ターザンの雄叫び
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ターザンの雄叫び(ターザンのおたけび、Tarzan yell)、またはターザンのジャングルコール(Tarzan's jungle call)は、1932年の映画『類猿人ターザン』以降、用いられる主人公ターザンの独特の甲高く唸るような叫び声のこと。エドガー・ライス・バローズの原作小説では「雄ゴリラの勝利の叫び(the victory cry of the bull ape.)」と表現されていたものを、俳優ジョニー・ワイズミュラー演じる1932年の映画で表現したものであり、以降、ターザンの特徴として定着した。
RKOピクチャーズ版のターザンの雄叫びは演じたワイズミュラー本人の声とされているが、その誕生の経緯については諸説ある。
1つ目の説は、オペラ歌手のロイド・トーマス・リーチ(Lloyd Thomas Leech)が生み出し、録音したというものである。リーチは1940年代から60年代に掛けて活動した人物であり、1946年8月17日にシカゴランド・ミュージック・フェスティバルで優勝し、その後は全米ツアーも行った。リーチの回想によれば、映画の宣伝イベントにおいて担当者から雄叫びが未定であると聞き、「野性味のある音」としてヨーデル形式を提案したという。その後、ターザンの初期3作においては自身の声で録音を行い、やがてワイズミュラー自身が練習で発声できるようになったとしている[1]。
2つ目の説は政治家のビル・モイヤーズが提唱した3人の男の声を合成したものという説である。彼によれば、雄叫びはバリトン歌手、テノール歌手、アーカンソー州の豚呼び名人の声を合成したものとしている[2]。
3つ目の説は広く知られているものであり、オーストリアのヨーデルを逆再生及び、異常な速度で再生させたものというものである[要出典]。
4つ目はメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)が明かしたとされるもので、それによればエンジニアによる技術的な合成音声というものである。ワイズミュラーの声に、逆再生したハイエナの遠吠え、ラクダの鳴き声、さらにバイオリンのピチカート、ソプラノ歌手のハイCを合成したとされる。ただし、伝記作家のジョン・タリアフェロはこの説はMGMによる作り話だとし、トーキー映画の神秘性と雄叫び自体の奇妙な特異性によって世間が信じてしまったと指摘している[3]。
ワイズミュラー自身は終生にわたり、自身の声によるものだと主張した。この主張は、彼の息子や共演者のモーリン・オサリヴァン[要出典]、また先述のタリアフェロも支持している。タリアフェロは「その音はワイズミュラー自身のヨーデルに他ならない。若かりし頃にドイツのビアホールや移民のピクニックから見様見真似で習得したものだ」と述べている[3]。
MGMの6作品で使用されている雄叫びは、逆再生しても同じように聞こえる回文(パリンドローム)のような構造になっており、これは何らかの音響加工が施されていることを示している。音の最初の部分は通常の再生だが、中間点に達すると同じ音が反転して再生される仕組みになっている[1][より良い情報源が必要]。