シャチブリ

シャチブリ科の魚の一種 From Wikipedia, the free encyclopedia

シャチブリ(学名:Ateleopus japonicus)は、シャチブリ科に属する深海性の魚類の一種。インド洋および西太平洋に分布し、海底付近に生息する。上顎に歯があり、体はゼラチン質で柔らかく、腹鰭の条が長く伸びるのが特徴。底生生物を吸い込んで食べる。

概要 シャチブリ, 保全状況評価 ...
シャチブリ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: シャチブリ目 Ateleopodiformes
: シャチブリ科 Ateleopodidae
: シャチブリ属 Ateleopus
: シャチブリ A. japonicus
学名
Ateleopus japonicus
Bleeker, 1853
シノニム
  • Ateleopus tanabensis Tanaka, 1918
  • Ateleopus purpureus Tanaka, 1915
  • Ateleopus natalensis Regan, 1921
和名
シャチブリ(鯱振)
英名
Pacific jellynose fish
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分類と名称

1853年にオランダ魚類学者であるピーター・ブリーカーによって、佐世保湾をタイプ産地として記載された[2]。タナベシャチブリ Ateleopus tanabensis およびムラサキシャチブリ Ateleopus purpureus は、形態学的分析およびミトコンドリアDNAの解析の結果、本種と同種であることが明らかになった[3]。またアフリカに分布する A. natalensis も、本種と同種であることが示された[4]

種小名はタイプ産地である日本を指す[5]。シャチブリのシャチとは哺乳類のシャチではなく、架空の生き物のの事。その鯱に似ているという意味でシャチブリ(鯱振り)である[6]。ウネクラゲやユウレイとも呼ばれる。

分布と生態

紅海から南アフリカまでのアフリカ大陸東岸からニューカレドニアまで、インド洋西太平洋に分布する。日本では宮城県から土佐湾までの太平洋岸、新潟県以南の日本海岸、瀬戸内海沖縄トラフに分布する[7]

水深140-600mに生息する底魚で、夜間には水深100mまで移動する[1]。普通は深海の砂泥底付近を遊泳しているが、稀に浅瀬に出現する[7]。尾を上方に反らせて遊泳しており、その名の通り鯱に似ている。主に底生の甲殻類や魚を吸い込んで捕食する[7]

形態

全長は1mに達する。頭が大きい一方で体は細長い。鱗が無く皮膚はゼラチン質で柔らかく体の色は赤褐色。尻びれが非常に長く、頭部は丸く口は下向きで、腹鰭軟条の1本が細長く伸びる。上顎に小さい歯があるが、下顎には歯が無い[8]。仔魚は背鰭と腹鰭の鰭条が伸長し、半透明の体側と臀鰭には、橙色帯と多数の黄色味を帯びた線が入る[9]

人との関わり

基本的に食用として流通することは無いが、底曳網で混獲され、現地周辺で食べられる[6]。主に汁物や鍋として料理される。

出典

関連項目

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