グリーン家殺人事件

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グリーン家殺人事件』(グリーンけさつじんじけん、The Greene Murder Case)は、S・S・ヴァン・ダイン作の長編推理小説1928年発表。

概要 グリーン家殺人事件 The Greene Murder Case, 著者 ...
グリーン家殺人事件
The Greene Murder Case
著者 S・S・ヴァン・ダイン
発行日 1928年
ジャンル 推理小説
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
シリーズ ファイロ・ヴァンスシリーズ
言語 英語
形態 上製本
前作 カナリヤ殺人事件
次作 僧正殺人事件
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素人探偵ファイロ・ヴァンスが活躍する12長編のうちの3作目にあたる作品であり、ヴァン・ダインの作品の中でも次作『僧正殺人事件』と並んで特に高い評価を受けている[1]

第1作『ベンスン殺人事件』、第2作『カナリヤ殺人事件』につづき、本作も大ヒットをとり、本国アメリカでの出版の翌年には日本でも翻訳出版され、浜尾四郎の『殺人鬼』、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』などの誕生にひとつのきっかけを与えた。

あらすじ

富豪グリーン家の長男チェスターは、「姉のジュリアが何者かに射殺され、末妹のアダも撃たれて怪我を負った。強盗の仕業かと思われたが、現場に不可解な点があるので調べ直して欲しい。」と地方検事マーカムに相談する。マーカムの友人の素人探偵ファイロ・ヴァンスが事件解明に乗り出し、ヴァンスとマーカムはニューヨーク53番街の東のはずれにあるグリーン屋敷に向かう。

グリーン家には、寝たきりの未亡人グリーン夫人、長女ジュリアと次女シベラ、長男チェスターと末弟レックス、そして養女で末妹のアダの6人が住んでいた。

彼らは亡き父が残した「グリーン家の遺産を欲する者は、25年間、絶対に屋敷を離れてはいけない。3か月以上屋敷を離れた者は相続の権利を失う(旅行や外泊は認める)。」という遺言のため屋敷を離れることができず、人間関係は悪化する一方だった。

ある夜、チェスターがジュリアと同じように、至近距離から撃たれて殺される。さらにレックスが射殺されたうえにグリーン夫人が毒殺される。

グリーン家の鏖殺を企図する犯人はいったい誰なのか。

登場人物

  • ファイロ・ヴァンス - 素人探偵
  • ジョン・F・X・マーカム - 地方検事
  • アーネスト・ヒース - 部長刑事
  • トバイアス・グリーン夫人 - グリーン家の主人
  • ジュリア・グリーン - 長女
  • シベラ・グリーン - 次女
  • アダ・グリーン - 末娘、養女
  • チェスター・グリーン - 長男
  • レックス・グリーン - 末弟
  • アーサー・フォン・ブロン - グリーン家かかりつけの医師
  • スプルート - グリーン家執事
  • ゲルトルーデ・マンハイム - 料理女
  • ヘミング - 女中頭
  • バートン - 女中
  • クレーヴン嬢 - グリーン夫人の看護婦
  • オブライエン - 警視
  • ウィリアム・M・モラン - 刑事課課長
  • スニトキン - 殺人課の刑事
  • バーク - 殺人課の刑事

日本語訳

「グリイン家の惨劇」と「デェヴィス集」(ドロシー・ソールズベリ・デイヴィス)を収載
  • 『グリーン家殺人事件』
    延原謙訳、新樹社、ぶらつく選書07) 1950年
    井上勇訳、東京創元社、世界推理小説全集16) 1956年
    (井上勇訳、東京創元社、創元推理文庫) 1959年
    (井上勇訳、東京創元社、世界名作推理小説大系 別巻3) 1962年
    (延原謙訳、新潮社、探偵小説文庫) 1956年
  • 『世界推理小説大系17 ヴァン・ダイン』(村上啓夫田中潤司訳、東都書房) 1963年
僧正殺人事件」と「グリーン家殺人事件」を収載
  • 『グリーン家殺人事件』
    (延原謙訳、新潮文庫) 1959年、のち新版 1975年
    中島河太郎訳、秋田書店、世界の名作推理全集8) 1973年
    (坂下昇訳、講談社文庫) 1975年
    佐藤佐智子訳、春陽堂書店、春陽堂少年少女文庫、推理名作シリーズ) 1979年
    (中島河太郎訳、秋田書店、ジュニア版世界の名作推理全集8) 1983年
  • 『グリーン家連続殺人事件』
    榎林哲訳、ポプラ社ポプラ社文庫、怪奇・推理シリーズ) 1987年
  • 『グリーン家殺人事件』
    (日暮雅道訳、東京創元社、創元推理文庫) 2024年 新訳版

脚注

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