけて1947年の就航当初のカンガルールートを再現するツアーを企画した。エアバスA330で7箇所の経由地に寄り、現地の高級ホテルに滞在し、各地を観光するというもので、キャプテンズ・チョイスCEOのバス・ボッシエターは、カンガルールートはオーストラリア人にとって特別な意味を持つものであり「この象徴的なルートを再現したいという思いを長年抱いてきた」と語っている[1]

関連項目

脚注

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