ダニエル・シャルル
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エピソード
世界的なジョン・ケージ研究の権威であるのみならず、現代音楽のあらゆる潮流に通じ、縦横無尽に論じた博識の哲学者でもあった。 国家博士論文の一部は『声の時間』(Le temps de la voix, Paris, Ed. J.-P. Delarge, 1978)として出版されている。時間芸術としての音楽の本質について、声のさまざまな特質を明らかにすることによりアプローチされている。
ジョン・ケージとの対話による「共著」である『小鳥たちのために』(Pour les Oiseaux : Entretiens avec John Cage, Paris Ed. Pierre Belfond, 1976. Rééd.: L'Herne, 2002.)は最初にフランス語で出版され、後に英語他各国語に翻訳されたものである。この著書は「ケージの音楽作品であり、その演奏がシャルルに託された」とされる。
決然とした「実験音楽」、「ケージとケージ以後のポストモダン」支持者であり、それをハイデッガーやヴァッティモ、あるいはアドルノやガーダマーを用いて読み解いてゆくそのスタイルは、その後の音楽学者・音楽美学者・音楽批評家たちに大きな影響を与えた。 多くの国々から講演依頼を受け、世界中を飛び回っていた。1987年の来日時には国立音楽大学で講演し、その話題の豊富さに通訳の庄野進が悲鳴をあげたことがある。
晩年には、日本で活躍する、息子でビデオ・アーティストのクリストフ・シャルルの影響からか、日本のビデオ・アーティストの飯村隆彦に多くの興味を寄せていた。
