サール4.5型ミサイル艇
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基本的には、先行して建造されたサール4型をもとに、船体を延長したものである。最初に2隻が建造されたアリヤ級では、船橋構造物後方に中型ヘリコプター1機を収容できる格納庫を設け、その直後の船尾甲板をヘリコプター甲板とすることで、ヘリコプターの運用能力を備えている。これは主としてハープーン艦対艦ミサイル(SSM)の測的に用いられていた[1]。
続く2隻はロマット級として建造された。これはヘリコプター運用能力を省くかわりに兵装が強化されており、ハープーンの搭載数は倍増、ガブリエルの搭載数も4発から6発に増加した。また船尾甲板に76mm単装速射砲が追加された[1]。
ロマット級3番艇以降は全面的な改設計を受けており、ヘッツ級と称されるようになった。主機関は、より大出力のMTU 16V538 TB93に換装された。兵装面では艦対空ミサイルが追加されており、バラク-1個艦防空ミサイルを収容した8セルのVLSを4基、ガブリエル発射筒と76mm単装速射砲の間に搭載している。またレーダーは国産化されている。のちにロマット級の2隻も、この規格に改装されたほか、3隻については、サール4型の船体や一部艤装を流用・改装して建造されている[2]。
なお2004年1月、アリヤ級はメキシコ海軍に売却されたが、この際にハープーンが撤去され、SSM装備はガブリエルのみとなった。ただしハープーンも、搭載スペースは残されている[2]。
- アリヤ級に着艦しようとするドーファン
- ヘッツ級
諸元表
| アリヤ級 | ロマット級 | ヘッツ級 | |
|---|---|---|---|
| 満載排水量 | 500トン | 488トン | |
| 全長 | 61.70 m | ||
| 全幅 | 7.62 m | ||
| 吃水 | 2.78 m | 2.76 m | |
| 主機関 | MTU 16V956 TB91 ディーゼルエンジン×4基 |
MTU 16V538 TB93 ディーゼルエンジン×4基 | |
| 推進器 | スクリュープロペラ×4軸 | ||
| 主機出力 | 14,000馬力 | 16,376馬力 | |
| 最大速力 | 31ノット | 32ノット | |
| 乗員 | 50名 | 53名 | 50名 |
| 武装 | 76mm単装速射砲×1基 | ||
| ファランクス 20mmCIWS×1基 | |||
| 70口径20mm機銃×2門 | |||
| 12.7mm機銃×2基 | |||
| - | バラク-1短SAM用VLS(32セル) | ||
| ガブリエルSSM発射筒×4基 | ガブリエルSSM発射筒×6基 ※ヘッツ級では一部艇のみ | ||
| ハープーンSSM 連装発射筒×2基 | ハープーンSSM 4連装発射筒×2基 | ||
| 艦載機 | SA-366Gドーファン×1機 | ||
| レーダー | ネプチューンTH-D 1040 捜索用 | EL/M-2218S 捜索用 | |
| オリオンRTN-10X 射撃指揮用 | EL/M-2221 射撃指揮用 | ||
同型艦一覧
| 退役後 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 設計 | 艦名 | 建造 | 進水 | 就役 | 退役 | 再就役先 | # | 艦名 |
| アリヤ級 | アリヤ INS Aliya |
イスラエル 造船所 |
1980年 7月10日 |
1980年8月 | 2004年 1月 |
A301 | ウラカン ARM Huracan | |
| ゲウラ INS Geula |
1980年 10月 |
1980年 12月31日 |
A302 | トルメンタ ARM Tormenta | ||||
| ロマット級 →ヘッツ級 |
ロマット INS Romat |
1981年 | 1981年 10月 |
就役中 | ||||
| ケシェット INS Keshet |
1982年 10月 |
1982年 | ||||||
| ヘッツ級 | ヘッツ INS Hetz |
1990年 10月 |
1991年 3月 | |||||
| キドン INS Kidon |
サール4型より転換 | 1994年 2月7日 | ||||||
| ヤーフォ INS Yaffo |
1998年 7月1日 | |||||||
| タルシーシュ INS Tarshish |
1995年 6月 | |||||||
| ヘレフ INS Herev |
2002年 5月9日 |
2002年6月 | ||||||
| スーファ INS Sufa |
2002年 8月 | |||||||