ストマトスクス
From Wikipedia, the free encyclopedia
| ストマトスクス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生体想像復元図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 後期白亜紀セノマニアン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Stomatosuchus Stromer, 1925 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ストマトスクス(学名:Stomatosuchus)は、エジプトに分布する上部白亜系から化石が産出した、ストマトスクス科に属するワニ形上目の属[1]。長さ2メートルに達する長い頭部を持ち、吻部先端は丸みを帯び、顎の概形はアヒルに類似する[1]。タイプ標本は第二次世界大戦において空襲で失われており、それゆえ本属の情報は未整理の部分が大きい[1]。
全長は10メートルに達し、頭部は長大かつ平坦であり、蓋状の顎には微小な円錐形の歯が並んでいた[2]。頭骨長は2メートルに達する[2]。前腔型の椎骨は現生のワニを含む正鰐類と共通するものであり、ダレン・ナイシュはワニ類について纏めた記事において正鰐類の可能性があるものと論じている[2]。小林快次も著書『ワニと恐竜の共存』(2013年)においてストマトスクスを正鰐類に位置付けている[3]。
またナイシュは歯骨(下顎)に歯が存在しなかった可能性を指摘し、ペリカンのような咽頭嚢が歯骨によって支持された可能性があるとも推論した[2]。さらに彼は推論を重ね、現生のヒゲクジラと同様にプランクトンで栄養する濾過摂食者であった可能性も思弁した[2]。ただし、土屋健はこうした仮説の再検証がなされていないことを指摘している[1]。