コリャドカ
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| 現地名 | Колядка / Колядки |
|---|---|
| 種別 | クリスマス・キャロル、伝統行事 |
コリャドカ、あるいはコリャードキ(ウクライナ語: Колядка / Колядки)は、ウクライナをはじめとする地域において、クリスマスの時期に歌われる伝統的なクリスマス・キャロル、およびその歌を歌いながら家々を回る習慣(コリャダ)のことである[1]。
コリャドカの伝統は、キリスト教が伝来する以前の異教の時代における冬至の祭り(太陽の誕生を祝う行事)に起源を持つとされる。後にキリスト教が普及すると、キリストの誕生を讃えるクリスマスの伝統と結びつき、現在のような形へと発展した[1]。
クリスマスの時期になると、子どもたちや若者を中心としたグループ(コリャードニキ)が近所の家々を訪れ、家主や家族の幸福、豊作、繁栄を願ってコリャドカを歌う[2]。歌い終わると、歌い手たちは家主から報酬としてお菓子や金銭を受け取る習慣がある[1][2]。
ウクライナの伝統においては、家主向け、女の子向け、男の子向けなど、家族の各メンバーや動物に対して個別に専用のコリャドカが歌われることもある[1]。また、歌い手たちは悪魔、天使、または豊穣の象徴である「コザ(山羊)」などの動物や象徴的な存在に扮することがあり、これらは家の空間を「目覚め」させ、新しい年が実り多いものになると信じられている[3]。
特徴と習慣
クリスマス星
コリャドカを歌うグループは、東方の三博士を神の子のもとへ導いたとされる「ベツレヘムの星」を象徴する星を棒の先に掲げて歩く[1]。この星は通常木製で、八芒星の形をしたものが一般的であり、星を掲げる役割はグループのリーダー(ベレザ)が担う名誉ある使命とされている[1]。
ソ連時代の弾圧
ソビエト連邦時代には、宗教性やウクライナの伝統文化が厳しく制限または禁止された。コリャドカを歌う人々はKGBなどの当局から迫害や逮捕の対象となったため、山間部で人目を避けて密かに行われたり、逮捕を免れるためにキリストをレーニンに置き換えるなど、意図的に歌詞を変更して伝統を保持しようとする動きもあった[1]。