セントリフュージ

From Wikipedia, the free encyclopedia

セントリフュージモジュール

セントリフュージ実験モジュール(CAM:Centrifuge Accommodations Module)は、国際宇宙ステーション(ISS)の構成要素として計画されたが、キャンセルされた実験施設である。実験のために重力を制御する能力を提供する予定だった。なお、セントリフュージ(英語: centrifuge)とは遠心分離機を指す普通名詞だが、日本語でこのモジュールを呼ぶ際は、固有名詞的に「セントリフュージ」と呼ぶのが一般的である。

  • いろいろな生物学試料を、0.01 G から 2 G人工重力環境に晒す。
  • 同時に2つの異なる強さの人工重力環境を用意する。
  • 変化する重力の影響や重力の閾値を調べるため、部分的な重力や強い重力の環境を用意する。
  • 重力の一時的な影響を調べるため、試料に短時間の部分的な重力や強い重力を与える。
  • ISSの微小重力環境から切り離して、地球と同じ重力を提供する。
  • 試料を微小重力環境から戻すために、ISS上で地球を模した環境を用意する。
  • 微小重力環境で、試料を本来の 1 G に制御する。

開発

セントリフュージは、JAXAきぼうNASAが無償で打ち上げる対価として、JAXAで開発された。[1]セントリフュージはISSのハーモニーの天頂側に設置される予定で、セントリフュージのフライトモデルと、遠心分離機ローターの開発モデルが製造された。主な製造者は三菱重工業である。しかし2005年、ISSの費用超過とスペースシャトルの飛行スケジュールの問題から、居住モジュールX-38乗員帰還機とともにキャンセルされた。[2]

形状

セントリフュージの船体は、きぼうの船内実験室とほぼ同じ形状、寸法である。ただし、端部には船外実験プラットフォームやロボットアーム、エアロックなどは設置されておらず、行き止まりの壁になっている。また、側面に船内保管室を取り付ける共通結合機構もなく、多目的補給モジュールに似たシンプルな構造であった。

現状

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI