ダッジ・デュランゴ
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本国(アメリカ合衆国)では、ダッジ・ラムチャージャーの後継車種としてピックアップトラックベースのミッドサイズSUVとして導入されたが、後にフルサイズに移行した。
初代モデルはミッドサイズSUVとして初の3列シートを採用、後輪駆動と四輪駆動があり、グレード構成は「SLT」「SLT+」「RT」となり、搭載エンジンは排気量4.8L/5.2L/5.9Lである。
2代目モデルはクライスラー・アスペンと大部分のメカニズムを共用し、搭載エンジンも新世代V型8気筒エンジンHEMI5.7が選べるようになった。
3代目となる現行モデルからはモノコックボディとなり、メルセデス・ベンツ・GLクラス(X164)とプラットフォームを共有する。日本への正規輸入はされていない。
初代(1998 - 2003年)
| ダッジ・デュランゴ 初代 | |
|---|---|
|
デュランゴ SLT 2003年モデル | |
| 概要 | |
| 販売期間 | 1998年 - 2003年 |
| デザイン | Dennis Myles(1995年) |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 7 - 8 人 |
| ボディタイプ | 5ドア SUV |
| エンジン位置 | フロント |
| 駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
| プラットフォーム | クライスラー・DNプラットフォーム |
| パワートレイン | |
| エンジン |
3,916cc V6 OHV Magnum 4,703cc V8 OHV Magnum 5,211cc V8 OHV Magnum 5,899cc V8 OHV Magnum |
| 変速機 | 4速AT / 5速AT |
| サスペンション | |
| 前 | トーションバー |
| 後 | リーフリジッド |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 3,028mm |
| 全長 | 4,910 - 4,914mm |
| 全幅 | 1,810 - 1,820mm |
| 全高 | 1,780 - 1,850mm |
| 車両重量 | 2,127kg |
デュランゴは、頑丈なトラックをベースとする7人乗りのSUVとして発売され、適切に装着されていれば最大7500ポンド(3400 kg)まで牽引可能だった[1]。デュランゴはベースとなったピックアップのダコタと前端部、インストゥルメントパネル、およびフロントシートを共有していた。デュランゴの8人乗り仕様の当初のデザインは、多くの古いステーションワゴンのような、後ろ向きの3列目シートが装備されていた。より実用的な前向きの3列目シート用にスペースを確保するために、ダッジはフロントドアの長さを短縮し、ルーフの高さを2インチ(5 cm)上げて、後部乗員の視界が得られるシート配置を実現させた。デュランゴのルーフラックは、持ち上げられたルーフの外観を隠すように設計された[2]。
2000年には5.2L マグナムV8に代わり、4.7L マグナムV8が搭載された。ただし2000年初頭までは5.2Lのモデルも選択可能だった。同年、R/Tと呼ばれる5.9L マグナムV8を搭載する四輪駆動の特別な高性能バージョンが発売された。1999年と2000年には、スーパーチャージャーが追加され最大出力360hp(270 kW; 360 ps)、最大トルク412lb-ft(559 Nm)を発生する5.9L マグナムV8を搭載するシェルビーS.P.360バージョンが限定モデルとして発売された。外観では、ホイール、タイヤ、サスペンション、バンパーなどが専用品となり、ボディ中央に2本の白いストライプが装着されたヴァイパー用のブルーが標準のボディカラーとされた。0-60マイル加速は7.1秒を誇り、最高速度は142mph(229 km/h)だった。
年次改良

1999年には後輪駆動モデルが追加された。3.9L マグナムV6が搭載されたが、販売は不調だった。翌年には小改良が実施され、2つの新しいボディカラー、6x9インチ(150 mm x 230 mm)のヒーター付バックミラー、ステアリング内蔵リモコンなど、注目すべきオプションが提供された。レザーシートはSLT Plusモデルで標準装備、ボディカラー同色のホイールフレアはSLT Plusと四輪駆動モデルで標準装備となった。
2000年モデルには、四輪駆動モデルの標準エンジンとして実績のある5.2L マグナムV8に代えて新しく4.7L マグナムV8が搭載された。3.9L マグナムV6は廃止され、V8エンジンのみが継続して製造された。高性能バージョンのR/Tには、高出力化された5.9L マグナムV8と四輪駆動が搭載された。
2001年には、内装の仕様向上に重点が置かれ、内装パネル、ダッシュボード上のつまみ類、インストゥルメントパネル、オーバーヘッドコンソール、およびステアリングホイールがすべて変更された。四輪駆動モデルのトランスファーセレクターは、コンソールの手動レバーからダッシュボードのスイッチに変更された。メータークラスターが更新され、電子車両情報センターがオーバーヘッドコンソールに組み込まれた。後部乗員の快適性向上のために、前後独立温度調整システムが標準装備として追加された。オーディオシステムはすべてのモデルで改善され、SXスピーカーが標準装備された。小改良が実施されたその他の項目には、ドアパネル、シートの修正、アルミホイール、トリムオプションの見直しなどがあった。
2002年には、新しくSXTが入門レベルのトリムパッケージとして追加された。安全のためにサイドカーテンエアバッグがオプションとして追加された。2003年にはメカニズムの小改良が実施され、4輪ディスクブレーキの追加がとくに注目される点だった。
1999年、5.2L V8、および5.9L V8を搭載した四輪駆動モデルが、衝突テストにおいて10点満点中6.8点を獲得した。
トリムレベル
- SLT - 1997-2003年 : 1998-2000年の最下位、基本的装備、2001-2003年は中位、SLTエンブレム。
- SLT Plus - 1997-2003年 : 1998年-2003年の最上位、快適装備、SLTがベース、SLT PlusエンブレムではなくSLTエンブレムのみ装着。
- Sports - 2000-2003年 : 2000-2003年の下位、基本的装備、SXTがベース、Sportsデカール。
- SXT - 2000-2003年 : 2000-2003年の最下位、基本的装備、SXTデカール。
- R/T - 2000-2003年 : 2000-2003年の『高性能』版、快適かつ性能重視の装備、SLT Plusがベース、R/Tエンブレム。
SLT、SLT Plus、およびSportでは3.9L マグナムV6が(1999年初頭から)標準で搭載され、5.2L、および5.9L マグナムV8がオプションとして選択可能、その後4.7LのパワーテックV8が標準、5.9L マグナムV8がオプションに変更。R/TとS.P.360には5.9L マグナムV8が標準搭載。
2代目(2004 - 2009年)
| ダッジ・デュランゴ 2代目 | |
|---|---|
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| |
| 概要 | |
| 販売期間 | 2004年 - 2009年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 8 人 |
| ボディタイプ | 5ドア SUV |
| エンジン位置 | フロント |
| 駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
| プラットフォーム | クライスラー・HBプラットフォーム |
| パワートレイン | |
| エンジン |
3,701cc V6 SOHC PowerTech (ガソリン) 4,698cc V8 SOHC PowerTech (E85 / ガソリン) 4,698cc V8 SOHC Corsair (ガソリン) 5,654cc V8 OHV Hemi (ガソリン) 5,654cc V8 OHV Hemi (ハイブリッド) |
| 変速機 | 4速AT / 5速AT / CVT |
| サスペンション | |
| 前 | ダブルウィッシュボーン |
| 後 | コイルリジッド |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 3,030mm |
| 全長 | 5,100mm |
| 全幅 | 1,930mm |
| 全高 | 1,870 - 1,890mm |

2代目のデュランゴは、2003年北米国際オートショーでデュランゴR/Tコンセプトと称するコンセプトモデルとして最初に予告された。このモデルは姉妹車であるダコタの直前に販売が開始された。ダコタと同様に、このモデルでは完全な閉断面形状のフレームなどを、大型ピックアップのラムと共有していた。初代と比較して、全長が7インチ(180 mm)、全幅が2インチ(51mm)、全高が3インチ(76mm)拡大された。また、3列目シートを3名ぶんの幅とすることで8名ぶんのシートを確保した。デザインはおもに1999年に公開されたダッジ・パワーワゴンコンセプトとその流れを汲むダッジ・パワーボックスコンセプト、および2003-2004年に公開されたデュランゴR/Tコンセプトのスタイリングが原型となっていた。
2004年には、車軸懸架リアアクスルが新しいコイルスプリング式サスペンションに変更された。ワッツリンケージの採用によって、荷室の低床化と拡大を実現した。
トリムレベル
- SXT - 2003-2009年 : 最下位、基本的装備。
- SLT - 2003-2009年 : 値頃感重視、付加価値装備、快適装備はオプション。
- Adventurer - 2005-2007年 : 値頃感重視かつ『オフロードルック』、付加価値装備、快適装備はオプション。
- Limited - 2003-2009年 : 最上位、快適装備。
すべてのトリムレベルで4.7L パワーテックV8エンジンが標準搭載されたが、SXT以外のすべてのトリムレベルで5.7L HEMI V8が選択可能だった。SXTでは5.7L HEMI V8のオプションの代わりに3.7LパワーテックV6が標準搭載されたが、V6エンジンのオプションはSXTのみ、2004年から2007年までに限って選択可能だった。
2004年モデルのデュランゴは、ダイムラークライスラー(当時)のラインナップにおいて、5.7L HEMI V8を搭載する初のSUVになっただけでなく、新デザインのラジオや近代化された内装も備えていた。
フェイスリフト

2007年モデルではフェイスリフトが実施され、2006年4月にダラス・オートショーで初公開された。グリル、フード、ヘッドライト、フェンダー、およびホイールが変更された。新しい機能として、電子安定性制御、タイヤ圧力監視システム、後方駐車アシスト、ワンタッチターンシグナルなどが追加された。
ダイムラークライスラーは、2006年にクライスラー・アスペンと称するデュランゴをベースにしたミッドサイズSUVを2007年モデルとして導入した。
廃止
2008年10月、クライスラーはデュランゴとアスペンを製造していたデラウェア州のニューアーク工場を2009年末までに閉鎖、これに伴い両車種の2009年モデル限りでの製造終了が決定したことを公表し[3][4]、同年12月19日に製造を終了した。