シアン・カアン生物圏保護区
メキシコの自然保護区
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概要
シアン・カアンは北緯19° 05' - 20° 07'、西経87° 22' - 88° 02'に位置している面積528,147 ヘクタールの保護区であり、メキシコのカリブ海沿岸の最大の保護地域である。キンタナ・ロー州の2つの地方自治体フェリペ・カリジョ・プエルト(Felipe Carrillo Puerto)とトゥルム(Tulum)に属している。1986年にユネスコの生物圏保護区に指定され[1]、2003年にラムサール条約登録地となった[2]。
シアン・カアン生物圏保護区はユカタン半島にあり、地表は主に石灰石で覆われている。また、海岸線には、メソアメリカ堡礁システムに属しているサンゴ礁が広がっている[1]。この大環礁はベリーズ珊瑚礁保護区などにまで繋がっている大きなものである。シアン・カアンの海岸には白い砂浜が広がり、小さな湾やマングローブ林等が見られる。他には熱帯森林、湿地、ヤシのサバナ、海草の藻場もある[1][3]。
こうした特徴的な地形のそれぞれが様々な植物相や動物相を育んでいる。5~10月の雨期には保護区の75%が浸水する。熱帯雨林帯にはベアードバク、オジロジカ、ジェフロイクモザル、ユカタンクロホエザル、ジャガー、ピューマ、オセロット等が棲息し[1][3]、潟湖にはオオフラミンゴ、ベニヘラサギ、アメリカワニ、モレレットワニ等が棲息している。また、海域には、魚類やイセエビ科のロブスターのほかに[3]、アメリカグンカンドリ、アメリカマナティー、アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ、オサガメ、マッコウクジラ等も暮らしている[2]。
気候は高温湿潤で、夏は雨季である。カリブ海沿岸に面している地理的条件によって、シアン・カアンは6月から11月の間、ハリケーンの被害を受ける。また、地下水位の高い水はけの悪い土地のため、雨季にはかなりの地域が洪水に見舞われる。