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サンヨウアオイ

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サンヨウアオイ
広島市安芸区 2025年4月下旬
分類(APG IV)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : モクレン類 Magnoliids
目 : コショウ目 Piperales
科 : ウマノスズクサ科 Aristolochiaceae
属 : カンアオイ属 Asarum
種 : サンヨウアオイ A. hexalobum
学名
Asarum hexalobum F.Maek. (1932) var. hexalobum [1]
シノニム
  • Heterotropa hexaloba (F.Maek.) F.Maek. (1933)[2]
和名
サンヨウアオイ(山陽葵)[3]

サンヨウアオイ(山陽葵、学名: Asarum hexalobum)は、ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑の多年草[3][4][5]。

カンアオイ亜属カンアオイ節に属し、ややミヤコアオイ Asarum asperum に似る。ミヤコアオイの萼筒は短い台形状の筒型になるが、本種の萼筒は上下から押しつぶしたような扁球形になり、萼片の外側には6本の縦溝があり、6個のこぶができたような形になる[4][5]。広島県では両種の分布境があり、ミヤコオアオイは県の東部と北部の広い地域に分布し、本種は県の南西部の瀬戸内海沿岸部に分布する[6]。

葉柄は長く、暗紫色になる。葉身は卵形から広卵形、倒卵形で、長さ5-10cm、幅4-8cmになり、先端はやや鈍頭ときに鋭頭になり、基部は深い心形になる。葉の表面は光沢がなく、雲紋状の斑紋がでることが多い。葉の縁に沿って短毛が生える。葉脈はへこまない[3][4][5]。

花期は3-4月。花に花弁は無く、萼裂片が花弁状になる。花柄は白色で、それが徐々にふくらみ、屈曲して萼筒の中間まで白く連なる。萼筒は上下から押しつぶしたような半球形または倒卵状球形で、径1.5-2cmになり、外側に6本の縦溝ができ、こぶが6個できたような形になり、上部はいちじるしくくびれる[3][4][5]。この特殊な形状を前川文夫 (1933) は、『植物研究雑誌』において、「(萼筒ノ)外側ニハ縦ニ6本ノ溝トイフヨリハ切レ込ミノ為ニ6個ノ嚢状ニ突出シタ部分ガアツテ、イハバとまとニかぼちゃノ縦ノ凹ミヲ附ケタ様ナ調子デアル」と記している[7]。萼筒内壁は、外側の縦溝に対応した6個の縦襞が高く隆起する。2-3個の弱く隆起した横襞もあるが、あまり発達しない。3個の萼裂片は卵形または卵状三角形でやや開出し、長さ約1cm、内側は黒褐色で横皺があり、縁は波状にうねる。萼裂片基部から萼筒口部周辺は不規則な小突起がある。子房は下位。花柱は6個で互いに離れて直立し、円柱形となる。柱頭は花柱の先端につく。雄蕊は12個あり、うち6個は葯が退化して仮雄蕊となり、他の6個が花粉を生ずる機能的雄蕊となる[3][4][5]。染色体数は2n=24[4]。

分布と生育環境

日本固有種[8]。本州の中国地方西部、四国の西南部、九州の北部に分布し、低山地の広葉樹林の林床に生育する[4][5]。

名前の由来

和名サンヨウアオイは、「山陽葵」の意で[3]、前川文夫 (1932) による命名[9]。前川は、この種がはじめ、長門国と周防国(現在の山口県)に広く分布していることから、「山陽あふひ」とした[7]。

種小名(種形容語) hexalobum は、hexa-lobumで「六葉の」「六裂した」「六裂片のある」の意味[10][9][11][12]。

種の保全状況評価

国(環境省)でのレッドデータブック、レッドリストの選定はない。都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は、次のようになっている[13]。島根県-準絶滅危惧(NT)、高知県-準絶滅危惧(NT)、福岡県-絶滅危惧II類(VU)、大分県-準絶滅危惧(NT)、宮崎県-絶滅危惧IB類(EN-r,g)、鹿児島県-絶滅危惧II類。

ギャラリー

下位分類

脚注

参考文献

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