サステナブルファイナンス
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概要
2006年に責任投資原則(PRI)が策定された。2007年に欧州投資銀行(EIB)が「Climate Awareness Bond」を発行、2008年に初の「グリーンボンド」を世界銀行が発行した[2]。
2015年に持続可能な開発目標(SDGs)とパリ協定が採択された。国際資本市場協会(ICMA、en:International Capital Market Association)によりグリーンボンド原則、ソーシャルボンド原則、グリーンローン原則、サステナビリティ・リンク・ローン原則、サステナビリティ・リンク・ボンド原則などの策定が進んだ。
また、関連する規定としては、赤道原則(en:Equator Principles)やEUタクソノミー(en:EU taxonomy for sustainable activities)などがある。
種類
気候シナリオ分析とNGFS
TCFD提言の中核的な要素の一つに「シナリオ分析」の実施がある。これは、企業が複数の気候変動シナリオ(例えば、2℃未満上昇シナリオや4℃上昇シナリオなど)を用いて、自社の事業戦略や財務計画のレジリエンス(頑健性)を評価することを求めるものである[7]。
このシナリオ分析を実施する際に、国際的な共通参照枠組みとして広く活用されているのが、気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(NGFS)が提供する「NGFSシナリオ」である[8]。NGFSシナリオは、脱炭素社会への移行に伴う移行リスク(例:炭素税導入によるコスト増)と、気候変動の物理的影響による物理的リスク(例:自然災害による資産の毀損)を整合的に評価できるように設計されており、金融機関はこれを用いて投融資ポートフォリオのリスク評価や、ネットゼロ目標と整合した経営戦略の策定を行っている[9]。
日本
日本国内では、初のグリーンボンドが2014年(平成26年)に日本政策投資銀行により発行された[10]。
日本政府も力を入れており、2017年(平成29年)の環境省「グリーンボンドガイドライン」、2020年(令和2年)の環境省「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版」、2021年(令和3年)の金融庁・経済産業省・環境省「クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針」、金融庁「ソーシャルボンドガイドライン」、2022年(令和4年)の環境省「グリーンボンド及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン2022年版」、「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2022年版」などの策定を進めるとともに、また金融庁より2020年(令和2年)以降「サステナブルファイナンス有識者会議」が設置されている[11]。