シクロヘキシミド

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シクロヘキシミド
Cycloheximide
Cycloheximide
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.000.578 ウィキデータを編集
KEGG
RTECS number
  • MA4375000
UNII
性質
C15H23NO4
モル質量 281.35 g·mol−1
外観 無色の結晶
融点 119.5 - 121 °C (247.1 - 249.8 °F; 392.6 - 394.1 K)
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
Highly toxic
GHS表示:
急性毒性(高毒性)経口・吸飲による有害性水生環境への有害性
Danger
H300, H341, H360D, H411
P203, P264, P270, P273, P280, P301+P316, P318, P321, P330, P391, P405, P501
安全データシート (SDS) ECHA SDS
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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シクロヘキシミドは細菌の1種Streptomyces griseusによって作られる真核生物タンパク質合成阻害剤である。シクロヘキシミドはタンパク質合成の転位過程(リボソームに結合する2つのtRNA分子とmRNAの移動)に干渉することでその効果を示し、翻訳を阻害する。シクロヘキシミドは、in vitro(すなわち生体外)で研究される真核生物細胞におけるタンパク質合成を阻害する用途で生化学研究に広く用いられている。シクロヘキシミドは高価ではなく、迅速に作用し、単純に培地から除くことでその効果を失くすことができる。

DNA損傷催奇性、および他の生殖への影響(先天性異常精子への毒性[1])を含む毒性の強い副作用のため、シクロヘキシミドは一般的にはin vitroの研究にのみ使用され、ヒトの治療薬としては適切でない。農業においては抗真菌剤として使用されてきているが、この種の利用は、健康へのリスクに対する理解が進むにつれて減少しつつある。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[2]

シクロヘキシミドはアルカリ(pH > 7)で分解する。使用した場所の表面や容器からシクロヘキシミドを除くには、石鹸のような毒性のないアルカリ溶液で処理すればよい。

シクロヘキシミドは真核生物でのみタンパク質合成を効果的に阻害するので、ミトコンドリアで翻訳されるタンパク質と細胞質で翻訳されるタンパク質を区別するために用いられることがある。核から輸送され、細胞質または小胞体で翻訳されるべきmRNAは、シクロヘキシミドの存在下では翻訳されない。反対に、ミトコンドリアのリボソームを使った翻訳はシクロヘキシミドの影響を受けず、ミトコンドリアの遺伝子は発現し続ける。

出典

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