クモハゼ
ハゼ科の魚
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クモハゼ (雲鯊、Bathygobius fuscus) は、太平洋とインド洋の潮間帯に生息するクモハゼ属のハゼの一種。第1背びれを縁取る黄色い帯が特徴[1]。和名は体側に雲状の模様を持つことに因む[2]。
| クモハゼ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Bathygobius fuscus (Rüppell, 1830) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| クモハゼ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| dusky frillgoby |
形態
分布
生態
河口域や岩礁性海岸、サンゴ礁に生息し、2メートルより浅い潮間帯の砂泥底や潮溜まりに見られる[3]。最大寿命は満4年以上と推定されている[6]。エビ、カニ、カイアシ類、端脚類、ヒザラガイ類、巻貝類を食べる[6]。18ミリメートル以下の仔稚魚はカイアシ類を主な餌としているが、成魚がカイアシ類のなかでも匍匐性のものを食べるのに対して、仔稚魚は浮遊性のものを食べている[6]。
繁殖
雌雄異体[7]。九州沿岸での調査によれば、繁殖期は6月から9月[6][8]。産卵は半月周性の周期で行われる[9]。 産卵場所は砂泥上の石の下面[6]、岩に開いた穴や割れ目、死んだマガキの殻[9]。雄は巣穴に留まり、近くに来た雌に求愛する。雌が求愛を受けて巣穴に入ると、さらに求愛行動が行われたのちに、産卵が起こる[9]。産卵後、雄は卵が孵化するまでの間、巣穴の入り口に留まって卵を保護し、同種や他種の動物を追い払うが、卵保護中に他の雌と再び繁殖することもある[9]。
その一方で、自らは産卵場所を占有しないスニーカー雄は、他の雄の巣穴の近くに隠れ、雌が産卵を始めると巣穴に入り込んで卵を受精させる[9]。スニーカーは産卵場所を占有する雄に比べて小さい傾向にあるが、精巣はより大きく発達する[10]。産卵場所を持つ雄はスニーカーを追い払うが、スニーカーは他のスニーカーが追い払われている隙や、雄が巣穴の中に入った直後などに、侵入に成功することが多い[10]。大きいスニーカーほど巣穴に近い場所で機会を待つので、より侵入に成功しやすい。一方で侵入したスニーカーは巣穴の持ち主によって追い出されることになるが、小さいスニーカーほど長い時間追い出されずに留まる傾向にある[10]。繁殖期の後半に大型の雄が少なくなると、それまでスニーカーだった小型の雄も空いた巣穴を占有することが多くなる[9]。
卵は太い棍棒状の沈性付着卵で、長径は約1.8ミリメートル、短径は約0.35ミリメートル[6]。水温摂氏23度から27度では約65時間で孵化し、孵化直後の仔魚は全長約2.3ミリメートル[6]。仔魚は、後部の背側と腹側の両方に黒色胞が並ぶのが特徴[6]。
発音
クモハゼは咽頭歯をこすり合わせて出す唸り声のような音(グラント音)と、口腔内に水を流入させて出すポンというパルス音の2種類の音を出す[11]。グラント音は求愛に使われ、繁殖期にしか聞かれない[11]。パルス音も繁殖期に多く発せられるが、こちらは個体間での威嚇や攻撃の際に用いられる[11]。