ダシール迷路

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ダシール迷路(ダシールめいろ、: The Dashiell maze)は、比較心理学においてマウスラットなどの小動物の認知能力を評価するために用いられる迷路実験装置である。1925年に、ジョン・フレデリック・ダシールによって考案された。

構造の特徴

構造は格子状の通路が広がっており、スタート地点からゴール地点まで等距離のルートが複数存在する「オープン・アレイ(開かれた通路)」形式の迷路である。

実験の目的は動物(主にラット)が、特定の「曲がり方のパターン」を暗記して動いているのか、それともゴールの方向を理解する「方向定位」能力を持っているのかを調べるために使用される。

学習したラットは、毎回同じ道を通るのではなく、ゴールへ向かう複数の等距離ルートをランダムに使い分ける傾向(行動の多様性)が見られた。これは、動物が単なる習慣ではなく、空間的な方向感覚(認知地図)を持っている証拠の一つとされている[1]

エドワード・トールマンによる「ネズミは迷路の地図(認知地図)を頭の中に作っている」というトールマンの記号学習説の裏付けにも引用されている。

この迷路をバーチャルリアリティー(VR)で再現し、人間の行動の多様性を評価する研究にも応用されている。

出典

関連文献

関連項目

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