スポック博士の育児書
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原題は「赤ちゃんと子供の育児の常識についての本」という意味である。1946年にデュエル・スローン・アンド・ピアース社から出版された。出版から6年で600万冊販売され、何か国語かに翻訳された[1]。世界各国で幅広く翻訳され、日本でも暮しの手帖社から第6版まで翻訳版が出版されている。
「育児の聖書」のように言われ、第二次世界大戦後、アメリカの民主主義の生活スタイルと相俟って広まったものの、その中の示唆の一部にはその後、異議が唱えられたものも少なくない。
思想や流行の変化、科学的事実の変化を取り入れて、何年かごとに内容が改訂されてきた[3]。1992年、スポックは88歳であったが生きているかぎり本を改訂すると述べた[1]。
その言葉の通り、彼は1957年第2版、1968年第3版、1976年第4版、1985年第5版、1992年第6版、そして死去と同年の1998年に第7版と六回の改訂を行った。さらに妻のメアリ・モーガンはスポックは死ぬ前に本の改訂を可能にしたと述べていて[2]実際に2004年に第8版が出された。
育児書には共著者もいたが、1997年にスポックの代理人が、スポックは第7版に非常に深く関わったと述べた[1]。
内容の一部
- 両親の役割
- 医者のかかり方
- 人工栄養とビタミンと水
- 食事も食事の時間も変えていく
- 毎日の赤ちゃんの世話
- 添い寝は自立を妨げる
- 予防接種
- 乳児について
- 排泄のしつけ
1946年以来、最初のページに、「あなたが考える以上にあなたは知っています」と書かれている[4]。
第4版では、フェミニストの批判を受けて女性差別にならないように書かれた[1]。第7版では、核戦争やコンピューターゲームについて書かれている[3]。第7版では、2歳になればもう乳製品は必要なく、植物性の食べものだけを食べるという内容になった[2]。これは晩年のスポックが、病気になったのでベジタリアンをはじめ、そして健康を回復したことが理由である[2]。