ニホンヒキガエル
無尾目ヒキガエル科の動物
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ニホンヒキガエル(Bufo japonicus)は、ヒキガエル属に分類されるカエル。
| ニホンヒキガエル | |||||||||||||||||||||||||||
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| 保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Bufo japonicus Temminck & Schlegel, 1838 | |||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
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| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| ニホンヒキガエル ヒキガエル | |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Japanese toad |
分布
形態
分類
ニホンヒキガエルはBufo japonicusとして1838年として記載される以前の1826年にB. praetextatusとして記載されていた。しかしながら、B. praetexatusの記載に用いられた標本は不明であり、そちらの学名はほとんど用いられていないため、B. japonicusが有効な学名として用いられる[9]。一部の論文ではB. praetexatusが有効でありB. japonicusはそのシノニムであると主張されているが[10]、日本爬虫両棲類学会の見解では2024年時点でB. japonicusが有効とされる[11]。
以前はヨーロッパヒキガエルの亜種とされていたが、分割され独立種となった[3]。ヘモグロビンの電気泳動法による解析では、両亜種の解析結果がナガレヒキガエルとは類似するもののヨーロッパヒキガエルとは系統が異なる(近縁ではない)と推定されている[12]。
生態
低地から山地にある森林やその周辺の草原などに生息し、農耕地、公園、民家の庭などにも広く生息する[3][4]。本種は都市化の進行にも強い抵抗力を示し、東京の都心部や湾岸地域でも生息が確認されている。
本種を含め、ヒキガエル類は水域依存性の極めて低い両生類である。成体は繁殖の際を除いて水域から離れたまま暮らしており、とりわけ夏季には夜間の雑木林の林床や庭先等を徘徊している姿がよくみられる。体表のイボや皺は空気中における皮膚呼吸の表面積を最大化するためと考えられている。また後述のように、繁殖に必要とする水域規模もまた、相対的に小さくて済むようになっている。
食性は動物食で、昆虫、ミミズなどを食べる[3][4]。ブフォトキシン(ブホトキシン)という毒を持つ有毒種であるため、天敵は少ないが[14]、ヤマカガシは本種の毒に耐性があるようで、本種を好んで捕食する[4]。ヤマカガシの頚部から分泌される毒は、本種の毒を貯蓄して利用していることが判明している[15]。また、オオキベリアオゴミムシの幼虫は小さなカエル・オタマジャクシを捕食する習性があるが[16]、本種も捕食した記録がある[17]。
繁殖形態は卵生。繁殖期は地域変異が大きく南部および低地に分布する個体群は早く(屋久島では9月)、北部および高地に分布する個体群は遅くなる傾向があり(立山や鳥海山では7月)[5]。池沼、水たまり、水田などに長い紐状の卵塊に包まれた6,000-14,000個(アズマヒキガエルは1,500-8,000個)の卵を産む[6]。多数個体が一定の水場に数日から1週間の極めて短期間に集まり繁殖する(ガマ合戦、蛙合戦)[5][6]。南部個体群は繁殖期が長期化する傾向があり、例として分布の南限である屋久島では日本で最も早い9月の産卵例、11月の幼生の発見例(10月に産卵したと推定されている)、1-3月の繁殖例、3-4月の産卵例がある[5]。繁殖期のオスは動く物に対して抱接しようとし、抱接の際にオスがメスを絞め殺してしまうこともある[6]。幼生は1 - 3か月で変態する[6]。
大柄な姿に反して幼生期間は短く、仔ガエルに変態した時の体長はわずか5〜8mmである。これは、水の乏しい地域で短期間しか存在しない水たまり等でも繁殖できるよう進化がすすんだためと考えられている。