タカハシテンナンショウ

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タカハシテンナンショウ
岡山県高梁市 2023年4月中旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: オモダカ目 Alismatales
: サトイモ科 Araceae
: テンナンショウ属 Arisaema
: タカハシテンナンショウ
A. nambae
学名
Arisaema nambae Kitam. (1966)[1]
シノニム
和名
タカハシテンナンショウ
(高梁天南星)[3][4]

タカハシテンナンショウ(高梁天南星、学名:Arisaema nambae)は、サトイモ科テンナンショウ属多年草[3][4][5]

葉は1-2個つけ、5-7小葉に分裂する。仏炎苞は葉の展開より明らかに早く開き、ふつう紫色になり、仏炎苞舷部は短く、先はやや反曲する。花序柄は偽茎より長い。小型の株は雄花序をつけ、同一のものが大型になると雌花序または両性花序をつける雌雄偽異株で、雄株から雌株に完全に性転換する[3][5]

植物体の高さは15-50cmに達する。偽茎部と葉柄部はほぼ同じ長さか、偽茎部がやや長く、偽茎部の葉柄基部の開口部は開出し、明らかに襟状に開く。はふつう2個で、稀に1個、葉身は鳥足状に分裂し、小葉間の葉軸はやや発達する。小葉はふつう5-7個になり、頂小葉は楕円形から卵形で、長さ7.5-9cm、幅2.2-3.5cm、先端はとがり、小葉柄は短く、縁は全縁になるかまたは細鋸歯がある。側小葉は頂小葉から4-12mm離れ、頂小葉よりやや小さくなる[3][4][5][6]

花期は4月[5]、葉と花序が地上に伸びて展開する。花序柄は長さ4.5-9cm、雄株では花序柄は葉柄部より短く、雌株では花序柄は葉柄部より長い。仏炎苞は葉より早く展開し、淡紫色から紫色を帯び、全体の長さ8-10cm、やや半透明で不明瞭な縦の白色の条があり、仏炎苞筒部は長さ5cm、径1.5cm、円筒形であまり広がらない。仏炎苞口辺部はごく狭く開出し、三角状卵形から広卵形の仏炎苞舷部に続き、舷部先端は短くとがり、しばしば反り返る。花序付属体は基部に柄があり、棒状になって伸び、先端はやや円みを帯び径3mmになり、紫色を帯びる。1つの子房に12-19個の胚珠がある。果実は夏に赤く熟す。染色体数は2n=28[3][4][5][6]

分布と生育環境

日本固有種[7]。本州の中国地方岡山県西部と広島県東部に分布し[3][4][5][8]、低山地の林下、林縁に生育する[3]

名前の由来

和名タカハシテンナンショウの、「タカハシ」は「高梁」のことで、タイプ標本の採集地の岡山県高梁市にちなむ[3][4]

種小名(種形容語)nambae は、タイプ標本の採集者で、岡山県の植物研究家の難波早苗 (1913-1998) への献名。難波は、1952年に岡山県高梁市の臥牛山中でこの植物を見いだした[1][6][9]

種の保全状況評価

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

都道府県のレッドデータブックレッドリストの選定状況は、岡山県が絶滅危惧種II類、広島県が準絶滅危惧(NT)となっている[10]

ギャラリー

下位分類

本種の種内品種として、モエギタカハシテンナンショウ Arisaema nambae Kitam. f. viride H.Ikeda, T.Kobay. et J.Murata (2012)[11]がある。仏炎苞が淡緑色になるもので、稀に出現し、仏炎苞の色以外は基本種と同じである。和名の「モエギ」は萌黄色の意[8]。品種名の形容語 viride は、「緑色の」の意味[12]。タイプ標本は岡山県加賀郡吉備中央町で採集された[1][8]

類似種

脚注

参考文献

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