キシダマムシグサ
サトイモ科の種
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特徴
地下に扁球形の球茎があり、球茎上部から根を出す。植物体の高さは15-50cmになる。偽茎部は葉柄部と同じ長さか偽茎部の方がやや長い。葉はふつう2個ときに1個つき、葉身は鳥足状に分裂し、小葉間の葉軸は発達する。小葉は5-7個になり、頂小葉は倒卵形から長楕円形で、小葉の長さは5.5-25cm、縁は全縁または鋸歯があり、しばしば中脈にそって白斑が生じ、小葉の先端は細まり、ふつうやや尾状に伸びる[2][3][4][5]。
花期は、4-5月。花序と葉は同時に展開する。花序柄は長さ4-9cm、雄株の花序柄は葉柄より長く、雌株の花序柄は葉柄より短いことが多い。仏炎苞は淡紫褐色で微細な濃淡があり、ときに細かい紫色の斑点をつけ、白い条線があって不透明からやや半透明になる。ごくまれに緑色の仏炎苞をもつ個体がある。仏炎苞筒部は長さ4-8cm、筒部口辺部は狭く開出し、仏炎苞舷部は三角状の長卵形で、先端はしだいに細まって糸状に伸び、斜上するかまたはやや下方に垂れ、舷部は筒部の2倍以上の長さになる。花序付属体は有柄で棒状または棍棒状、先端はやや太まって径3-6mmになり、仏炎苞口辺部より明らかに突き出る。1つの子房中に4-10個の胚珠がある。果実は秋遅くに赤熟する。染色体数は2n=28[2][3][4][5]。
分布と生育環境
名前の由来
近縁の種
本属の、同じマムシグサ節 Sect. Pistillataのマムシグサ群 A. serratum group に属する、アオテンナンショウ Arisaema tosaense Makino (1901)[10]とは、分布域が近畿地方西部を接点として隣接し、仏炎苞舷部の先端がしだいに細まって糸状に伸びること、小葉のつき方が似ているが、仏炎苞、花序付属体、花序柄の色が異なること、小葉の個数が異なることで区別できる[2]。
また、同節同群のハリママムシグサ Arisaema minus (Seriz.) J.Murata (1986)[11]とは、本種は、仏炎苞舷部が糸状に長く伸び、舷部は仏炎苞筒部の2倍以上の長さになること、花序付属体が緑色でなく、紫褐色または紫褐色で微細な紫色の斑点があることで異なる[3][12]。