タガソデソウ
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| タガソデソウ | |||||||||||||||||||||||||||
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| 分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Cerastium pauciflorum Steven ex Ser. var. amurense (Regel) M.Mizush. (1963)[1] | |||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| タガソデソウ(誰袖草)[3][4] |
タガソデソウ(誰袖草、学名:Cerastium pauciflorum var. amurense)は、ナデシコ科ミミナグサ属の多年草[3][4][5][6][7]。
根茎は細長く、地中を横走してまばらに分岐する。茎は直立するか斜上して高さ30-50cmになり、上部はまばらに分枝し、短毛と腺毛が生える。葉は対生し、葉身は披針形から卵状披針形で、長さ4-9cm、幅1-2cmになり、先端は鋭突頭、基部に葉柄は無い。茎の基部の葉はへら形になる。葉の両面に伏毛が生え、葉縁に毛が生える[3][4][5][6][7]。
花期は5-6月。花は白色で径約3cm近くになり、日本産ミミナグサ属植物の中で最大になる。花は茎先に集散花序にまばらに数個つく。花柄は長さ2-5cmになり、腺毛が生える。萼片は5個で楕円形から卵状楕円形になり、長さは4-6mm、先端が円頭になり背面に腺毛が生える。花弁は5個、長楕円状へら形になり、萼片の長さの2.5-3倍の約15mmで、先端は円頭で縁は全縁になり、基部は狭いくさび形になる。雄蕊は10個あり、子房は卵状長楕円体で、上部に花柱が5個ある。果実は円筒状の蒴果で、長さ7-10mmになり、先端に外側に巻き込む10歯の裂片がある。種子は径約1mmのほぼ円形で赤褐色、表面に円筒状の小突起がある[3][4][5][6][7]。
分布と生育環境
名前の由来
和名タガソデソウは、「誰袖草」の意[3][4]。牧野富太郎 (1905) は、『植物学雑誌』第19巻中「たがそでさうノ學名」の中で、「たがそでさうト稱スルみゝなぐさ屬ノ一種ナリ」とし、「某書でこの図を見たことがあり、長い間ひそかに実物を見て精査したいと思っていたところ、最近これを得て初めてその詳細に通ずることができた」旨の記載をしている[8][注釈 1]。
牧野 (1940) は、『牧野日本植物圖鑑』において、和名の由来を「多分」としながらも、「和名誰が袖草ハ多分『古今集』ノ歌ノ「色よりも香こそあはれとおもほゆれ誰袖ふれし宿の梅ぞも」ニ據テ名ケシナラン、卽チ本種ノ花ハ白色ニシテ香氣アルヲ以テナリ」とし[9]、「(梅のように)花は白色で香気があるからである[4]」としている。
種小名(種形容語)pauciflorum は、「少数花の」の、変種名 amurense は、「(シベリア東部の)アムール地方」の意味[10]。