カーマ (短剣)
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カーマ[1](ロシア語:Кама;英語:Qama,Khama)とは、カフカース(コーカサス)地方で用いられた短剣の一種である。
ジョージア・ダガー(英語: Georgia(Georgian) Dagger)”、カフカース・ダガー(Caucasus(Caucasian) Dagger)”等とも呼称される。“カーマ”とはジョージア語で「短剣」を意味する言葉であり、英語の「ダガー(英語: Dagger)」に相当する短寸の両刃の刀剣類を指す。語源はアブハズ語で「短剣」を意味する“Кам”に由来する。
現在ではロシア語で「両刃の短剣」を意味する“キンジャール”(ロシア語: Кинжал)とほぼ同一の短剣類を指す言葉となっている。
→「キンジャール」も参照
カフカース地方で伝統的に用いられた他、トルコなどの周辺地域にも伝播した[2]。
18世紀から始まったロシア帝国の南下政策によってカフカースが植民地化されるとコサックの装備として取り入れられ、コサックによって広く用いられたことから、ロシアにおいては“短剣(キンジャール)”といえばまずこのカーマが連想されるようになり、「カーマ=キンジャール」の認識が定着した。
そのため、現代においては「コサックの短剣」としての“キンジャール”」と本来の「カフカース地域伝統の短剣」としての“カーマ”」は区分が曖昧になっているが、現在でもカフカースの諸地域では、地域独特の様式を残したものが作られて用いられている。