ザ・システム (バンド)

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ザ・システム(The System)は、1980年に結成されたアメリカシンセポップ・デュオ。メンバーは、ボーカル兼ギターのミック・マーフィーとセッション・キーボード奏者のデヴィッド・フランクで構成されている。バンドは1982年にエレキギターのポール・ペスコとキーボード兼シンセサイザーのクリス・ケロウがバックアップとして加わる形でデビューした。ハイテクでシンセサイザーを駆使したサウンドと情熱的なボーカル、そして繊細な歌詞が融合していることから、「エモーショ・エレクトロ」と呼ばれることもあった。

  • ミック・マーフィー  ボーカル-ギター
  • デヴィッド・フランク  キーボード-シンセサイザー
旧メンバー
  • ポール・ペスコ  ギター
  • クリス・ケロウ  キーボード-シンセサイザー

デビュー

デヴィッド・フランクとミック・マーフィーは1980年代初頭、ソウルファンクバンドKleeerで出会った。フランクはアトランティック・レコードからKleeerのツアーキーボード奏者として採用され、マーフィーはバンドのロードマネージャーをしていた。フランクが、マーフィーに歌の才能があると知ったのは、この時だった。その後ニューヨークで、フランクは「It's Passion」という曲の制作に取り組んでいた。この曲は、スターダムにのし上がる前のマドンナをボーカルに迎える予定だった。しかし、意見の相違からマドンナは辞退。その後、フランクはマーフィーのことを思い出し、曲の製作に参加するよう誘った。ミラージュ/アトランティック・レコードは二人にレコーディング契約をオファーし、マーフィーがバンド名を考え出し、数週間のうちに「It's Passion」はニューヨークで大々的に放送された。「It's Passion」はラジオとクラブの両方でヒットし、ミラージュが二人にアルバムの前金を支払うほどの注目を集めた。

キャリア

1983年のアルバム「Sweat」からは、「Sweat」、「I Won't Let Go」、「You Are In My System」といったクラブヒットが生まれ、これらはR&Bチャートで10位に入る大ヒットとなった。ロバート・パーマーによるこの曲のカバーは、メインストリームのロックヒットとなった。1983年、マーフィーとフランクは、アティテュードというプロジェクトのために「Punp The Nation」という曲の作詞・作曲・プロデュースを手掛けていた。アティテュードには、ザ・システムの後期のアルバムの多くに関わり、映画「ビート・ストリート」では「Baptize The Beat」という曲でバンドメンバーとして登場するクリス・ケロウが参加している。また、この頃から新進気鋭のセッションギタリスト、ポール・ペスコがスタジオやライブツアーでグループに参加し始めた。

1984年、ザ・システムはセカンドアルバム「X-Periment」をリリースした。フランクは、このアルバムでより時代を先取りしたサウンドを生み出し、その技術力を世界中に見せつけた。シンセサイザーとエレクトリックパーカッションの多用は、前作のダンスミュージックの影響を受けたテイストをさらに進化させ、ソウルフルなボーカルは、作品にクールなR&Bの印象を与えた。アップビートなエレクトロニクスを駆使したトラックに加え、このアルバムでは「Promises Can Break」、「I Wanna Make You Feel Good」、「I Can't Take Losing You」といった曲に見られる、より成熟したポップス的な要素も取り入れられている。また、同年にザ・システムはブレイクダンス映画「ビート・ストリート」に出演し、そのサウンドトラックにも参加している。1985年のアルバム「The Pleasure Seekers」には、「It Takes 2」、「Love Won't Wait For Lovin'」、「This Is For You」といった数々のヒット曲が収録されている。1985年、マーフィーとフランクはジェフ・ローバーとアルバム「Step By Step」でコラボレーションを果たした。

バンド史上、最大のヒットとなるのは1987年の同名アルバムからの「Don't Disturb This Groove」。この楽曲はビルボードR&Bチャートで1位に駆け上がり、ホット100では4位にまで達した。その頃のマネージャーはスティーヴン・マチャットとリック・スミスで、彼らが担当したプロモーションとマーケティングも二人が米国最大のポップヒットを達成することに貢献したと言えるだろう。続くシングル「Nighttime Lover」もR&Bトップ10ヒットとなり、最高3位に達した。1989年、ザ・システムは5枚目にして最後のアルバム「Rhythm & Romance」をリリースした。

休止期間

マーフィーとフランクは、1989年に最後のアルバム「Rhythm & Romance」をリリースした後、プロとして袂を分かった。マーフィーはソロアルバム「Touch」をレコーディングし、1991年には同作からのシングルがチャート入りを果たした。フランクはその後、ソングライタープロデューサーとして成功を収め、特にクリスティーナ・アギレラ1999年の「Genie In A Bottle」や、ティーンガールズグループDream2000年の「He Loves U Not」などのヒットシングルを生み出した。

再会

2000年、二人はアルバム「ESP」で再結成。このアルバムには、1983年のアルバム「Sweat」に収録されていた「You Are In My System」のリワークバージョンが収録されている。2009年後半には、ザ・システムのレコーディングキャリアにおける様々な時期に録音されたプロトタイプ曲や未発表曲を集めたアルバム「Unleashed」をリリースした。収録曲のうち、「Hole In My Love」、「You Are In My System(Redux)」はアルバム「ESP」から直接引用されている。また、「Sonic Fire」は、1984年に「I Wanna Make You Feel Good」の7インチシングルのB面としてリリースされていた。

2012年9月、ザ・システムは、アルバム「System Overload」に収録される「Motha」と「The Toast」という新シングルを発表した。その2曲は、1983年からバンドと関わっているユニーク・レコーディング・スタジオのミキサー、クリス・ロード=アルジによってミックスされている。2013年、ザ・システムは、ブレイクダンス映画「ビート・ストリート」のレコーディング「Baptize The Beat」の12インチリミックス集をリリースした。この12インチ限定盤は英国のElectroavenue Recordsからリリースされ、Funkmaster Ozone、Fleck、Lioyd Da Zoid/Diplomat & Saceによるリミックスが収録されている。セッションは、トパンガ・キャニオンのキャニオン・リバーブ、ヴィレッジ・レコーダーズ、ニューヨーク・スパニッシュ・ハーレムのSPAHAスタジオで行われ、長年のコラボレーターであるギタリスト、ポール・ペスコとドラマーのスティーヴン・ウルフ、サウンドアーキテクトのティム・Kが参加した。そして「System Overload」は、2013年にバンド自身のレーベル、サイエンス・ラボ・レコードからリリースされた。

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム
  • Sweat(1983)
  • X-Periment(1984)
  • The Pleasure Seekers(1985)
  • Don't Disturb This Groove(1987)
  • Rhythm & Romance(1989)
  • ESP(2000)
  • System Overload(2013)
コンピレーションアルバム
  • 未発表作品 unleashed(2009)

参考文献

脚注

外部リンク

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