シェーンベルグ=チャンドラセカール限界
From Wikipedia, the free encyclopedia
恒星物理学において、シェーンベルグ=チャンドラセカール限界[1](シェーンベルグ=チャンドラセカールげんかい、Schönberg-Chandrasekhar limit[1])またはセンベルグ=チャンドラセカール限界[2]とは、恒星が主系列段階を離れ赤色巨星へと進化をしていく際に、まだ核融合に至っていないヘリウム中心核が重力収縮を止めて静水圧平衡を保つことができる限界質量のことである[1][2]。この限界質量は恒星全体の質量に対する中心核の質量の比として表され、恒星質量の約10%である[1][2]。ヘリウム中心核の質量がこの限界を超えると、中心核は重力により収縮し、それによって発生する熱によって水素殻燃焼がさらに活発となることで、恒星は赤色巨星へと進化を始める[1][2]。この限界は、1942年にこの値を推定したブラジルのマリオ・シェンベルグ(英語: Mário Schenberg)とアメリカのスブラマニアン・チャンドラセカールの2人の天体物理学者にちなんで命名された[3]。