タキシン

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タキシンA
Skeletal formula of Taxine A
タキシンA
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
KEGG
UNII
特性
化学式 C35H47NO10
モル質量 641.751 g·mol−1
融点

204-206 °C[1]

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
タキシンB
Skeletal formula of Taxine B
タキシンB
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
KEGG
特性
化学式 C33H45NO8
モル質量 583.722 g·mol−1
融点

115 °C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

タキシン (taxine) は、主にイチイ属植物に含まれるテルペンアルカロイドの混合物である。外観は粒状の粉末で、CAS登録番号は [12607-93-1]。タキシンA (C35H47NO10、 [1361-49-5])、タキシンB (C33H45NO8、[1361-51-9]) などが含まれる。『イチイ』の意であるラテン語 taxus から名が取られた[2]。1950年代から1960年代にかけて分離と構造決定の研究がなされた[3]

タキシンAおよびBのヨーロッパイチイ (Taxus baccata L.) 由来のタキシン中の含量はそれぞれ30%、1.8%である[4]抗がん剤パクリタキセル(タキソール)の含量は0.01%と非常に低い。

心臓毒の一種であり、症状としては末梢神経性循環障害食欲廃絶、筋力低下、四肢の振戦、呼吸困難心臓麻痺心拍数減少、血圧低下、体温低下、痙攣、硬直など様々なものが挙げられる[5]。 症状が急速に進むため、死ぬ寸前まで気付かないことも稀では無く検死などで毒物検査を行って初めて異常な量の摂取が発覚することもある。

タキシンはカルシウムチャネルおよびナトリウムチャネルアンタゴニストであり、心臓のイオンチャネルに対して選択性を示す[4]

タキシン中の主要な成分はタキシンBであり、タキシンBはその他の成分よりも高い毒性を示すため、タキシンの毒性の大部分はタキシンBによるものであると考えられている[4]

アガサ・クリスティポケットにライ麦をでは、タキシンを用いた殺人事件が登場する。

医薬品としての利用

脚注

関連項目

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