サンダーフォースV

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サンダーフォース > サンダーフォースV
発売元 テクノソフト
サンダーフォースV
サンダーフォースV PERFECT SYSTEM
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 セガサターン[SS]
PlayStation[PS]
ゲームアーカイブス[GA](PSPPS3PS Vita
開発元 テクノソフト
発売元 テクノソフト
人数 1人
発売日
[SS]1997年7月11日1998年9月17日(廉価版)
[PS]1998年5月21日1999年8月5日(廉価版)
[GA]2010年2月24日(トゥエンティワン)、2016年11月22日(セガゲームス)
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サンダーフォースV』は、1997年7月11日に発売されたセガサターン用ソフトである。

通常版のほか、『II』・『III』・『IV』の曲のアレンジとメドレーを収録した音楽CD『BEST OF THUNDER FORCE』を同梱した『サンダーフォースV スペシャルパック』も同時発売された。

1998年にはPlayStationへの移植版である『サンダーフォースV PERFECT SYSTEM』が発売された。

当時、シューティングというジャンルは対戦格闘ゲームブームの影響を含めた諸々の事情で全体的に退潮気味であったが、SS版はセガサターン専門誌『セガサターンマガジン』の発売中の全サターンソフトのユーザーランキングで、他ジャンルの作品に打ち勝ち6週連続で1位を獲得している[要文献特定詳細情報]。このことは、後にPlayStation移植版を発売する時の大きな宣伝文句となった。

本作では従来のシステムを踏襲した横スクロールシューティングゲームでありながら、全編ポリゴンによる描画が行なわれ、大型機との合体シーンや、敵艦隊、前作の機体と交戦する場面など、随所に派手な演出を採り入れている。こういった大幅な見た目の変化に対し、演出、BGM等に旧作由来の物を多く取り入れている。

システムは概ね『IV』を踏襲。新システムとして、特定のボタンを押している間にクローの耐久力と引き替えに、強力な攻撃を行なえる「オーバーウェポン」が導入された。また、敵を早く倒すことで獲得スコアが最大16倍まで上がる「ハイテンポボーナス」と、敵、敵弾、障害物等と隣接することでスコアが加算される「スクラッチボーナス」を採用。これにより「敵弾をギリギリで避けつつオーバーウェポンで素早く敵を倒し、ハイスコアを狙う」というプレイスタイルが生まれ、爽快感と緊張感を持たせている。操作系についても従来と同様に武器を順繰りに切り替える「セレクトモード」に加え、各ボタンに武器を振り分ける事で直接的な武器切り替えが出来る「ダイレクトマッピング」という2種類の操作モードが用意された。

難易度はKIDS・NORMAL・HARD・MASTERの4段階。エンディングはマルチエンディングになっており、最終ボスを3形態全てハイテンポボーナス時間内に撃破できるかどうかで分岐し、制限時間内での撃破が真のエンディングに当たる。また、NORMAL、HARDを真EDでクリアした場合には以下の隠し要素が解禁になる。

  • コンティニュー回数追加…起動時間3時間毎に1ずつ追加。プレイ内容は不問。
  • フリープレイ…難易度NORMAL以上を真EDでクリア。
  • 最高難易度「MASTER」…難易度HARDを真EDでクリア(NORMAL未クリアでHARDをクリアした場合MASTERモードとフリープレイが同時に解禁になる)。


PlayStation版および「ゲームアーカイブス」版について

SS版の翌年、PlayStation(PS1)へ移植されている。SS版との違いは「機種間の相違点」で後述。

  • 現在はテクノソフトのゲーム権利を取得したセガ[注 1]PlayStation Store(PSS)のゲームカテゴリ「ゲームアーカイブス」の1つとして配信しており、PlayStation 3(PS3)やPlayStation Vita(PS Vita)でもプレイ可能[注 2]
    • 2021年7月2日現在、ゲームアーカイブス版を新規に購入するためにはPS3およびPS Vita実機から直接PSSにアクセスした上でソフトを新規購入・ダウンロードし、どちらかの機種(のストレージ)にインストールするまでのプロセスを全て実機で行うのが正規唯一の方法となる。
    • 2016年3月31日までは上記2機種に加えてPlayStation Portable(PSP)から新規に購入(ダウンロード・インストール)して遊ぶ事が可能だった。(これ以前はPCのブラウザからPSSにアクセスしてコンテンツの購入・ダウンロードを経て、各機種にインストールすることも可能だった)
    • 当初はトゥエンティワン[注 3]2010年2月24日に配信を開始していたが、2016年4月28日に一旦配信が終了している。(2016年11月22日からセガが販売元となって配信再開[1]

開発

元々メガCD向けに開発される予定だったが、諸事情の関係でセガサターン/PlayStation向けのソフトとして開発された。前作同様、新しく入ってきたスタッフたちは『ブラストウインド』や『ハイパーデュエル』の開発で経験を積んだのち、『V』の開発に取り掛かった[2]

音楽

本作の音楽は九十九百太郎が手掛けており[3]、HR/HMを主体とした曲調で、BGM演奏にはMIDI音源ローランド SC-88Proによる外部録音のBGMを使用している。セガサターン版はCD-DA再生、PlayStation版はCD-ROM XA再生。また、旧作の曲やフレーズを随所に盛り込んでいる。本作で使用されたシリーズの楽曲は下記の通り。

「Legendary Wings」(ステージ1)
『III』のステージ1BGM「Back to the fire」のイントロを除いた最初のフレーズを曲のサビに利用。
「Duel of Top」(ステージ5ボス)
『IV』のオープニングBGM「Lightning Strikes Again」のテーマ部を繰り返し。
「Game Over」(ゲームオーバー)
『III』と『IV』(「Dead End」)においてゲームオーバーとして使用された楽曲。
「Tan・Tan・Ta・Ta・Ta・Tan」(番符の名前入力・2位 - )
『II』では開始時、『IV』ではオプション画面のBGM。
「Record of Fight」(番符の名前入力・1位)
『III』のステージ7BGM「Hunger made them desperate」のテーマ部。
「Attack Point 2」(『サンダーフォースV PERFECT SYSTEM』で追加、タイムアタックモード)
『II』のステージ1BGM「Knights of legend」を編曲。

機種間の相違点

PlayStation版『サンダーフォースV PERFECT SYSTEM』には、以下の変更点が存在する。

  • オープニングムービーやエンディングの演出の変更。抽象的なイメージをより具体的な場面描写とした。
  • 5 - 6面間にムービーの追加。
  • コントローラーの振動機能対応。
  • 全体的な処理落ちの改善。
  • ボスのデータ、CG、ストーリーテキストが見られるデジタルビューアモードの追加。なお、内容の一部はセガサターン版のCD-ROMにも収録されており、PC等で直接ファイルを参照することにより見られる。
  • 各ステージのボスの撃破タイムを競うタイムアタックモードの追加[4]。それに伴い、ランキングにもタイムアタックモードの項目が増加。
  • 自機に隠し機体の追加。
  • スコアの最大桁数の増加。
  • ReffiのVersionが、1.02から1.03へ(デジタルビューアでは1.04)。
  • BGMをCD-DA再生からCD-ROM XA再生に変更。
  • 各ステージの背景エフェクト、多重化の簡略や変更がある。特にステージ「Human Road」はPlayStation版での背景はサターン版に比べ大幅な簡略化が見受けられる。
  • 武器の一つ「WAVE」の光線を半透明表現に変更。
  • エンディングがムービーになっているため画質が低下している。また難易度がKIDSの時のみBGMとのシンクロしない。

ストーリー

22世紀初頭の冥王星外部にて、現人類の水準を遙かに超えた技術によって建造された戦闘兵器が発見される。人類はそれを"Vasteel"と名付け、その技術を用いた機械群の開発を行う大型無人人工島「バベル」を建設し、その管理を人工知能「ガーディアン」に任せ、しばしの繁栄の時代を謳歌する。しかし西暦2150年、突如「ガーディアン」は人類からの独立を宣言、全地球圏に宣戦を布告した。劣勢に回った人類は、有人の"Vasteel"のレプリカ、超高機動小型戦闘機「RVR-01 GAUNTLET」を開発する。そして、「バベル」及び「ガーディアン」破壊のために結成された特殊戦闘機部隊"Thunder Force"による作戦が開始された。

設定

機体説明

RVR-01 "GAUNTLET"(ガントレット
"Vasteel"の設計を模倣する形で開発された超高機動小型戦闘機。RVRとは「Refined Vasteel Replica」を意味する。カラーリングは青。セネス機は、ステージ5の冒頭シーンでRVR-02への乗り換え時にコックピットごと乗り換えるために分解され、以降は登場しない。ステージ1から3の最初に登場する機体も含めて計7機存在していたが、セネス機の分解を最後に全て失われている。
RVR-02 "VAMBRACE"(ヴァンブレイス
現人類が持つ技術と"Vasteel"の技術を融合させて設計、開発された機体。量産性に問題を抱えていたため、実戦への投入は見送られていた。ステージ5の冒頭シーンで大気圏突破のためのブースターとして支援強化ユニット"BRIGANDINE"を接合された「RVR-02B "BRIGANDINE"」の姿で登場し、RVR-01からコックピットごと乗り換え、以降のプレイヤー機となる。
なお、接合前のコックピットはダミーの赤色だが、乗り換えの際に放棄されている。
RVR-02B "BRIGANDINE"(ブリガンディー
"VAMBRACE"にRVRシリーズの支援強化ユニット"BRIGANDINE"を接合したもの。巨大重力圏の突破やオーバーウェポンの恒常的使用が可能。
前述のとおりステージ5の冒頭シーンで登場する。以降、ステージ5の間にステージクリアもしくはユニットを意図的に切り離すか、ゲージ制の耐久力が尽きるまで操作可能になる。攻撃方法は稲妻を纏うSWORD状の照射レーザーと、移動によって一部射撃方向が可変するRAIL GUN状の斉射レーザーの二つのみ。

以下は『サンダーフォースV PERFECT SYSTEM』で使用可能な機体。

RVR-01E
サターン版のステージ5から敵に撃墜される演出で登場する機体。量産型モデルのため攻撃力が低いが、獲得スコアが通常より多い。カラーリングは緑。コックピットは黄。
RVR-01HiS
機動性を重視したモデルで、移動スピードが速い代わりにクローの耐久力の回復が遅い。若干攻撃力が高い。カラーリングは赤。コックピットは青。
RVR-01Ex
量産性を犠牲にし攻撃性能を高めたモデル。圧倒的な攻撃力を持つが移動スピードが遅い。クローを2つまでしか装備できない代わりに、回復スピードが速くなっている。カラーリングは黒。コックピットは青。

パイロット

セネス・CTN・クロフォード(Cenes=[CTN]=Crawford)
特殊戦闘機部隊222、通称"Thunder Force"の隊長。階級は大尉。"Vasteel"がもたらした、成体クローンによる蘇生技術「Circulate-Death」の契約者であり、既に2度戦死を経験している。肉体年齢18歳、実年齢32歳。

武器

従来シリーズに倣う標準兵器、追加装備に加え、本作の特徴であるオーバーウェポンで構成される。また、攻撃補助用ユニットとしてCRAW(Constituted Ray Art Weapon-Unit)と防御用の武装であるSHIELDがある。TWIN SHOT、BACK SHOT以外の兵器はアイテムの取得によって装備され、撃墜されることで失う。既に所持しているアイテムを取得した場合は10000点加算される(SHIELDが青の時とCRAWの耐久力が満タンを含む)。なお、一部の武装はガントレットまたはヴァンブレイス専用となっている。

オーバーウェポン
CRAWの耐久力と引き替えに一時的に装備を強化状態にする攻撃方法。WHIP以外はオーバーウェポンの態勢である間何もしなくても耐久力が減っていく。CRAWの防御としての役割はSHIELDが肩代わりすることで、そこまで重要なものでは無いため、リスク以上に大きな攻撃力を得られる攻撃である。

ステージ構成

全7ステージ構成。前作までと比較すると、当たり判定がある地形がほとんど出現しなくなっており、地形を利用した仕掛けはかなり少なくなった反面、敵の種類や攻撃パターンを豊富に用意したり、背景グラフィックの演出に力を入れるといった工夫がなされている。なお、ボスキャラクターの一部の名前は実在のロックバンドなどから取られている。

面数 ステージ名 BGM ボス ボスBGM
任意順で攻略可 No Blue Legendary Wings Deep Purple Deep Purple
Wood Beast Jungle Iron Maiden Iron Maiden
Human Road Rising Blue Lightning A3 (Armament Armed Arm) A3
4 Guardian's Guardian Cyber Cave Guardian's Knight Guardian's Knight
5 Judgement Sword Steel of Destiny Vasteel Original Duel of Top
6 From The bottom of One's hart Electric Mind Unknown[注 4] Fatherless Baby
The Justice Ray Part2[注 5]

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
PSサターン
オールゲーム3/5stars[5]N/A
Computer and Video GamesN/A3/5stars[6]
Edge6/10[7]N/A
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー7.5/10[8]N/A
ファミ通31/40[9]28/40[10]
ゲーム・インフォーマー6.5/10[11]N/A
GameFanN/A94%[12]
GamePro2.5/5stars[13]N/A
GameSpot8.2/10[4]8/10[14]
IGN8.5/10[15]N/A
Next Generation2/5stars[16]N/A
Official PlayStation Magazine (US)3.5/5stars[17]N/A
集計結果
GameRankings74%[18]80%[19]
Metacritic70/100[20]N/A

PS版『V』は、レビュー収集サイト Metacriticにて「平均的」( "average" )という評価を下された[20] 。 ファミ通において、セガサターン版は40点満点中28点が付けられ[10]、PS版は31点が付けられた[9]

2007年、ユーロ―ゲーマーのロブ・フェイヒーは、『アインハンダー』や『レイディアントシルバーガン』といった同年代の作品と比べると、あまり洗練されていないとしつつも、良い武器のそろったシューティングゲームの佳作だとしている[21] 。フェイヒーは武器の一つであるクローを特に評価したほか、レベルデザインやボス戦についても好意的な評価を述べている[21]。 2010年、ハードコアゲーミング101のポール・ブラウニー(Paul Brownlee)は音楽やシステムについて評価した一方、ビジュアルにやや難があったとしている[22]

他作品とのかかわり

2024年にPlayStation 5用ソフトとして発売された『アストロボット』の終盤にて、本作のBGMである「Rising Blue Lightning」(PlayStation版)が採用された[23]。同作のクリエイティブ・ディレクターのニコラ・デュセは『サンダーフォースV』のファンであり、当該場面の仮楽曲として「Rising Blue Lightning」を設定し、音楽担当者のケネス・C・M・ヤング英語版にオリジナル楽曲を作ってもらうつもりだった[23]。ヤングも同楽曲の完成度の高さを感じ、オリジナル楽曲の制作に難色を示した。その矢先、セガと接触する機会があり、同楽曲の使用について相談したところ許諾が降りたため、採用に至った[23][24]。なお、当該場面ではセガへの敬意から、作品名と曲名、および著作権表記がなされた[24]

関連商品

脚注

外部リンク

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