ジャック・ハルバースタム
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- J. Jack Halberstam
- Judith Halberstam
ミネソタ大学(M.A., Ph.D.)
ジャック・ハルバースタム | |
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ハルバースタム、2011年 | |
| 生誕 | Judith Halberstam |
| 別名 |
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| 出身校 |
カリフォルニア大学バークレー校(B.A.) ミネソタ大学(M.A., Ph.D.) |
| 職業 | 研究者、著作家、大学教授 |
| 雇用者 | コロンビア大学 |
| 著名な実績 | クィア理論、トランスジェンダー研究、女性の男性性、失敗のクィア理論 |
| 代表作 |
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| 肩書き | コロンビア大学デイヴィッド・ファインソン人文学教授 |
| 受賞 |
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ジャック・ハルバースタム(Jack Halberstam、[ˈhælbərstæm]、1961年12月15日 - )は、アメリカ合衆国を拠点とする文学研究者、ジェンダー研究者、クィア理論家、トランスジェンダー研究者、著作家である。コロンビア大学英語・比較文学科および女性・ジェンダー・セクシュアリティ研究所に所属し、デイヴィッド・ファインソン人文学教授および同研究所のディレクターを務めている[1]。
ハルバースタムは、1998年の著書『Female Masculinity』で広く知られる。同書では、男性性を男性身体に固有のものとみなす考え方を批判し、女性、ブッチ、ドラァグ・キング、トランスマスキュリンな身体や表象における男性性を、単なる模倣ではなく独自の文化的・歴史的実践として論じた[2]。その後も、クィアな時間性、トランスジェンダーの身体、サブカルチャー、失敗、ポップカルチャー、アニメーション、野性、建築環境、アナーキテクチャをめぐる著作を発表している[1]。
研究領域は、カルチュラル・スタディーズ、クィア理論、映画・メディア・視覚文化、ゴシック小説とホラー映画、ジェンダー/セクシュアリティ研究、大衆文化、フェミニスト理論に及ぶ[1]。ハルバースタムの著作は、ジェンダーやセクシュアリティを固定的な同一性として扱うのではなく、歴史的、制度的、文化的に作られ、反復され、争われるカテゴリーとして分析する点に特徴がある。
ハルバースタムは、1985年にカリフォルニア大学バークレー校で英文学の学士号を取得し、1989年にミネソタ大学で英文学の修士号、1991年に同大学で英文学の博士号を取得した[3]。
ハルバースタムは、初期の著作では Judith Halberstam または Judith “Jack” Halberstam の名義を用い、その後は公的・職業的に Jack Halberstam の名義を用いるようになった。2012年の『Lambda Literary』のインタビューでは、ドラァグ・キングについて調査していた頃に「Judith」という名前ではなく男性名を用いるようになり、「Jack」という名前が定着したと語っている[4]。
同インタビューでハルバースタムは、代名詞について、近年は多くの人が「he」を用いており、それを受け入れていると述べる一方で、名前や代名詞を厳格に管理しようとはしていないとも述べている。ハルバースタムは、自身を「Jack」と呼ぶ人もいれば、家族が「Jude」と呼ぶ場合や、古くからの知人が「Judith」と呼ぶ場合もあり、それらを「取り締まろうとはしていない」と説明している[4]。
経歴
ハルバースタムは、カリフォルニア大学サンディエゴ校文学部で教員を務めた後、南カリフォルニア大学に移った。南カリフォルニア大学では、アメリカ研究・エスニシティ、比較文学、ジェンダー研究の教授を務め、フェミニスト研究センターのディレクターも務めた[3]。
2017年には、コロンビア大学英語・比較文学科の正教授に任命された[5]。2026年時点では、コロンビア大学でデイヴィッド・ファインソン人文学教授および女性・ジェンダー・セクシュアリティ研究所のディレクターを務めている[1]。
ハルバースタムは米国内外で講演を行っており、クィアな失敗、ジェンダー・ヴァリアンス、サブカルチャー、メディア、アニメーション、建築環境、アナーキテクチャ、ファシズムとセクシュアリティなどを論じてきた[1]。
研究主題と方法
ハルバースタムの研究は、クィア理論、トランスジェンダー研究、フェミニスト理論、カルチュラル・スタディーズ、映画・メディア研究を横断している。特に、男性性を男性身体に自然に帰属させる考え、異性愛規範的な人生設計、資本主義的な成功観、都市中心的なクィア表象、学術的な正統性の規範を批判的に検討してきた。
ハルバースタムの議論では、大衆文化、アニメーション、ホラー、パフォーマンス、サブカルチャーなど、しばしば「低い」文化形式として扱われる対象が重視される。『The Queer Art of Failure』では、既存の学問的規律や正統的アーカイヴに依存しない思考の形式として「低俗理論(low theory)」を提案した[6]。
この「低俗理論」は、学術的に承認された方法だけでは把握できない対象や実践を扱うための方法であり、失敗、愚かさ、忘却、敗北、道に迷うこと、わからなさを、規範的な成功や知の制度からの離脱として読むための理論的枠組みである[6]。
主要著作と思想
『Skin Shows』
1995年の『Skin Shows: Gothic Horror and the Technology of Monsters』は、ハルバースタムの最初期の単著であり、ゴシック小説とホラー映画における怪物表象を扱う。デューク大学出版会は同書を、怪物を文化的対象として分析し、ゴシックを「怪物」を生産する技術として読み直す研究として説明している[7]。
同書では、怪物性が単なる恐怖の対象ではなく、人種、性、ジェンダー、階級、身体の差異をめぐる社会的恐怖の集積として分析される。ハルバースタムは、ゴシックとホラーを、近代的主体が自らの境界を形成するために「他者」を可視化し、排除し、同時に欲望する文化装置として読解した[7]。
『Female Masculinity』
1998年の『Female Masculinity』は、ハルバースタムの代表作であり、女性の男性性、ブッチ文化、ドラァグ・キング、トランスマスキュリンな表象、レズビアン・コミュニティ内のジェンダー実践を扱った。デューク大学出版会は同書について、ハルバースタムが詳細なテクスト読解と経験的調査を通じて「女性の男性性」の隠された歴史を明らかにしたものとして説明している[2]。
同書の中心的な主張は、男性性を男性だけに帰属する自然な属性として扱うべきではないという点にある。ハルバースタムは、男性の男性性が文化的に保護された地位を与えられている一方で、女性の男性性がしばしば逸脱、病理、未熟、模倣として扱われてきたことを批判する[2]。
ハルバースタムは、アン・リスターの日記、ラドクリフ・ホールの『孤独の井戸』、映画におけるブッチ表象、女性ボクサー、ドラァグ・キングのパフォーマンスなどを分析し、女性の男性性を、抑圧された周縁的現象ではなく、男性性そのものを理解するために不可欠な文化的実践として位置づけた[2]。
また同書では、公共空間におけるジェンダー分類の問題も扱われている。ハルバースタムは「トイレ問題」などを通じ、二元的な性別制度が、ジェンダー非同調的な人々やノンバイナリーな人々を日常的に排除する仕組みを指摘した[2]。
『Female Masculinity』は1998年にラムダ文学賞に2部門でノミネートされ、1999年にパブリッシング・トライアングルのジュディ・グラーン賞レズビアン・ノンフィクション部門を受賞した[3]。
『The Drag King Book』
1999年、ハルバースタムは写真家のデル・ラグレース・ヴォルケーノとともに『The Drag King Book』を刊行した。同書は、ドラァグ・キングのパフォーマー、舞台、インタビュー、写真を収め、1990年代のドラァグ・キング文化を記録した書物である[8]。
『The Drag King Book』は、『Female Masculinity』における女性の男性性の議論と密接に結びついている。ハルバースタムは、ドラァグ・キングのパフォーマンスを、男性性が男性身体に自然に属するものではなく、反復され、演じられ、様式化されるものであることを示す実践として読解した[8]。
『In a Queer Time and Place』
2005年の『In a Queer Time and Place: Transgender Bodies, Subcultural Lives』は、トランスジェンダーの身体、サブカルチャー、映像文化、クィアな時間性と空間性を扱った著作である。ニューヨーク大学出版会は同書を、トランスジェンダーの身体の意義を、クィアな時間と空間に関する一連のエッセイを通じて検討する研究として紹介している[9]。
同書でハルバースタムは、結婚、再生産、家族形成、キャリア形成、成熟といった異性愛規範的なライフコースとは異なる時間の経験を「クィアな時間性」として論じた。クィアな時間性は、直線的な成長、発展、継承、再生産を前提とする近代的時間観に対し、逸脱、遅延、中断、早すぎる死、サブカルチャー的記憶のような経験を考慮に入れる概念である[9]。
また同書では、クィアな解放を地方から大都市への移動として語る物語が批判される。ハルバースタムは、都市をクィア性の自然な到達点とみなす考え方を「大都市規範性(metronormativity)」として捉え、地方、郊外、小都市、サブカルチャーにおけるクィアな生活を視野に入れる必要を論じた[9]。
同書は、ブランドン・ティーナの生と死、そのメディア表象、映画『ボーイズ・ドント・クライ』、アートハウス映画、ドラァグ・キング文化、トランスマスキュリンな身体の表象などを分析対象としている[9]。
『The Queer Art of Failure』
2011年の『The Queer Art of Failure』は、失敗、愚かさ、忘却、敗北、受動性、反規律性を通じて、異性愛規範的かつ資本主義的な成功観に対抗する思考を展開した著作である。デューク大学出版会は同書について、異性愛規範的な資本主義社会における成功の通常の理解、既存の学問的規律、正統的なアーカイヴに依存する文化批評に対する代替を探るものと説明している[6]。
同書でハルバースタムは、「失敗」を単なる欠陥や敗北としてではなく、規範的な成功の尺度から離脱し、別様の共同性、知、身体、欲望を構想する契機として位置づける。成功、勝利、成長、生産性、蓄積といった価値が、異性愛規範や資本主義と結びついているとすれば、失敗、喪失、忘却、わからなさは、それらの規範から抜け出すための政治的・美学的技法になりうる[6]。
同書では、『ファインディング・ニモ』『モンスターズ・インク』『チキンラン』『シュレック』などのアニメーション映画、前衛芸術、クィア・パフォーマンス、ラディカル・フェミニズム、ファシズムと同性愛をめぐる議論が横断的に扱われる[6]。ハルバースタムは、アニメーションにおける変形、集団性、非人間的身体、逃走、敗北、終わり方を、クィアな失敗の想像力として読む。
同書は「低俗理論」の代表的著作としても読まれており、学問的正統性の外側にあるアーカイヴ、ポップカルチャー、愚かさ、脱線、子ども向け映画などを、批判理論の素材として扱う方法を提示している[6]。
『Gaga Feminism』
2012年の『Gaga Feminism: Sex, Gender, and the End of Normal』では、レディー・ガガを出発点に、家族、結婚、セックス、ジェンダー、親密性をめぐる「普通」の制度が揺らぐ状況が論じられた[1]。
ハルバースタムは同書で、レディー・ガガを特定の政治的模範として扱うのではなく、ジェンダーとセクシュアリティの可塑性、過剰さ、奇妙さを示すポップカルチャー上の徴候として読む。ガガ・フェミニズムは、未来のジェンダー秩序をあらかじめ規定するのではなく、既存のカテゴリーを解体し、親密性、家族、性、身体のあり方を再編するための想像力として提示される。
同書では、レディー・ガガのほか、『スポンジ・ボブ』、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』、『ファインディング・ニモ』のドリーなど、大衆文化における奇妙な身体や関係性が扱われる。
『Trans*』
2018年の『Trans*: A Quick and Quirky Account of Gender Variability』は、トランスジェンダーをめぐる言語、身体、政治、世代差、表象を扱った短い理論書である。カリフォルニア大学出版会は同書について、ジェンダー化された身体の意味と表象をめぐる近年の変化を探り、ジェンダーのない未来、ジェンダーを選択可能なものとする未来、ジェンダークィアな未来の可能性を検討する書物として紹介している[10]。
同書において、ハルバースタムは「trans*」という表記におけるアスタリスクを、単一の固定された同一性ではなく、複数の身体、経験、政治的可能性を開く記号として扱う。ハルバースタムは、国家による承認、可視性の政治、トランス・フェミニズム、世代間の齟齬、表象の問題を論じ、トランスをめぐる可視性が力を与えるだけでなく、同時に規制や管理をも生み出しうることを指摘した[10]。
『Wild Things』
2020年の『Wild Things: The Disorder of Desire』では、「野性(wildness)」とクィアネス、植民地主義、近代性、欲望の秩序の関係が扱われた。デューク大学出版会は同書について、20世紀を通じて野性がクィアネスやクィアな身体と結びつけられてきた仕方をたどる「セクシュアリティのもう一つの歴史」と説明している[11]。
同書でハルバースタムは、モーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』、イーゴリ・ストラヴィンスキーの『春の祭典』、ゾンビ、鷹狩、反植民地主義、動物性、クリー系アーティストのケント・モンクマン、ダナ・ハラウェイの議論などを扱う。野性は、文明化、家庭化、人間中心主義、植民地主義的秩序に対する外部としてだけでなく、近代的主体が抑圧し、同時に欲望するものとして論じられる[11]。
アナーキテクチャと建築環境
2010年代後半以降、ハルバースタムはジェンダー、セクシュアリティ、身体、建築環境の関係にも研究を広げている。2018年には、ジェンダー、セクシュアリティ、建築環境の関係に関する公共的学問への貢献により、Places Journal のアーカス/プレイシズ賞を受賞した[12]。
2026年には、MIT Press から『Anarchitecture After Everything: A Trans Manifesto』が刊行予定である。同書は、1970年代のアメリカ合衆国における建築環境の解体、切断、分割、脱構築の美学としてのアナーキテクチャを、トランス性と結びつけて論じるものとされている[13]。
ジュディス・バトラーとの対話
2024年4月6日、ニューヨークの Dia Chelsea で、ジュディス・バトラーの著書『Who's Afraid of Gender?』のニューヨーク刊行記念イベント「Who's Afraid of Gender? Judith Butler in conversation with Jack Halberstam」が開催された。このイベントは Dia Art Foundation と Pioneer Works の共催で、バトラーとハルバースタムの対談およびバトラーのサイン会を含むものだった[14]。
同イベントは、バトラーの同書が扱う「反ジェンダー・イデオロギー」運動、権威主義、反トランス政治、トランス排除的フェミニズム、移民排斥、反「批判的人種理論」といった現代政治の主題を背景に行われた[15]。Pioneer Works は後に、同イベントの映像を「Judith Butler and Jack Halberstam in Conversation」として公開した[15]。
2025年には、バトラーとハルバースタムの対話が「Who's Afraid of Gender?: Solidarity, Radical Democracy, and the Global Politics of the Anti–Gender Ideology Movement: A Conversation with Judith Butler and Jack Halberstam」として、『GLQ: A Journal of Lesbian and Gay Studies』31巻1号に掲載された[16]。
この対話では、反ジェンダー運動の国際的広がり、ラディカル・デモクラシー、連帯、右派運動、宗教的保守主義、フェミニズム内部の対立、自由主義的言説と反トランス政治の関係が論じられた[16]。
日本語圏での受容
日本語訳と書評
日本語圏では、ハルバースタムの著作はクィア理論、トランスジェンダー研究、フェミニスト批評、映画・メディア研究、文学研究において参照されてきた。
2021年、松田康介は『Female Masculinity』20周年版を扱った文献レビュー「二重に棄却されるジェンダー」を発表し、女性の男性性、ブッチ、トランスマスキュリニティをめぐるハルバースタムの議論を日本語で紹介・検討した[17]。
2024年には『The Queer Art of Failure』の日本語訳として、藤本一勇訳『失敗のクィアアート――反乱するアニメーション』が岩波書店から刊行された。
同訳書は日本の新聞書評でも取り上げられた。2024年6月8日の『朝日新聞』朝刊に小澤英実による書評が掲載され、2024年3月16日の『毎日新聞』朝刊に伊藤亜紗による書評が掲載された。2025年には、溝口彰子が同訳書の書評を『表象・メディア研究』に発表した[18]。
2025年には『In a Queer Time and Place』の日本語訳として、菅野優香、羽生有希、井上絵美子訳『クィアな時間と場所で――トランスジェンダーの身体とサブカルチャーの生』が花伝社から刊行された。花伝社の書誌情報では、出版年月日を2025年12月25日、ISBNを978-4-7634-2206-4、判型・ページ数を四六判440ページとしている[19]。同書の紹介では、「過去/現在/未来」「都会/地方」「大人/若者」といった時間性と地理の枠組みを、クィアおよびトランスジェンダーの身体、欲望、実践から読み換える文献として位置づけられている[19]。
日本語表記には揺れがある。岩波書店版では「ジャック・ハルバースタム」、花伝社版および東京藝術大学のイベント告知では「ジャック・ハルバスタム」が用いられている[19][20]。
日本での講演・シンポジウム
2025年12月、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科は、日本語訳『クィアな時間と場所で』の刊行を記念して、シンポジウム「ジャック・ハルバスタム『かつて、あるクィアな時間に/Once Upon a Queer Time』」を開催した。同シンポジウムは、同書の翻訳過程から浮かび上がった理論的課題、翻訳言語の政治性、日本におけるクィア研究の現在地を議論するものとされ、ハルバースタムのほか、訳者の菅野優香、井上絵美子、羽生有希が登壇した[20]。
同月には、東京藝術大学でオンライン特別公開講義「Nothing Works: Anarchitecture After Everything」も行われた。この講義紹介では、ハルバースタムがコロンビア大学デイヴィッド・ファインソン人文学教授であり、2024年にグッゲンハイム・フェローに選出され、2026年に MIT Press から『Anarchitecture After Everything: A Trans Manifesto』を刊行予定であることが紹介されている[21]。
2025年12月9日には、同志社大学アメリカ研究所などの関連イベントとして、講演会「アナーキテクチャー、すべての後で/Anarchitecture after Everything」が開催された[22]。
受賞・栄誉
ハルバースタムは、1999年に『Female Masculinity』でパブリッシング・トライアングルのジュディ・グラーン賞レズビアン・ノンフィクション部門を受賞した。同書は1998年にラムダ文学賞に2部門でノミネートされている[3]。
2006年には『In a Queer Time and Place』でラムダ文学賞にノミネートされた[3]。
2018年には、ジェンダー、セクシュアリティ、建築環境の関係に関する革新的な公共的学問への貢献により、Places Journal のアーカス/プレイシズ賞を受賞した[12]。
2022年9月、ハルバースタムはグラスゴー大学のギフォード講義で講演を行った。グラスゴー大学の記録によれば、2022年9月14日に「Collapse, Demolition, and the Queer Geographies」、9月15日に「Unworlding: An Aesthetics of Collapse」と題する講演が行われた[23]。
2024年には、演劇・パフォーマンス研究の分野でグッゲンハイム・フェローに選出された。コロンビア大学の発表では、受賞対象となったプロジェクトは「Unworlding: Trans and Queer Anarchitectures」とされている[24]。
編集活動
見解
著作
単著
- Halberstam, Judith (1995). Skin Shows: Gothic Horror and the Technology of Monsters. Durham: Duke University Press. ISBN 978-0-8223-1663-3
- Halberstam, Judith (1998). Female Masculinity. Durham: Duke University Press. ISBN 978-0-8223-2243-6
- Halberstam, J. Jack (2005). In a Queer Time and Place: Transgender Bodies, Subcultural Lives. New York: New York University Press. ISBN 978-0-8147-3585-5
- Halberstam, Judith (2011). The Queer Art of Failure. Durham: Duke University Press. ISBN 978-0-8223-5045-3
- Halberstam, J. Jack (2012). Gaga Feminism: Sex, Gender, and the End of Normal. Boston: Beacon Press. ISBN 978-0-8070-1098-3
- Halberstam, Jack (2018). Trans*: A Quick and Quirky Account of Gender Variability. Oakland: University of California Press. ISBN 978-0-520-29269-7
- Halberstam, Jack (2020). Wild Things: The Disorder of Desire. Durham: Duke University Press. ISBN 978-1-4780-1108-8
- Halberstam, Jack (2026). Anarchitecture After Everything: A Trans Manifesto. Cambridge, Massachusetts: MIT Press. ISBN 978-0-262-05242-9
共著・編著
- Posthuman Bodies. Bloomington: Indiana University Press. (1995). ISBN 9780253115584
- Halberstam, Judith; Volcano, Del LaGrace (1999). The Drag King Book. London: Serpent's Tail. ISBN 978-1-85242-607-1
- What's Queer about Queer Studies Now?. Durham: Duke University Press. (2005). ISBN 978-0-8223-6621-8
日本語訳
- ハルバースタム, ジャック 著、藤本一勇 訳『失敗のクィアアート――反乱するアニメーション』岩波書店、2024年2月27日。ISBN 978-4-00-061631-7。
- ハルバスタム, ジャック 著、菅野優香・羽生有希・井上絵美子 訳『クィアな時間と場所で――トランスジェンダーの身体とサブカルチャーの生』花伝社、2025年12月25日。ISBN 978-4-7634-2206-4。