コン・ティキ
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Aage Aaberge
Lone Korslund
マルク・シュミットハイニー
ペッター・スカヴラン
Johan Christopher Stenersen
ダリオ・ズーター
ピーター・ワトスン
Henrik Zein
ハラルド・ズワルト
| コン・ティキ | |
|---|---|
| Kon-Tiki | |
| 監督 |
ヨアヒム・ローニング エスペン・サンドベリ |
| 脚本 |
ペッター・スカヴラン アラン・スコット |
| 製作 |
ジェレミー・トーマス Aage Aaberge |
| 製作総指揮 |
クリストフ・ダニエル Lone Korslund マルク・シュミットハイニー ペッター・スカヴラン Johan Christopher Stenersen ダリオ・ズーター ピーター・ワトスン Henrik Zein ハラルド・ズワルト |
| 出演者 |
ポール・スヴェーレ・ハーゲン アンドレス・バースモ・クリスティアンセン オッド・マグナス・ウィリアムソン アグネス・キッテルセン グスタフ・スカルスガルド ヤーコブ・オフテブロ トビアス・サンテルマン |
| 音楽 | ヨハン・セデルクヴィスト |
| 撮影 | ガイア・ハルトリ・アンドレセン |
| 編集 |
Per-Erik Eriksen マーティン・ストルツ |
| 製作会社 | ノルディスク・フィルム |
| 配給 |
|
| 公開 |
|
| 上映時間 | 118分 |
| 製作国 |
|
| 言語 |
英語 ノルウェー語 |
| 製作費 |
93,000,000クローネ (約US$15,500,000[1]) |
『コン・ティキ』(Kon-Tiki)は、2012年のノルウェーの歴史映画である。監督はヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリで、1947年のコンティキ号の航海を描いている。トール・ヘイエルダールを演じるのは、ポール・スヴェーレ・ハーゲン。2012年のノルウェー映画では最大のヒット作であり、同国史上最高の製作費がかけられている[2]。
第85回アカデミー賞では外国語映画賞にノルウェー代表として出品され、ノミネートされた[3]。ノルウェー映画の同賞へのノミネートは、史上5例目である[4]。また、第70回ゴールデングローブ賞外国語映画賞にもノミネートされた[5]。ノルウェー映画がアカデミー賞とゴールデングローブ賞に同時にノミネートされるのは、史上初である[6]。
- トール・ヘイエルダール - ポール・スヴェーレ・ハーゲン(日本語吹替:小西克幸)
- ヘルマン・ワッツィンゲル・ノルウェー人の技師・冷蔵庫の販売員 - アンドレス・バースモ・クリスティアンセン(日本語吹替:櫻井トオル)
- ベングト・ダニエルソン・スウェーデン人の考古学者 - グスタフ・スカルスガルド(日本語吹替:山本兼平)
- エリック・ヘッセルベルグ・画家でトールのおなさなじみ - オッド・マグナス・ウィリアムソン(日本語吹替:鈴木幸二)
- クヌート・ハウグランド・ノルウェー人の軍人 - トビアス・サンテルマン(日本語吹替:清水秀光)
- トルステイン・ロビー・ノルウェー人の電信技士・軍人 - ヤーコブ・オフテブロ(日本語吹替:あべそういち)
- リヴ・ヘイエルダール(トールの妻) - アグネス・キッテルセン(日本語吹替:衣鳩志野)
撮影
公開
2012年8月18日にハウゲスンの第40回ノルウェー国際映画祭でプレミア上映された[12]。
北米では第37回トロント国際映画祭で上映された[13]後、ワインスタイン・カンパニーが配給権を購入した[14]。
受賞とノミネート
| 映画祭・賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
|---|---|---|---|
| アカデミー賞[15] | 外国語映画賞 | 『コン・ティキ』 | ノミネート |
| ゴールデングローブ賞 | 外国語映画賞 | 『コン・ティキ』 | ノミネート |
| ノルウェー国際映画祭[16] | 観客賞 | 『コン・ティキ』 | 受賞 |
| サテライト賞[17] | 外国語映画賞 | 『コン・ティキ』 | ノミネート |
| 音響賞 | Baard H. Ingebretsen Tormod Ringes |
ノミネート |
歴史的な正確さ
ストーリーの多くは歴史的に正確だが、脚本家のペター・スカヴランとヨアヒム・ローニングは、2時間の長編映画のストーリーをよりエキサイティングにする必要性を感じて、改変を行っている[18][19]。
映画の中の、架空の場面は批判をされている。映画評論家Andrew Barkerは以下のようにコメントした。「映画Kon-Tikiの最も驚異的で幻想的な場面は、検証が可能で、最も予測可能である「乗組員たちの日々の争い」が、完全にでっちあげられていることである」[20]。
重要な不正確さとして、キャストに先住民のポリネシア人がいないことがあげられる。ヘイエルダールのFatu Hivaに関する経験を描写したシーンは、ネイティブ・ポリネシア人に似ていないタイのエキストラが登場しており、マルケサス諸島では典型的ではない槍を持っている[21]。また、旧フランス領ポリネシアには存在しない、植物や技術を使った藤かごを編んでいる[22]。
この映画は、ポリネシアにペルーから移民がされたという、ヘイエルダールの理論に焦点を当てているが、ノルウェー人による自民族中心主義な思想を無視している。元来のKon-Tikiの航海は、赤い髪で、皮膚が白く、ひげのある人々によって行われたとされる。ヘイエルダールは、アステカやインカのようなアメリカ大陸の高度な文明は、コロンブス以前の初期のヨーロッパからの航海者によってもたらされた、高度な技術知識の助けを借りて生じたものであるとしている。ヘイエルダールは、これらの白人は最終的にペルーから追い出され、筏で西に逃げたと考えた[23]。
この映画には、「ガラパゴス諸島の巨大渦巻」に吸い込まれることを心配している乗組員がいる。この渦巻はエドガー・アラン・ポーの短編小説「メエルシュトレエムに呑まれて」からイメージされている。9マイル離れた場所から聞こえる轟音の場面は、ポーの小説から直接取り上げられている。ヘイエルダールはガラパゴスの近くの「危険な渦」を知ってはいたが、彼の主な心配は「強い海流」が中米に向かって筏を送り込むことだった[24]。
ノルウェーでは、筏の副隊長だったヘルマン・ワッツィンゲルの人物描写が論争を呼んだ[25]。彼の仕事仲間や親族は、この映画のワッツィンゲルは実際のワッツジンゲルと、肉体的にもまた行動においても、異なっていると語った。ワッツィンゲルを演じた俳優のバズモ・クリスチャンセンは、笑顔で肉体的な違いを認め「ワッツィンゲルは背が高く、日焼して、そして100メートル競走のノルウェーでのユース・チャンピオンだった。彼はまったく僕と違う」と語った[19]。
この映画では、ワッツィンゲルはヘイエルダールの命令に反し、ボートの下のジンベイザメに小さな銛を投げるが、それは実際には、Erik Hesselbergが行ったことだった[26]。
映画のワッツィンゲルは、縄のロープがバルサの丸太を結んでいる能力を心配し、泣ぎながらヘイエルダールに、鋼のケーブルを利用するように頼む。この映画でのワッツィンゲルは、自分の荷物の中にケーブルをこっそり持ち込んでいたが、ヘイエルダールの本にはそのような場面はない。ワッツィンゲルの娘は「私の父は信念を持った男でした。そして、彼はバルサの丸太とロープについては、まったく心配しなかったのです」と語った。ワッツィンゲルと仕事をしたことがあるThor Heyerdahl Jr.は、この映画のワッツィンゲルの描写に対する批判に同意した[19]。
ヘイエルダールの原作からの他の小さな変更点として、この映画では、ペットのオウムがサメに食べられている(実際のオウムは、筏への大きな波でさらわれた)[27]。
また、この映画では、ペルーに到着して筏を建造すると、クルーたちは簡単に米軍に接触して資材を手にいれている。ヘイエルダールは実際は、ペルーへの旅の前にペンタゴンを訪問し、装備を手配していた[28]。