サイクロデキストラン

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サイクロデキストラン(CI-8)の構造

サイクロデキストラン英語: cyclodextran)は、環状イソマルトオリゴ糖(英語: cyclic isomaltooligosaccharide、CI)とも呼ばれる、グルコースが主としてα-1,6-グリコシド結合で連なった環状オリゴ糖である。デキストランまたは関連するグルカンが酵素反応によって環化して生じる、非還元性の糖質である[1]

サイクロデキストランは、シクロデキストリンと同様に環状のグルコオリゴ糖であるが、結合様式が異なる。シクロデキストリンがα-1,4結合からなるのに対し、サイクロデキストランはα-1,6結合から構成される。環サイズの異なる同族体が複数報告されている[2]

構造と名称

サイクロデキストランは、還元末端を持たない非還元性オリゴ糖である。環状構造をとることから、直鎖状のイソマルトオリゴ糖とは性質が異なる。環状イソマルトオリゴ糖(cyclic isomaltooligosaccharide)という名称も用いられる[1]

発見と生成

サイクロデキストランは、1993年にデキストランを炭素源とする細菌培養の研究において報告された。直鎖状イソマルトオリゴ糖とは異なる環状生成物として見いだされたものである[1]

黒糖中から微量のサイクロデキストランが検出されたことも報告されている[3]

生成には、デキストランを基質として環状化する酵素である cycloisomaltooligosaccharide glucanotransferase(CITase)が関与する。また、デンプン由来グルカンから生成する経路も報告されている[4][5]

性質

脚注

関連項目

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