タダコピ
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社会環境の変化と需要
タダコピ(Tadacopy)は、日本の大学キャンパス内で提供されている大学生向け無料コピー・プリント・スキャンサービスである。コピー用紙の裏面を広告スペースとして活用する広告モデルを採用することで、学生は費用負担なく印刷・複写サービスを利用できる。
2006年4月にサービスを開始し、2025年9月時点では全国66大学・76キャンパスで運営されている。本サービスは、2017年9月以降、株式会社スマートキャンパスにより運営されている。[1]
概要
タダコピは、大学生が講義資料やレポート作成などで頻繁に利用するコピー・プリント環境を、無料で提供する学生支援サービスである。コピー用紙の裏面に企業広告を掲載し、その広告収益によって運営費用を賄う仕組みを採用しており、学生は金銭的負担なくサービスを利用できる。
本サービスは、大学構内に設置される広告媒体として、大学から正式に広告掲載の許可を得た上で運営されている点を特徴としている。過去には、京都大学、神奈川大学など一部の大学では導入要望があったものの資源の浪費の原因になる事や、著作権問題を理由に導入しない方針を示している大学も存在した[2][3]。
2006年4月にサービスを開始し、2026年4月にはサービス開始から20周年を迎える。2019年7月以降は、従来のモノクロコピーに加え、スキャン、プリントアウト、フルカラー印刷などにも対応したサービス形態へと拡張されている。[4]
歴史
2006年4月 大学生のコピー費用負担を軽減することを目的として、タダコピのサービス提供が開始された。
2010年代 会員制のサービスとして、全国の大学キャンパスへと展開。
2019年以降 サービスをリニューアルし、コピーに加えてスキャンやプリント、フルカラー出力なども無料で提供する運営形態を導入。
サービス内容
タダコピでは、大学キャンパス内に設置された複合機を用いて、以下のサービスを無料で提供している。
- コピー
- プリントアウト
- スキャン
- フルカラー印刷
利用にあたっては、専用アプリを通じて複合機を起動し、広告付きの用紙が使用される。
ビジネスモデル
タダコピは、広告モデルを基盤としたサービスである。コピー用紙の裏面を広告媒体として企業に提供し、その広告収益によって機器設置費・運営費を賄うことで、学生への無料提供を実現している。広告主にとっては、大学生という特定のターゲット層に対し、キャンパス内で直接リーチできる広告媒体として活用されている。[5]
広告内容
タダコピでは、サービス導入時に大学との契約に基づき、「タダコピ広告掲載ガイドライン」を定めている。広告は同ガイドラインに基づき選定され、大学構内に設置される媒体として適切な内容であることが求められている。
掲載される広告には、主に以下のようなものが含まれる。
- スーツ、スマートフォン、コンタクトレンズ、映画、ゲームなど、大学生を対象とした商品・サービスの販促広告
- 新卒採用に関する企業のブランディング広告
- 闇バイト防止や薬物乱用防止など、官公庁や自治体による大学生向けの啓発広告
具体的な掲載内容は、各大学の方針および広告掲載ガイドラインに基づいて決定されている。[6]
設置大学
2025年9月時点において、タダコピは全国66大学・76キャンパスで運営されている。主に大学構内の学習スペースや食堂、購買店など、学生の利用頻度が高い場所に設置されている。
北海道圏
首都圏
- 群馬大学
- 共愛学園前橋国際大学短期大学部
- 埼玉大学
- 日本薬科大学
- 神田外語大学
- 千葉大学
- 東京情報大学
- 中央学院大学
- 青山学院大学
- 桜美林大学
- 大妻女子大学
- 学習院女子大学
- 学習院大学
- 共立女子大学
- 慶應義塾大学
- 國學院大学
- 駒沢女子大学
- 昭和女子大学
- 白百合女子大学
- 創価大学
- 大東文化大学
- 多摩美術大学
- 中央大学
- 帝京大学
- 電気通信大学
- 東京学芸大学
- 東京家政学院大学
- 東京女子大学
- 東京大学
- 東京電機大学
- 東京農工大学
- 日本女子大学
- 日本女子体育大学
- 日本体育大学
- 日本大学
- 一橋大学
- 立教大学
- 立正大学
- 早稲田大学
- 津田塾大学
- 聖心女子大学
- 横浜薬科大学
- 神奈川大学
- 神奈川歯科大学
- 専修大学
- 東海大学
- 横浜市立大学
- 横浜国立大学
東海圏
関西圏
中国・四国圏
九州・沖縄圏
社会環境の変化と需要
新型コロナウイルス感染症の影響により、大学キャンパス内に設置されていた学生向けコピー機の台数は減少傾向にある。コロナ以前は、授業資料やレジュメが紙で配布されるケースが多かったが、感染拡大を契機にオンライン授業が普及し、授業資料はデータで配布される形式へと移行した。コロナ禍を経て対面授業が再開され、学生がキャンパスに戻る一方で、学生向けコピー機の設置台数は以前の水準まで回復していない大学も多い。こうした環境の変化により、必要な資料を印刷できる環境として、タダコピの需要が高まっているとされる。
評価と特徴
【学生支援】印刷・複写にかかる費用負担を軽減し、大学生活における学習環境の向上に寄与している。
【広告媒体としての特性】学生の手元に直接届く紙媒体広告として、一般的なオンライン広告とは異なる接触体験を提供している。