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ジャンムー・カシミール連邦直轄領

インドの連邦直轄領 From Wikipedia, the free encyclopedia

ジャンムー・カシミール連邦直轄領(ジャンムー・カシミールれんぽうちょっかつりょう)は、インド北部にある連邦直轄領。ジャンムー・カシミール州の分割に伴って2019年10月31日に発足した。日本のマスメディアなどでは、前身の州を含めてジャム・カシミールと表記されることが多い[11]。

連邦直轄領の設置 2019年10月31日
主都 シュリーナガル(夏季)
ジャンムー(冬季)[1]
最高標高 7,135 m
概要 ジャンムー・カシミール連邦直轄領Jammu and Kashmir, 国 ...
ジャンムー・カシミール連邦直轄領
Jammu and Kashmir
ジャンムー・カシミール連邦直轄領Jammu and Kashmirの公式印章
印章
ジャンムー・カシミール連邦直轄領Jammu and Kashmirの紋章
紋章
Occupied Kashmir
ジャンムー・カシミール連邦直轄領の位置
国 インドの旗 インド
連邦直轄領の設置 2019年10月31日
主都 シュリーナガル(夏季)
ジャンムー(冬季)[1]
行政区画 20県(英語版)
政府
 • 種別 連邦直轄領政府(英語版)
 • 副知事(英語版) マノジ・シンハ(英語版)
 • 首相(英語版) 空席
 • 連邦直轄領議会(英語版) 一院制 (114議席) [2]
 • 第17期インド連邦議会 ラージヤ・サバー (4議席)
ローク・サバー (5議席)
 • 高等裁判所(英語版) ジャンムー・カシミール高等裁判所(英語版)
面積
 • 合計 42,241 km2
最高標高 7,135 m
最低標高 247 m
人口
(2011年)
 • 合計 12,258,433人
 • 密度 290人/km2
等時帯 UTC+05:30 (IST)
ISO 3166コード IN-JK
ナンバープレート JK
公用語 ウルドゥー語, ヒンディー語, カシミール語, 英語
その他の言語 ドーグリー語, パンジャーブ語, パハリ語, グジャール語, ダドリ語(Dadri),[4][5] en:Bhadarwahi,[6] バテラ語,[7] シナー語,[8] ブルシャスキー語,[9] and コワール語[10]
ウェブサイト http://jkgad.nic.in/
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歴史

イギリス領インド帝国は第二次世界大戦後に独立へ向かい、ヒンドゥー教が主流のインドと、ムスリム(イスラム教徒)が多数派のパキスタンは別々の国家になった(インド・パキスタン分離独立)。この際、カシミール地方を統治していたジャンムー・カシミール藩王国の藩王ハリ・シングはインドへの帰属(英語版)を表明し、ジャンムー・カシミール藩王国はインド領のジャンムー・カシミール州となった。しかし、ムスリムが住民の多数を占めていたことからパキスタンも領有権を主張し、帰属権を巡って第一次印パ戦争が勃発した。その後もカルギル戦争を含めてカシミール紛争は21世紀に至るまで続いている。

1949年に制定されたインド憲法第370条(英語版)でジャンムー・カシミール州には特別自治権[12]が認められてきた。

インド政府は2019年8月5日にこの特別自治権を剥奪する大統領令を公布した[13]し、インターネット通信などを制限した[14]。また、インド政府はインドの国会にジャンムー・カシミール州再編成法(英語版)を提出、かねてから特別自治権の撤廃を主張してきた[12]インド人民党の賛成で承認され、8月9日に成立した。これに対して抗議するデモ隊と治安部隊の衝突などが起き[15][16]、パキスタンは住民への人権侵害と反発した[17]。また同法の規定により、ジャンムー・カシミール州は2019年10月31日付で廃止され、ラダック連邦直轄領とジャンムー・カシミール連邦直轄領とに分割された[18][19]。自治権剥奪と州の分割については旧ジャンムー・カシミール州側から異議申し立てが行われたが、2023年12月11日にインド最高裁判所が憲法370条は一時的な措置であったとして中央政府の決定を支持する判断を下し、2024年9月30日までに地方選挙を実施するよう命じた[20][21]。

この地方議会(定数90)の選挙は地域別に3回の予定で同年9月18日から始まり、開票は予定されていたとおり10月8日[11]に実施され、中央政府のナレンドラ・モディ首相の与党であるインド人民党が獲得議席29で敗北した[22]。州時代に政権を担っていた地域政党ジャム・カシミール民族協議会、インド国民会議派などの野党連合は49議席を獲得した[22]。20以上の政党から800人以上が立候補しており、インド人民党以外は自治権回復を訴えているが、同地の議会には、かつて自治権を認めていた憲法条項を復活させる法的権限はない[11]。モディ政権が直轄領化した理由も、表向きのテロ対策や地域開発だけでなく、連邦法を適用する際に州議会の承認を必要としていたことが不満だったとの見方がある[11]。

地理

ジャンムー・カシミール連邦直轄領の地形図

ジャンムー・カシミールにはカシミール渓谷やタウィ渓谷、シェナブ渓谷、プンチュ渓谷、シンド渓谷、リダー渓谷などの渓谷がある[23]。カシミール渓谷は幅100キロメートル、面積1万5520.3平方キロメートル、平均標高はおよそ1,850メートルである[24]。 チベット高原とは北東部でヒマラヤ山脈により隔てられている[25]。また、渓谷の南部から西部にかけては平均標高約3,000メートルのピール・パンジャル山脈(英語版)があり[26]、ヒンドゥスターン平野とカシミール渓谷を隔てている[27]。 ジェルム川やインダス川、ラービー川、タウィ川、シェナブ川は領内を流れている[28][29]。

地方行政区分

ジャンムー・カシミール連邦直轄領はジャンムー地方とカシミール渓谷地方の2地方から構成され、さらに20の県に細分される[30]。

県

さらに見る 地方, 県 ...
地方 県 コード 県都 人口 (2011年) 面積 (km2) 人口密度 (/km2)
ジャンムー地方
カトゥアー県KTカトゥアー615,7112,651230
ジャンムー県JAジャンムー1,526,4063,097650
サンバ県サンバ318,611904320
ユーダンプール県UDユーダンプール555,3574,550120
リーシー県リーシー314,7141,719180
ラージャウリー県RAラージャウリー619,2662,630240
プンチュ県POプンチュ476,8201,674280
ドーダー県DOドーダー409,57611,691160
ランバン県ランバン283,3131,329210
キシュトワール県キシュトワール231,0371,64430
合計5,350,81126,293
カシミール渓谷地方
アナントナーグ県ANアナントナーグ1,069,7493,984300
クルガム県クルガム423,1811,067400
プルワマ県PUプルワマ570,0601,398410
ショッピアン県ショッピアン265,960612.87430
バッジャン県バッジャン755,3311,371537
シュリーナガル県SRシュリーナガル1,250,1732,228640
ギャンダーボール県ギャンダーボール297,003259150
バンディポラ県バンディポラ385,0993981100
バラマラ県バラマラ1,015,5034,588305
カップワーラ県KUカップワーラ875,5642,379370
合計6,894,27915,948
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主要都市

夏季の州都シュリーナガルは、カシミール地方最大の都市で、インドの支配地域にある。冬季の州都はジャンムー市(ジャンム、ジャムとも表記されるが、原語で語末の音節は長母音である)。

住民

その他には仏教(0.9%)やシーク教(1.87%)を含む
さらに見る ジャンムー・カシミールの宗教 ...
ジャンムー・カシミールの宗教[31]
宗教 パーセント
イスラーム教
  
68.31%
ヒンドゥー教
  
28.44%
その他
  
3.08%
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注釈

  1. パキスタンが実効支配しているギルギット・バルティスタン州及びアザド・カシミールの面積(78,114平方キロメートル (30,160 sq mi))、中華人民共和国が実効支配しているカラコルム回廊の面積( 5,180平方キロメートル (2,000 sq mi) )を含めない。

脚注

外部リンク

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