キャディ (企業)
日本の企業
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キャディ株式会社(英:CADDi, Inc.)は、2017年11月に東京で設立された 製造業向けAIデータプラットフォーム企業。代表取締役CEOは加藤勇志郎。日本(東京/大阪/名古屋/福岡)・アメリカ・ベトナム・タイの4カ国で事業を展開する。
点在するデータ・経験を資産化し、経営の意思決定と実行の基盤となる 「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供している。 「CADDi Drawer(製造業データ活用クラウド)」 「CADDi Quote(製造業AI見積クラウド)」をはじめとするアプリケーションを 通じて、製造業の生産活動と意思決定に関わるデータ管理等の機能を提供している。
創業時は製造業の受発注プラットフォームとして事業を開始したが、 祖業での製造・調達実績を通じて蓄積した製造業のドメインナレッジを基盤に、 2024年7月に現在のAIデータプラットフォーム事業へ統合・転換。 現在は部品・組立品の提供を終了している。[1]
沿革
創業・受発注事業期(2017年〜2021年)
2017年の創業後、製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」の提供を開始した。
発注元から受け取った図面データを独自システムで自動解析し、原価計算と協力工場の選定から製造進捗管理・検査・輸送までを一貫して手がける事業モデルを展開した。[2]
図面データ活用プロダクトの展開(2022年〜2023年)
2022年6月、AIを活用した図面データ活用クラウド「CADDi DRAWER」の提供を開始。[7]
10月には、調達・製造サービスの名称を「CADDi MANUFACTURING」に変更した。[8]
事業統合とAIデータプラットフォーム化(2024年〜)
2024年7月、CADDi ManufacturingとCADDi Drawerの2事業を統合し、「製造業AIデータプラットフォームCADDi」として新たな事業構想を発表した。[17]
同年9月にはCADDi Quoteの正式提供を開始し、2025年3月にはSeries C Extensionラウンドの調達を公表した。[18]
製品
製造業AIデータプラットフォーム CADDi
祖業であるCADDi Manufacturingにおいて製造・調達業務を自社で一貫して手がけた実務経験を基盤に、製造業特有のデータ構造・業務プロセス・現場課題に関するドメインナレッジをプロダクト開発に反映している。[17]
製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のデータ(図面・CAD・仕様書・コスト・品質データ等)を解析・関連付け、インサイトを抽出することで生産活動と意思決定を高度化するプラットフォーム[23]である。CADDi DrawerとCADDi Quoteの2つのアプリケーションにより構成されており、2024年時点ではこの2製品が提供されている。同社はアプリケーションのラインアップを順次拡充していく方針を示している。[24]
製造業データ活用クラウドCADDi Drawer
CADDi Drawerは、製造業AIデータプラットフォームCADDiを構成するアプリケーションの一つである。2022年6月に図面データ活用クラウドとして提供を開始し[25]、その後製造業データ活用クラウドへと提供価値を拡大した。設計・調達・生産技術・製造・品質保証・営業など複数部門での活用を想定した製品とされる。[25]
製造業AI見積クラウドCADDi Quote
CADDi Quoteは、製造業AIデータプラットフォームCADDiを構成するアプリケーションの一つで、2024年9月に正式提供を開始した調達業務特化のアプリケーションである。[26]構造化・統合されたデータを活用し、見積を起点に調達活動の高度標準化を支援する。[26]AI解析とデータ活用により見積業務のデジタル化・脱属人化を実現する。
資金調達
同社が公表している資金調達の経緯は以下の通り。累計エクイティ調達額は257.3億円と公表している(2025年3月時点)。[27]
| ラウンド | 公表時期 | 調達額 | 主な投資家・金融機関 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| Series A | 2018年12月 | 総額約10.2億円 | DCM Ventures、WiL、グローバル・ブレイン、グロービス・キャピタル・パートナーズ 他 | [28] |
| Series B | 2021年8月 | 総額80.3億円+追加融資枠25億円 | グロービス・キャピタル・パートナーズ、WiL、DCM Ventures、DST Global、Arena Holdings、Minerva Growth Partners 他 | [29] |
| Series C | 2023年7月 | 総額118億円 | グロービス・キャピタル・パートナーズ、DCM Ventures、グローバル・ブレイン、Minerva Growth Partners 他 | [30] |
| Series C Extension+デット | 2025年3月 | エクイティ40億円+デット51億円 | エクイティ:Atomico、SMBC-GB グロース1号、Minerva Growth Partnersデット:みずほ銀行、北國銀行、日本政策金融公庫、他 | [31] |
過去のリード投資家にはDCM Ventures(Seed・Series A)、グロービス・キャピタル・パートナーズ(Series B・Series C)、WiL(Series B)、Atomico(Series C Extension)が含まれる。[32]
導入事例
経営体制
海外展開・グループ会社
同社は2022年よりグローバル展開を開始し、日本・アメリカ・ベトナム・タイの4カ国で事業を展開している。[38]
- CADDi Co., Ltd.(アメリカ)
- CADDI (THAILAND) Co., Ltd.(タイ)
- CADDI VIETNAM COMPANY LIMITED(ベトナム)
- REPRESENTATIVE OFFICE OF CADDI VIETNAM COMPANY LIMITED IN HANOI CITY(ベトナム・ハノイ)
メディア掲載・受賞
市場環境
製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は世界的に進展しており、データおよびデジタル技術を活用した生産性向上や競争力強化が重要な経営課題となっている。[47]
特に製造業では、設計・調達・生産など各工程ごとにデータが分断されていることや、業務の属人化が進んでいることが課題として指摘されている。[47]
こうした課題に対応するため、データ基盤の整備やAIの活用を通じた業務の高度化が製造業において重要とされている。[48]
また、近年では特定の産業領域に特化したAI(いわゆるVertical AI)への関心が高まっており、企業の業務プロセスに深く組み込まれる形での活用が進むと指摘されている。[49]
キャディは創業当初より製造業のグローバルな課題構造に着目し、世界展開を前提とした事業設計を志向していた。[2]
現在は製造業特有の課題に対応するVertical AIプラットフォームとして、日本・アメリカ・ベトナム・タイの4カ国で事業を展開している。[48]