ストップ・トリック

From Wikipedia, the free encyclopedia

Sherlock Holmes Baffled』(1900年)では、ストップ・トリックによって人物が消失、出現、瞬間移動する。

ストップ・トリック: stop trick[1][2]は、映画の特殊撮影技術(トリック撮影)の1つである。ストップ・アクション(stop action)[3]置換トリック(substitution trick)[4][5]とも呼ばれるが、英語ではサブスティテューション・スプライス(substitution splice)[6]、日本語では止め写し(とめうつし)[7]と呼称することもある。この手法はあるショットの撮影中にカメラを停止し、その間に特定の被写体を変更、追加、除去したりすることで、画面上で被写体が急に変身、出現、消失したりするという効果を生み出した。映画史初期に生まれた手法であり、フランスの映画監督ジョルジュ・メリエスが幻想的な効果を与える手法として確立し、当時普及したトリック映画などで広く使用された。

ストップ・トリックの手法は、まずカメラを固定して撮影を行い、その途中でカメラのクランク(初期のカメラにおける手回しのハンドルのこと)の回転を停止する。その間にカメラを同じ場所に固定したまま、対象(人や物など)をフレーム内の別の位置に移動させたり、フレーム外にどかしたり、別のものに置き換えたりしたあと、再びクランクを回して撮影を再開する。そうすることで対象が瞬間移動したり、忽然と消えたり、出現したり、または変身したりするといった、魔法のような効果を画面上に定着させることができた[8]

1つのショットの中でストップ・トリックが用いられる場合、カメラを停止する前と後のテイクは、ショットよりも小さな映像単位としてのセグメントに分節化することができる[4]。この2つのセグメントは変更する対象以外のミザンセーヌの要素をそのままにした状態で注意深く繋ぎ合わされるため、カメラの中断で映像が分割されているにもかかわらず、得られる映像は目に見えない編集によるシームレスなワンショットとして認識することができる[9][10]

この手法は、1コマずつの撮影によりショットを構成する手法であるストップモーションとは異なる[11]

使用

出典

参考文献

Related Articles

Wikiwand AI