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キュプロス文字

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キュプロス文字(キュプロスもじ、英語: Cypriot script)は、キプロス島で紀元前8世紀から紀元前3世紀にかけて[1]使用された、主にギリシア語を表記するための音節文字。

類型: 音節文字
言語: 古代ギリシア語、エテオ・キュプロス語
時期: 紀元前8–3世紀
親の文字体系:
概要 キュプロス文字 キュプロス音節文字, 類型: ...
キュプロス文字
キュプロス音節文字
類型: 音節文字
言語: 古代ギリシア語、エテオ・キュプロス語
時期: 紀元前8–3世紀
親の文字体系:
Unicode範囲: U+10800 - U+1083F
ISO 15924 コード: Cprt
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号(IPA)を含む場合があります。
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紀元前6世紀から紀元前3世紀頃の碑文がある。キュプロス音節文字(英: Cypriot syllabary)とも呼ばれる。右から左へ書かれる。

概要

ギリシア語圏では線文字Bのような音節文字が使われていたが、紀元前1千年紀になると音節文字の使用はとだえ、アルファベットで書かれるようになった。しかし、キプロス島だけはどういうわけか音節文字が残存した。ギリシア語だけでなく、エテオ・キュプロス語(英語版)(純正キュプロス語とも)と呼ばれる未知の言語の表記にも用いられた[2]。

キュプロス文字は55文字から構成され、各文字はCV型の音節(開音節)を表す。子音の数は13(ゼロ子音を含む)、母音の数は5である。ギリシア語にある母音の長短、子音の無声・有声・帯気音の区別は表記されない。

音節末の流音と歯擦音、および語末の鼻音については e が補われる[1]。また子音結合は前後にある母音を補う。したがって、たとえば πτóλιν(ptolin)「市を」[3]はポトリネ(po-to-li-ne)のように表記される[4]。

紀元前4世紀になるとギリシア文字と併用されるようになり、紀元前3世紀にはキュプロス文字は廃れた。

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文字一覧(画像)
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𐠀 𐠁 𐠂 𐠃 𐠄
w- 𐠲 𐠳 𐠴 𐠵
z- 𐠼 𐠿
j- 𐠅 𐠈
k-, g-, kh- 𐠊 𐠋 𐠌 𐠍 𐠎
l- 𐠏 𐠐 𐠑 𐠒 𐠓
m- 𐠔 𐠕 𐠖 𐠗 𐠘
n- 𐠙 𐠚 𐠛 𐠜 𐠝
ks- 𐠷 𐠸
p-, b-, ph- 𐠞 𐠟 𐠠 𐠡 𐠢
r- 𐠣 𐠤 𐠥 𐠦 𐠧
s- 𐠨 𐠩 𐠪 𐠫 𐠬
t-, d-, th- 𐠭 𐠮 𐠯 𐠰 𐠱
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他の文字との関係

キュプロス文字はキュプロ・ミノア文字から発達したようであり、また線文字BとはどちらもCV型の音節文字である点が共通する[1]。線文字Bとキュプロス文字の間には形と読みの両方が一致する文字がいくつかある[5]。

解読

キュプロス文字は1869年にイダリオンでキュプロス文字とフェニキア文字の2言語碑文が発見されてから解読が進み、1871年にジョージ・スミスが最初にキュプロス文字が音節文字であることを明らかにした。その後、1874年にモーリッツ・シュミットは表記されている言語がギリシア語であることを明らかにした[6]。

Unicode

Unicode では U+10800 - 1083F の領域に55文字のキュプロス文字が定義されている。

キュプロス音節文字[7]
 0123456789ABCDEF
U+1080x 𐠀 𐠁 𐠂 𐠃 𐠄 𐠅 𐠈 𐠊 𐠋 𐠌 𐠍 𐠎 𐠏
U+1081x 𐠐 𐠑 𐠒 𐠓 𐠔 𐠕 𐠖 𐠗 𐠘 𐠙 𐠚 𐠛 𐠜 𐠝 𐠞 𐠟
U+1082x 𐠠 𐠡 𐠢 𐠣 𐠤 𐠥 𐠦 𐠧 𐠨 𐠩 𐠪 𐠫 𐠬 𐠭 𐠮 𐠯
U+1083x 𐠰 𐠱 𐠲 𐠳 𐠴 𐠵 𐠷 𐠸 𐠼 𐠿

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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