サイベ沢遺跡
北海道函館市に所在する遺跡
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概要
発掘調査
出土遺物
調査された2か所の貝塚では、遺物包含層は5メートルに達し、7つの文化層からは円筒土器が層位的に出土した。地表面から4.5メートルの深さまで遺物を含む層が確認され、全部で25層に分けられる。円筒土器を含む遺物包含層が7層あり、第1から第4文化層が円筒下層式、第5から第7文化層までが円筒上層式と順序よく出土し、北海道においての円筒土器の下層式から上層式に至る変遷が明らかにされた。
円筒下層a〜d式土器、円筒上層a〜e式土器など、円筒土器文化の全般にわたる土器があり、各文化層から出土した土器にはサイベ沢Ⅰ式からサイベ沢Ⅶ式までの7つの土器型式が設定され、南北海道の標準となっている。出土した円筒土器や各種の石器類・骨角器類などは、北海道南部と東北地方北部との関連性をうかがわせるものが多く、その一部が1970年(昭和45年)に北海道有形文化財に指定されている。北側B地点からは、円筒下層d式土器を中心とする五角形の掘り込みをもつ楕円形の竪穴建物跡3軒が検出されている。遺物の分析状態から、沢の南北に2つの建物跡群の存在が推定されている。土器の他に石皿、石冠などの石器類、土偶、土製品が出土している。貝塚はアサリ、ハマグリを主とし、カガミガイ、ツメタガイなども含まれ、シカ、イルカ、マグロ、カジキなどの動物遺体、および仰臥屈葬の人骨が出土している。
北海道指定有形文化財
- 指定年月日 - 1971年(昭和46年)3月5日
- 所在地 - 函館市青柳町17の1 市立函館博物館
- 構造・形状等 - 29点(土器20点、土偶2点、人面土器片1点、土版1点、石冠2点、骨器3点)