ダシール迷路
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構造の特徴
構造は格子状の通路が広がっており、スタート地点からゴール地点まで等距離のルートが複数存在する「オープン・アレイ(開かれた通路)」形式の迷路である。
実験の目的は動物(主にラット)が、特定の「曲がり方のパターン」を暗記して動いているのか、それともゴールの方向を理解する「方向定位」能力を持っているのかを調べるために使用される。
学習したラットは、毎回同じ道を通るのではなく、ゴールへ向かう複数の等距離ルートをランダムに使い分ける傾向(行動の多様性)が見られた。これは、動物が単なる習慣ではなく、空間的な方向感覚(認知地図)を持っている証拠の一つとされている[1]。
エドワード・トールマンによる「ネズミは迷路の地図(認知地図)を頭の中に作っている」というトールマンの記号学習説の裏付けにも引用されている。
この迷路をバーチャルリアリティー(VR)で再現し、人間の行動の多様性を評価する研究にも応用されている。