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コールドカット

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コールドカット(英: Coldcut)は、イギリスの電子音楽デュオ。レーベル「Ninja Tune」主宰。1986年にロンドンで結成[1]。

別名 ボーガス・オーダー
活動期間 1986年 -
概要 コールドカットColdcut, 別名 ...
コールドカット
Coldcut
別名 ボーガス・オーダー
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル 電子音楽、ヒップホップ、レゲエ、ハウス、ダウンテンポ
活動期間 1986年 -
レーベル
公式サイト coldcut.net
メンバー
  • ジョナサン・モア
  • マット・ブラック
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略歴

1980年代前半に海賊放送のラジオDJとして活動していた元美術教師のジョナサン・モアと元プログラマーのマット・ブラックが1980年代半ばからクラブ・シーンへと活動の場を移し、1987年にシングル『Say Kids, What Time Is It?』を発売[1][2][3]。同楽曲ではターンテーブルの技術「カット&スクラッチ」を導入し、イギリス初のブレイクビーツ・レコードとして広く認識されるようになる[1]。同年10月に発売されたエリック・B&ラキムのシングル「ペイド・イン・フル」にリミックスで参加し、同作品が全英シングルチャートで15位を記録[2][3]。「Seven Minutes of Madness」と題した7分に及ぶリミックスは、オフラ・ハザのサンプリング、数多くのボーカル・カットアップ、ループさせたリズム・トラックが特徴となっており、このリズムは後にテンポを速めた形でブレイクビーツにおいて人気を博すこととなった[3]。その他にも数多くのプロデュースやリミックスの仕事を引き受け、レーベル「Ahead of Our Time」を立ち上げる[1]。

1989年にシングル『Doctorin' the House』を発売し、全英シングルチャートでトップ10入り[1]。同楽曲を収録したデビュー・アルバム『What's That Noise?』を同年4月に発売し、全英アルバムチャートでトップ20入り[1]。同作品ではリサ・スタンスフィールド、ジャマイカのレゲエDJであるジュニア・リード、マーク・E・スミスとのコラボレーションを行った[1]。

1990年にハウス・ミュージックを中心としたアルバム『Some Like It Cold』を発売[1]。クィーン・ラティファをフィーチャリングした「Find a Way」を収録[1]。この頃にアリスタ・レコードとの契約トラブルが発生し、「コールドカット」という名称が法的な係争の対象となる[1][4]。同年にレーベル「Ninja Tune」を設立し、別名義での作品の発表や若いグループとの共演も積極的に行った[1][5]。1993年にダウンテンポ・アルバム『Philosophy』を発売[1]。

1995年に名称の問題が解消すると、ミックスCDシリーズ『Journeys by DJ』の一環として『70 Minutes of Madness』を発売[1][4]。同作品は海賊放送局であるKISS FMの番組『Solid Steel』やクラブでの活動を通じて行っていた「フリースタイル・ミキシング」というスタイルを収録している[1]。

1997年にアルバム『Let Us Play!』をNinja Tuneから発売[1][4]。同作品にはジェロ・ビアフラやNinja Tune所属のヘクスタティック、ザ・ハーバライザーがゲスト参加[1]。約1年後には同作品のリミックス・アルバム『Let Us Replay!』を発売[1]。この作品にはミュージック・ビデオや開発に携わったVJソフト「VJamm」のデモ版を収録したCD-ROMを同梱した[1][6]。

マット・ブラック(2006年)

2001年にシングル「Re:volution」を発表[3]。同作品では2001年イギリス総選挙に合わせて政治的な映像をカットアップしたオーディオビジュアル作品も制作した[3]。

2006年にアルバム『Sound Mirrors』を発売[1]。同作品を引っ提げて100公演に及ぶオーディオビジュアル・ワールドツアーを行った[1]。『Sound Mirrors』発売後は主にビジネスや技術開発の面で活動[1]。ブラックはグラニュラー・ビデオ・シンセサイザー「Granul8」を共同開発し、デュオとしては音楽制作アプリ「Ninja Jamm」を発売[1][7]。

2010年にNinja Tune設立20周年を記念して、リミックスやレア音源を収録したCD6枚、7インチ・シングル6枚、ハードカバーの書籍を収めたボックスセット『Ninja Tune XX』を発売[1]。

2016年に最初期のレーベルであるAhead of Our Timeを再始動させ、ボーガス・オーダー(Bogus Order)名義でEP『The Bullnose Step』を発売[1]。また、Ninja Tune所属のルーツ・マヌヴァをフィーチャリングしたコールドカット名義のEP『Only Heaven』を発売した[1]。

2017年にエイドリアン・シャーウッド(On-U Sound名義)とのコラボレーション・アルバム『Outside the Echo Chamber』を発売[1]。同作にはルーツ・マヌヴァ、リー・“スクラッチ”・ペリー、デニス・ボーヴェルらがゲスト参加した[1]。その後まもなくしてボーガス・オーダー名義で『Zen Brakes, Vol. 2』を発売[1]。

南アフリカの音楽コレクティブであるケレケトラ!からのオファーを受けてケレケトラ!とヨハネスブルグでセッションを行い、同グループが2020年にAhead of Our Timeから発売したセルフタイトルのデビュー・アルバムの制作を支援した[1]。同作品にはトニー・アレン、シャバカ・ハッチングス、ワッツ・プロフェッツらが参加した[1]。

2021年11月にアンビエント・コンピレーション・アルバム『@0』を発売[1]。同作品には坂本龍一、シガー・ロス、ララージらの楽曲が収録され、選曲と曲順構成を手掛けた[8]。また、収益をメンタルヘルス関連の3つの慈善団体に寄付した[1]。

音楽性

1980年代のポップ・ミュージックやダンス・ミュージックにおいてサンプリングという手法を先駆的に取り入れ、子供向けテレビ番組や映画などの多種多様なソースからサンプルを巧みにコラージュ(マッシュアップ)した[1]。ラジオ番組やクラブでのDJセットにおける折衷的なスタイルを反映したミックスCDも発売している[1]。

1990年に創造の自由を確保すべく自らのレーベル「Ninja Tune」を設立し、ロンドンのポスト・レイヴ/アンダーグラウンド・シーンにおいて最も高く評価され、影響力を持つアーティストたちの拠点となった[1]。DJ Food、ミスター・スクラフ、The Coup、ワゴン・クライスト(ルーク・ヴァイバート)、ボノボ、ファンキ・ポルチーニ、ソウル・ウィリアムズ、Sixtoo、ザ・ハーバライザーなどを輩出し、所属アーティストらの活躍がトリップ・ホップやインストゥルメンタル・ヒップホップの普及にも大きな役割を果たした[1][2]。

1990年代からライブ・パフォーマンスに映像のリアルタイム・サンプリングを取り入れ、オーディオビジュアル操作プログラムやアプリの開発も行っている[1]。1997年に発売した『Let Us Play!』ではエンハンストCDをいち早く採用した[1]。

ブラックはコールドカットで活動することの良さについて「音楽業界のあの典型的な『ソーセージ製造機』のようなシステムに組み込まれなくて済むことだね」「アルバムを出してツアー、またアルバムを出してツアー、ベスト盤を出して、死ぬ……みたいなね」と語り、1997年に発売した『Let Us Play!』が評価されたことについて「俺たちが優れているわけじゃない。単に他の連中がクソなだけだ」と語った[3]。また、ダンスミュージックの流行期においてDJをもてはやす風潮に対して「マクドナルドで一番ハンバーガーを焼くのが上手い店員を称えるようなものだ」と揶揄した[3]。

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム

シングル

※最高位は全英シングルチャート[9]。

さらに見る 発売年, タイトル ...
発売年 タイトル 最高位 収録アルバム 備考
1987年 Say Kids What Time Is It? - -
Beats + Pieces (featuring Floormaster Squeeze) - What's That Noise?
1988年 Doctorin' the House (featuring Yazz & the Plastic Population) 6位
Stop This Crazy Thing (featuring Junior Reid & the Ahead of Our Time Orchestra) 21位
1989年 People Hold On (featuring Lisa Stansfield) 11位
My Telephone (featuring Lisa Stansfield) 52位
Coldcut's Christmas Break 67位 -
1990年 Coldcut' Megamix - - フランスのみ
Find a Way (featuring Queen Latifah) 52位 Some Like It Cold
1993年 Dreamer 54位 Philosophy
Autumn Leaves 50位
1997年 Atomic Moog 2000 / Boot the System - Let Us Play!
More Beats + Pieces 37位
1998年 Timber (with Hexstatic) 86位
2001年 Re:volution 67位 - Coldcut & the Guilty Party名義
2005年 Mr. Nichols (featuring Saul Williams) - Sound Mirrors
Everything Is Under Control (featuring Jon Spencer and Mike Ladd) 93位
2006年 Man in a Garage (featuring John Matthias) 95位
True Skool (featuring Roots Manuva) 61位
Walk a Mile in My Shoes (featuring Robert Owens) 103位
2016年 Everyday Another Sanction - Outside the Echo Chamber Coldcut x On-U Sound featuring Chezidek名義
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コンピレーション・アルバム

  • Let Us Replay!(1999年、Ninja Tune) - リミックス・アルバム
  • Cold-Cut-Outs(2002年、Ninja Tune) - ベストアルバム
  • People Hold On - The Best of Coldcut(2004年、BMG) - ベストアルバム

ミックスCD

  • Journeys by DJ: 70 minutes of Madness(1995年、Journeys By DJ)
  • ColdKrushCuts(1996年、トイズファクトリー) - DJ Food Fightとの共作[10][注 1]。
  • @0(2021年、Ahead of Our Time) - ミックスマスター・モリスとの共作

EP

  • Zen Brakes Vol. 1(1990年、Ninja Tune) - ボーガス・オーダー(Bogus Order)名義
  • Only Heaven(2016年、Ahead of Our Time)
  • Zen Brakes Vol. 2(2017年、Ahead of Our Time) - ボーガス・オーダー(Bogus Order)名義

脚注

外部リンク

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