Wikiwand AI

ステファン (敬称)

From Wikipedia, the free encyclopedia

ボスニア王スティエパン・ダビシャの特許状。右下に彼の名が記されている。

ステファン、スティエパン、スティパン (セルビア・クロアチア語: Stefan / Стефан, Stjepan / Стјепан, Stipan / Стипанなど) という名は、南スラヴの君主の間で伝統的に敬称として用いられた。例として、セルビア王家のネマニッチ家やボスニア王家のコトロマニッチ家が代々使用したことが知られている[1]。

ステファンという名はギリシア語で「冠」を意味するステパノスあるいはステファノス (Στέφανος, tr. Stéphanos)に由来する[2]。セルビア・クロアチア語圏では数百に上る異型(大部分は短縮形)があり、現在では姓としてのみ用いられる[3]。初期スラヴ語には/f/の音が存在しなかったため、現在のボスニア・ヘルツェゴビナやクロアチアではスティエパン(Stjepan, Стјепан)やスティパン(Stipan, Стипан)、モンテネグロではシュチェパン(Šćepan, Шћепан)、セルビアではステヴァン(Stevan, Стеван)やステパン(Stepan, Степан)と変化した。ただしセルビア正教会では、祈祷書でセルビア王(特に列聖された人物)に言及する際に本来の発音を重視し (なお接尾辞 -osをつけることはない)、ステファン(Стєфань) と筆記している[2]。スイスのスラヴ学者ロベルト・ゼットは、「ステファン」は社会階層を示すための名で、尊号というよりは敬称に近いとしている。なお例外として、セルビア王ステファン・ウロシュ1世 (在位: 1243年–1276年)は息子に洗礼名としてステファンと名付けている。またステファン・ウロシュ4世ドゥシャン (在位: 1331年–1355年)は普段署名する際にはステファンと名乗ったが、祈祷書では謙遜を込めてステパンと書いている。一部のセルビア王は、貨幣を発行する際に表に聖ステパノスを描いて「ステファン」と書き、裏に自身を描いて「ステパン」と書いている[4]。

歴史

脚注

参考文献

Related Articles

Timelines

Top Qs

Fact Checks