スイートピー
マメ科レンリソウ属の植物
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概要
歴史
原産は地中海沿岸で、17世紀末頃にイタリア・シチリア島で発見された[2]。1699年、神父でミジルメリ植物園の初代園長を務めたフランシスコ・クパーニがシチリア島の原種をイギリスに送付したことから、園芸植物としての発展をはじめる[3]。本格的に改良・交配が進むのは19世紀後半に至ってからであった。トレヴァー・クラークとヘンリー・エックフォードの尽力により、多彩な品種が誕生した。
スイートピーは「エドワード王朝の花」とも呼ばれる。英国王エドワード7世のアレクサンドラ王妃はスイートピーをこよなく愛し、祝いの場では装飾としてスイートピーがふんだんに用いられた。そのため、スイートピーが他国でもはやり、品種改良、栽培が盛んになった[4]。
遺伝学の実験植物としても用いられ、イギリスの遺伝学者であり、メンデルの法則を英語圏の研究者に紹介し、その普及の先頭に立った人物であるウィリアム・ベイトソンは、実験にスイートピーを用いている[5]。
中国では、「スイートピー」は腎陰虚の症状の中の耳に関わる症状を和らげるとされている。特に紫色のスイートピーの香りと色は、腎陰虚の気を補ってくれるということで注目されている[4]。
日本では、スイートピーを題材とした歌に松田聖子の「赤いスイートピー」があり、スイートピーの認知度を高めた。
この歌について、「この歌が世に出た1982年1月当時に、赤色の花をつけるスイートピーは存在していなかった。」と語られることがあり、記事もある[6]。しかし、実際には流通していなかっただけで、「赤色系の色合いの花をつけるスイートピー」自体は1800年に既に存在していた[7]。
栽培
発芽適温は15℃で、10月中~下旬が適期。種皮が硬い硬実種子なので、発芽率をよくするため一晩吸水させてから蒔くようにする。苗は正月過ぎから出始め、ポット苗に植えられて流通する。
植え付ける場所は、日当たりが良く、水はけ、風通しのよい場所が適地。酸性土を嫌うため、苗を植える2週間前までに苦土石灰をまき、酸度矯正をしておく。根が枝分かれすることなく、地中深くにまっすぐに伸びる植物なので、40cmぐらいの深さまでよく耕しておく。
定植後1~2週間したら摘心し、わき枝を出させるようにすると、多くの花を楽しめる。
スイートピーの日
参考文献
- 井上 知昭:著『スイートピーをつくりこなす―連続採花による安定生産技術の実際』 (ISBN 978-4540051081) (社)農山漁村文化協会:刊 2007年
- アリス・M. コーツ:原著, 白幡 洋三郎/白幡 節子:訳『花の西洋史事典』 (ISBN 978-4896949056) 八坂書房:刊 2008年