スイライカビ科

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子実体は、大部分の場合では多数の子嚢が並列した層(子実層)が広く露出した盤子器の構造をとるが、一部には、子嚢が子実体内部に完全に包み込まれた被子器となるものもある。子実体は、普通はその大部分が球形細胞で構成されており、その外面は平滑であるか、あるいはまばらに毛を生じている。

子嚢は一般に円筒形をなし、先端に()を備え、子嚢壁は光学顕微鏡レベルでは一重の構造を示し、しばしばヨウ素溶液で青く染まる(アミロイド性)。胞子はほとんどの場合は楕円形をなし、成熟時には多くのもので暗褐色ないし暗紫褐色を呈し、通常は隔壁を生じることなく、しばしば外面に溝状あるいは網目状の紋様を形成し、あるいはゼラチン質の被膜をかぶっており、普通は一個の核を含んでいる。

生態

大部分の種類が、動物(ウシウマヒツジウサギヤギシカゾウサイ、その他)の糞を基質として生育する糞生菌の範疇に属するが、植物の遺骸上に発生するものや、焚き火跡あるいは山火事跡などの地上に生えるものも僅かながら知られている。また、尿素アンモニアなどが散布された地上、あるいは動物の遺骸の分解などによってこれらの化学物質が遊離し、その影響を受けた地上に発生する、いわゆるアンモニア菌の範疇にも含まれる種類もある。

大多数の種類において、子嚢は正の屈光性を示し、成熟した胞子は明るい方向へと射出される。糞上に見出される種類では、射出された胞子は周辺の植物体に付着し、植物体ごと動物に摂食され、再び糞として排泄された後で新たな子実体を形成すると考えられている。

多くの種類で、成熟した胞子は暗色を呈するが、これは紫外線を遮断して胞子の生存率を高める一方で、赤外線を吸収して、胞子の発芽に好都合な程度の温度を保つための生態的適応の一端であると考えられている。また、多くの種類において、胞子の発芽には、草食動物の胃液腸液による胞子外壁の分解、あるいは動物の消化管内に普遍的に存在し得る化合物(たとえば酢酸フェノールなど)による化学的刺激などが有効である。

なお、さまざまな動物の糞上に共通して見出される種類と、比較的限られた種類の動物の糞上に限定して発生する種類とがある。

分布

草食動物が分布する地域であれば、ほぼ全世界に分布すると考えられる。

科内の分類

脚注

外部リンク

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